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レポート:「雄酔い 暗闇酒場 上裸vs下裸」@XANADU

6月27日(金)、二丁目のラウンジバー「XANADU」が初のちょいエロイベント「雄酔い 暗闇酒場 上裸vs下裸」を開催しました。1Fがバースペース(飲み放題)、B1が「暗闇酒場」という名の迷路状の地下室で、たいへんデキやすいつくり。それでいて和やかな、楽しいイベントになりました。

レポート:「雄酔い 暗闇酒場 上裸vs下裸」@XANADU



ふだんはこんなお店です
 二丁目にオープンして5年目の「XANADU(ザナドゥ)」は、1Fがバーカウンター、B1がイベントスペースとなっている、二丁目ではちょっと珍しいカタチのラウンジバーです。開店当初は、どなたでも楽しめるようなアットホームなGAY MIXバーだったそうですが、現在では、クラブ好きな方たち(DJさんを中心に)が音楽談義に話を咲かせたり、イベントでハッピーな時間を過ごしたり、若いゲイの方たちが友達とワイワイやったりできるアットホームな居場所(小さなコミュニティ)にもなっています。「Touch!」「LSQ」「CLUTCH BEAT!」「桃の間」「BOY MEETS XXX!!」などの定例パーティ、ゲイバーの周年パーティ、DJ講座なども行われてきました(先日急逝したDJ A-ichiさんが最後にプレイしたのも「XANADU」でした)
 正直、マスターのひでさん(通称ザナゑさん)は特にイケメンでもないし、しゃべりがすごく面白いというわけでもないし、ダメ人間ぎみなところもあったりします…が、どこかにくめない、不思議な魅力を持っていて、たくさんのお客さんに愛されています(今年のGATEさん主催の「DJ Battle Grand Championship」でザナゑさんが優勝したのも、ひとえにそんなお客さんたちのおかげです)
 
 そんな「XANADU」で6月27日(金)、初のちょいエロイベント「雄酔い 暗闇酒場 上裸vs下裸」が開催されました。これまで純粋に音楽を楽しむパーティがメインでしたが、2月の「G_BEAR BAR」も結構セクシー系でしたし、どのハコでもエロ系イベントをやるようになっている時代でもあり(「XANADU」のDJさんの多くもそういうイベントで回しています)、そろそろ「解禁」ということになったのでしょうか。



センターがマスターのひでさん

当日のDJs



本気仕様の店内(イメージ)

次回フライヤー
 当日、お店に着いてみると、「これがあのザナドゥなの?」と驚くほど、まるで違う雰囲気になっていました。受付を通り(2500円飲み放題という良心的な価格です)、のれん状の黒い幕をくぐって中に入ると、バーカウンターまでもが幕で覆われていてビックリ(お客さんが見えないようにという配慮でした)。クロークにシャツと荷物を預け、ウェルカム・イエガー(イエガーの専用サーバーがある珍しいお店です)をいただき、それから飲み放題の焼酎をオーダーし、体にズンズンくるクラブミュージックをBGMに、地下の「暗闇酒場」へ。そこはパーティションや黒い幕で(まるでハッテン場のように)迷路状に設えられた仄暗い地下室でした。それでいて、キャンドルが灯った休憩用のスペースもあれば、完全に個室として使えるようなスペースもあり、ソファもあり、座ってくつろぎつつ、気に入った人がいればアタックしたり、コミュニケーションしたりもできます。よく考えられた造りだなあと感心しました。
 しばらくすると、次々にお客さんがご来場。20代〜40代、スリム系から太め系まで幅広い感じです(なかには外国人の方も)。意外と上裸の方は少数派で、Tシャツ+アンダーウェアという方が多めでした。「上はYシャツで下だけ脱いでるっていうのがいちばんアガるんだよね」と語るリーマンの方もいらして、ちょっと目からウロコでした。
 それから、「XANADU」に初めて来たというモテ筋イケメンさん(30代。とあるイベントの人気投票で1位になったこともあるそうです)は、下でプレイしている音が1階にも流れていることに感動しつつ、「オシャレなお店ですね。ふだんも来てみようかな」とおっしゃっていました。
「ノーパンスウェットナイト」などと同様、ふだんあまり二丁目に出ないような方もたくさん来られていたようです。
 地下のスペースにずっといて楽しんでる方もいらっしゃいましたし(中には想定外のハードなプレイに興じる方も)、地下と1階を行ったり来たりする方も多かったです。1階のバーカウンターには、スタッフの方(「XANADU」のDJさん)が誰かしらいて、おひとりで来られた方がさびしくならないよう、おもてなししていました。エロく過ごしたければできるし、しゃべりたければしゃべれるし、という感じで、みなさん自由に、和気あいあいと楽しみ、そんな宴は明け方まで続きました。
 フロアが分かれていることもそうですが、小バコだからこその密着感もあり、「XANADU」って意外とこういうイベントに向いてる!という新発見がありました。
 次回は7月20日19時〜の開催です。三連休の中日、ぜひ二丁目で熱い夜を!


 実は、今回のイベントは、お店を愛する有志の方たちが「XANADU」の活性化を図るために立ち上がり、企画したものでした。どうせやるなら本気でやろう!ということで、何日も前からホームセンターに買い出しに行き、布を裁断し、天井から吊り下げ、つっぱり棒などを使ってパーティションをこしらえ、といった作業を夜遅くまでやっていたそうです(ちなみに、有志代表の方は、伝説の「淫獣集会」の設営を担当していた方だそう。どうりで…)。当日も、いろんなDJさんたちがお手伝いに来てくれていました(「新宿二丁目・DJランキング」にランクインしてるような方が床の掃除をしていたり、今までイベントで脱いだことがない方がパンツ姿を披露したり)。「XANADU」を愛するみなさんが、お店のために(まさに)一肌脱ぎ、無償で働いてくれていたのです。胸が熱くなる思いがしました。
 
 不景気や増税の影響もあるでしょうが、今年に入ってから次々に二丁目の老舗ゲイバーが閉店しており、ついにあの「mf」(2001年のパレードを主催し、長年二丁目振興会会長をつとめてきた福島光生さんのお店)も7月27日で閉店することが発表されました。
 二丁目でゲイバーをやっている方に対して「あんなのでもママになれるの? ゲイバー簡単じゃん。私だってゲイバーやって楽な人生送りたい」って思う方がいるかもしれません。でも、「ゲイバーはそんなに簡単な場所じゃないです。たくさんの人が悩んで悩んで、やっとここまで来ています」と申し上げたいと思います。みなさん笑顔で営業していらっしゃいますが、裏ではいろんなつらいことや悲しいこともあるはずです。でも、支えてくれるお客さんのために「絶対負けません」という気持ちでがんばっているのです。
 たくさんあるお店のなかで、どのお店が気に入るかは、人それぞれ。ですが、何度も通うようになって、顔なじみの方も増えて、そこが「ホーム」だなあと感じるようになったら、そのお店は、かけがえのない居場所になります。でも、そういう居場所が次々になくなってしまい、そのうち二丁目に行かなくなってしまったという方も多いと聞きます。残念なことです。
 今回のレポートは、(すべからくエロイベントをやるべしという意味ではなく)どうしたら二丁目のお店が今後も元気にやっていけるのか?を考えるうえで、何かしらのヒントになることもあるかもしれないと思い、そういう気持ちも込めてお伝えした次第です。


XANADU
新宿区新宿2丁目12-2 SS第1ビル1F・B1
03-6457-7891
営業時間:平日20:00-2:00、金20:00-5:00、土・祝前20:00-5:00
定休:日、連休最終日
※ハコ貸しもしています。小バコを使ってちょっとしたパーティをやりたい方にオススメです。