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秋のゲイ映画特集(1)September2013

芸術の秋にふさわしく、これから数ヶ月間、ゲイ(をはじめとするセクシュアルマイノリティ)に関する映画がいろいろ上映されます。それらをまとめてご紹介したいと思います。

秋のゲイ映画特集(1)September2013

芸術の秋にふさわしく、これから数ヶ月間、ゲイ(をはじめとするセクシュアルマイノリティに関する)映画がたくさん上映されます。秋のゲイ映画特集第1弾では、関西クィア映画祭の上映作品を中心に、9月上映の映画をいろいろご紹介したいと思います。


ゼンタイ
テアトル新宿にてレイトショー公開中

橋口亮輔監督の最新作『ゼンタイ』が8月31日からレイトショー公開されています。『二十才の微熱』『渚のシンドバッド』『ハッシュ!』といった作品で日本のゲイ映画史に金字塔を打ち立ててきた橋口さんが、今回の新作で選んだモチーフは「全身タイツ(ゼンタイ)」。直接的にゲイを描いているわけではありませんが、ゲイ的には共感しやすい作品だと思います(ちょいエロがいい感じ)。橋口さんだからこその味わい(橋口節)は健在で、それでいてとても奥が深い、感動や癒しを得られる作品です。(詳しくはこちら

ゼンタイ
2013年/日本/監督・原案・脚本:橋口亮輔/製作・配給:(株)テンカラット、アプレワークショップ、映画「ゼンタイ」を応援する会/出演:篠原篤、中島歩、成嶋瞳子、岩崎典子



美輪明宏ドキュメンタリー ~黒蜥蜴を探して~
東京都写真美術館ホール、渋谷アップリンクで公開中

もはや説明不要の「生きる伝説」美輪様。映画『黒蜥蜴』(1968)で妖艶なヒロインを演じた丸山明宏に感銘を受けたフランスの映画監督パスカル=アレックス・ヴァンサンが、本人への密着取材を敢行し、美輪明宏の実像と歴史を浮かび上がらせるドキュメンタリー映画が完成しました。1952年の歌手デビュー、2012年末のNHK紅白歌合戦で歌われた「ヨイトマケの唄」の逸話、生前の深作欣二監督の発言、そして宮崎駿監督『もののけ姫』での声優出演時のエピソードまで、貴重な映像が満載です。

美輪明宏ドキュメンタリー ~黒蜥蜴を探して~
2010年/フランス/監督:パスカル=アレックス・ヴァンサン/配給:アップリンク/出演:美輪明宏、横尾忠則、深作欣二、北野武、宮崎駿ほか



わたしはロランス
新宿シネマカリテで上映中の他、全国順次公開

女性になりたいと思い続けた主人公が偏見に遭いながらも願望をかなえ、そのガールフレンドとの10年に及ぶ波乱に満ちた歳月を映し出す人間ドラマ。鮮やかな色彩の映像と共に、切なくも強く生きるカップルの姿に魅了されます。弱冠23歳にしてカンヌ国際映画祭に3作品を出品し話題となったグザヴィエ・ドラン監督による、美しく切ない愛を描いたラブ・ストーリー。今年6月のフランス映画祭で上映され、評判を呼んだ作品です。

わたしはロランス
2012年/カナダ/監督:グザヴィエ・ドラン /出演:メルヴィル・プポー、スザンヌ・クレマン、ナタリー・バイ/配給:アップリンク/2013年秋、新宿シネマカリテ他 全国順次公開



R/EVOLVE-結婚と平等とピンクマネー
9/14(土)13:55 HEP HALL(関西クィア映画祭)で上映

「同性婚が法律で認められればすべてうまくいくはず」リンカーンと婚約したばかりのルーカスはそう思っていた。企業のイメージアップのために同性婚キャンペーンを計画したビッグコープ社。その広告を任されたリンカーンは、クィアなヒッチハイカー・ラクーンと出会い、保守的な会社とは相容れない自身の思いに気付く。結婚の平等とは何か。その代償は何なのか。同性婚が話題となっているアメリカからの最新作です。
 
R/EVOLVE-結婚と平等とピンクマネー
2013/米国/監督:billie rain/日本プレミア
 
 


いてはいけない人
9/15(日)11:30 HEP HALL(関西クィア映画祭)で上映

パレスチナでは「ゲイだから」と攻撃され、イスラエルでは「パレスチナ人だから、不法滞在だから」と攻撃され…。二重の脅威にさらされている二人のパレスチナ人ゲイの言葉は、見る者の心を揺さぶる。「ゲイであることをバラすぞ、強制送還するぞ」と脅して密告者になることを強いるイスラエル秘密警察の存在もあり、結局、二人は欧州某国に逃れることになる。ここでしか見れない、迫真のドキュメンタリー。

いてはいけない人
2012/イスラエル、オランダ/監督:Yariv Mozer/日本プレミア


トランスパパ
9/15(日)17:00 HEP HALL(関西クィア映画祭)で上映

母は言った。「あなたのお父さんは、いま女性なの」。音信不通だった父に会いに行くことにしたマーレン。いろいろ気を回す「父」ソフィアと対照的に、マーレンは頑なな態度を崩さない。両者の間にことごとく流れる不協和音…。そんな二人の不協和音が溶解する瞬間を探しながら本作を観るのが楽しい。ぎくしゃくした関係にハラハラする分、エンドロールにはじんわり心に残る何かがあるはず。 

トランスパパ
2012/ドイツ/監督:Sarah Judith Mettke/日本プレミア


ワイルドネス
9/16(月祝)11:30 HEP HALL(関西クィア映画祭)で上映

火曜の夜に出かけるなら、ラテン系トランスジェンダーの集まるバー「シルバープラッター」へ。野心と才能に満ちたウーのしかけるイベント「WILDNESS」を覗いてみれば、性別も肌の色も服装も好みも関係なく、人々が心で通じ合えることがわかるだろう。そこは、移民を含む誰にとっても安全な場所であり、またそうあり続けねばならない。ロサンゼルス郊外の若者の、情熱と葛藤・盛衰を、疾走的に描いたドキュメンタリー。

ワイルドネス
2012年/アメリカ/監督:Wu Tsang/日本プレミア