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レポート:SM緊縛ナイト

4月3日(日)、二丁目のArcHで初開催された「SM緊縛ナイト」のレポートです。緊縛の美と卓越した技、全面的に性の多様性を肯定する雰囲気も素晴らしい、フェティッシュの祭典でした。

レポート:SM緊縛ナイト

2016年4月3日(日)、二丁目のArcHで「SM緊縛ナイト」が初開催されました。90年代からSMをフィーチャーしたイベントはありましたが、現在の(新生)ArcHでこうしたイベントが行われるのは初めてのことです。以前から(パレードのボランティアやaktaなどで)お知り合いだった縄師の直彦さんの依頼で今回、取材にお伺いしました。レポートをお届けします。(後藤純一)


ステージには夥しい数の縄が

手前で縛ってるのが直彦さん、
奥がYAGIEさん

乳首を洗濯バサミで挟み、
さらに電マを当てる直彦さん

Mの方を吊るしたうえで
鞭打つYAGIEさん

吊るしたMの方の上に乗る
ドヤ顔のYAGIEさん

テキパキと巧みな縄さばきを
披露するTECHさん

吊りを完成させたあと、やはり
Mの方の上に乗るTECHさん

飛び入りのお客さん(六尺)
を責めてあげるTECHさん

フィスト実演ショーも開催。
まずはディルドで慣らし…

Mの方が交代し、緊縛ショー
が次々に繰り広げられます

芸術と言っても過言ではない
見事な吊るし技

縛られたい方、次回はぜひ!
 20時すぎ、会場のArcHに到着。たぶん皆さんどんなスタイルで入場すればよいのか悩んだのでは?と思いますが、やはり、きわどいアンダーウェア、六尺、レザーなど、セクシーないでたちの方が多く、上半身だけ脱いでる方や、全く脱いでない方などもいらっしゃいました。客層も、スリムな若い子、普通体型のリーマン系、マッチョな兄貴、がちむちクン、ぽっちゃり系の親父さんなど、実に幅広く、きっと誰かはタイプ、みたいなバラエティ感でした。なかには海外から来られた方もいました。ほぼほぼ満員状態でしたので、たぶん100人以上は入ってたんじゃないかな?と思います。
 メインステージで公開調教(緊縛ショー)が始まりました。金属のフレームでできたテント形の特設器具(吊るすための櫓)が設置され、直彦さん、YAGIEさん、TECHさんの3名の縄師の方たちが同時にMの方を縛っていました。きちんと縛るだけでも大変だと思うのですが(縄ってすごく長いので、縄さばきもテキパキ、要領よくやらないと、間延びします。また、Mの方が窒息したり、苦しくなったりしないような頃合いで縛っていくカンが大事だと思いました)、吊るすとなると、さらにMの方に負担がかかるので、ものすごく難しい技だと思いました。しばらくすると、直彦さんとTECHさんが後方に移動し、ステージ上でYAGIEさんがMの方を吊るしはじめました。Mの方は完全にSの方を信頼している様子で、おとなしく身を任せ、恍惚とした表情を浮かべていました。そして、SのYAGIEさんがとても生き生きとした笑顔で縛り、鞭をふるい、吊るし…やがて吊るされたMの方の上に乗り、くるくる回るという技まで披露(一瞬何が起こったのかわからず…びっくりしました。まるでシルク・ド・ソレイユを見ているようでした)。思わず目が釘付けになってしまいました。そこから今度は縄をほどいていくのですが、これも要領よくテキパキやる必要があり、また、Mの方にちょいちょい優しくしてあげて(乳首を舐めたり)、お客もMの方も飽きさせない、そういう配慮が感じられました。終わった時は場内から拍手が起こりました。
 その後、入り口付近のポールの辺りで縛りを実演していたTECHさんの緊縛ショーを鑑賞。Mの方を機敏に美しく縛り上げ、吊るし、(Mの方はかなり華奢な方だったのですが)やはりTECHさんが上に乗ってみせて…(きっとこれが緊縛ショーの頂点となる演出なのでしょう)。それから縄を素早く解いていって、Mの方も満足げな表情を浮かべ、ショーが終わりました。
 それが終わるとすぐにアナウンスがあり、今度は奥のサブフロアでフィストショーが始まりました。主催するフルコンタクトの紺太郎さんがS役となり、ケツ割れを穿いたMの方の秘孔に(大根か2Lペットボトルかという太さの)巨大なディルドをグイグイ押し込み、慣らしていき、やがて、手袋をはめ、たっぷりローションを塗った拳(紺太郎さんはガタイがいいのでたぶん標準より大きめサイズだったと思うのですが)をゆっくりと挿入していくと、フロアにMの方のよがり泣く声が響き渡り…アナルローズも真っ赤に咲いて、フィストショーがフィニッシュ。したかと思うと今度は、入れる役の方をお客さんの中から募集し、フィスト体験タイムがスタート。10人くらいのお客さんが手袋をはめて並び、頬を紅潮させ、ワクワクしながら待ってる様子は、まるで遊園地で乗り物待ちしてるような、女子高生がプリクラを待っているような、華やいだ雰囲気で、絵面とは裏腹に、なんだかほっこりしました(ウケの方は大変だったと思いますが…おつかれさまでした)
 そういうショーを見て、お客さんも気分が盛り上がってきたのでしょう、見知らぬ人どうしでおっぱじまったり、あちこちで責めたり、責められたりという光景が…。とてもいい雰囲気で盛り上がりました。(ただし、他のエロ系イベントと異なり、暗い部屋とかもなく、性器の露出などもなく、
 その後も、絶え間なく、あちこちで緊縛ショーが繰り広げられ、パーティは夜更けまで続くのでした…。 

 SMにはどうしても、おどろおどろしいイメージ、痛そうとか怖そうというイメージがつきまとうかと思いますが、暗がりで生でケツ掘りしたりということに比べればはるかに安全です。確かに絵面はハードですが、やってる側はさっぱりしたもので、とてもあっけらかんと、まるでスポーツのように爽やかに楽しんでいるように見えました。
 なかなか見ることができないショーも見ることができますし、独特のカラッとした雰囲気も素敵で、たぶん、どんなフェチの人でも受け入れてくれるような、おおらかさとか、男気とか、そういうものを感じました。Sの方は包容力があってドーンと構えてて、Mの方はうれしはずかしな様子で…役割がきっちり分かれているせいか、ちょっと男女の世界みたいな感じもしました(ハプバー的な?)
 たぶん「SM緊縛ナイト」は、SMの世界を知らない方にとっては、新鮮な刺激、カルチャーショックを与えてくると同時に、ちょっと興味があるような方にとって、恰好の入り口になるのではないかと思います(Mっ気がある方、縛られてみたいという方は、かなりの確率で責めてもらえると思うので、次回はぜひ、来られることをオススメします)
 今はちょいエロイベントが花盛りですが、「SM緊縛ナイト」は特に、性の奥深さとか、懐の深さに触れ、エロばんざい!と言いたくなるような、フェティッシュプライドみたいなものを感じさせる性の祭典でした。「FOLSOM BLACK」が本家のFOLSOM STREET FAIRに倣ったレザーパーティであるのに対し、こちらは緊縛という和のテイストを前面に打ち出したイベントでした(褌で着ていたお客さん、正しいと思いました)。そういう意味では、海外の方などにもぜひ体験してほしいと思いました。素晴らしかったです。(なお、縄師の直彦さんより「血管、筋に縄をかけてプレイをしている方が見受けられます。基本が出来なくて崩しの緊縛をしていれば必ず緊縛事故が発生します」とのコメントをいただきました。安全第一、ですね)

 次回は10月頃になるそうです。ぜひ公式Twitterをフォローして、続報をお待ちください。


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