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レポート:Shangri-La 60 “TRIBAL JOURNEY”

2017年10月14日(土)、ageHaでShangri-La 60 “TRIBAL JOURNEY”が開催されました。Shangri-Laが年内で閉幕するということもあり、大勢のオーディエンスでにぎわい、熱く、ハッピーに盛り上がりました。

レポート:Shangri-La 60 “TRIBAL JOURNEY”

 「”Shangri-La@ageHa”が今年いっぱいでその輝かしい歴史に幕を下ろすことが発表されました」でもお伝えしましたが、10月9日、Shangri-Laが年内で閉幕するというアナウンスがあり、多くの方たちが悲しみや感謝のコメントをアップしました。そうして10月14日、ラス前(Shangri-La “TRIBAL JOURNEY”としては最後)となるShangri-La 60 “TRIBAL JOURNEY”が開催されました。
 
 ”Shangri-La”として60回の記念すべき回、そして”PARADISE BALL”を含めると73回目(スゴい!)でもある桃源郷のレポートをお届けします。




 まずは、メインの[ARENA] です。TRIBALサウンドが響き渡るアリーナでは、縦横無尽にレーザーが飛び交ったり、巨大モニターには炎などをイメージした映像が映し出されたりするなか、大勢のガタイ系マッチョたちがシャツを脱いだりハグしたりしながらダンスを楽しんでいました。そして、お待ちかねのGOGOショーです。日本トップクラスのゴージャス&グラマラスなGOGO BOYたちが「SUCK IT!」など挑発的なセリフを書いたボードを持って登場したり、タオルダンスで素晴らしくエロティックに魅了しまくったりして、オーディエンスを沸かせていました。
 

 [ISLAND STAGE]では、大人気パーティ“MEN’S WONDERLAND”が開催されました。DJ、GOGO、テキーラBOY、いずれもフレッシュな方々ばかりで、若い子好きにはたまらない空間になっていました。VOGUE HOUSE? BASS MUSIC?などもかかってて、カッコよかったです(さすが、若いDJさんは違うなぁと思いました)
 バーカウンター前では今回も、GX3のモデルさんが行き交うお客さんの目を楽しませていました(一緒に写真を撮ってくれたりというサービスも)
 


 [WATER STAGE]は、ゲイバーのコラボイベント“the MIRAGE”。今までもずっとそうでしたが、本当にたくさんのお客さんたちでイェイイェイ盛り上がっていました。お店の方もドラァグクィーンも登場するショータイム、とても楽しかったです。個人的にはバビ江さんたちのPerfumeショー(どんどん脱いでいくのですが、最後のレオタードに「シャングリラありがとう」と書いてありました)とマルガリータさんの縄跳びショーが最高!でした。明け方、「Greatest Love Of All」とかのゲイアンセムが鳴り響くなかで大勢の出演者がステージに上がってハッピーに盛り上がってる感じも、本当にShangri-Laらしくて素敵でした。



 [BOX]で開催されたのは、Shangri-Laでは初となる“BEAR-TRAIN”。24時にテントが開くとGOGOさんがすでにステージに立っていて、という大変イキな演出でスタートし、打勇太鼓の演奏や、ベア系GOGOのショー、そしていろんなお店のマスターが出張してのベアバーが出現(今までありそうでなかったかも)、というお楽しみもあって、大勢のGMPDでにぎわっていました。最後には、GOGOさんがお客さんのシャツを脱がせたり、バーのマスターもお立ち台に上がったりして、セクシーにアットホームに盛り上がりました。
 
 もう終わっちゃうのかぁ〜という気持ちで来られた方も多かったのでしょう、ひさしぶりに会う方もいましたし(個人的には、数々のShangri-Laの中でも最も素敵な胸キュン体験の人にまた会えて、うれしかったです)、Shangri-Laの思い出を語り合う場面もあったりしました。 

 この日は、残念ながら秋の長雨の時期に当たってしまったのですが、今回も、開催中は見事に雨がやんでいて、そんなに寒さを感じることもなく、家に着く頃にザーっと降ってくるという、奇跡的な天候となりました。「Shangri-Laは雨が降らない」のジンクスは健在でした(神様も味方してくれてるんですね、きっと)
 
 伝説の「GOLD」のゲイナイトやリキッドルームの「The Private Party」などもそうだったと思いますが、Shangri-Laは、デビューしたての若い方などに「こんなにたくさん仲間がいるんだ」「ゲイってこんなにハッピーなんだ」っていう圧倒的な肯定感を体験させてくれる、素晴らしいイベントだったと思います。90年代くらいまではどうしても日陰者とかはみ出し者みたいな意識があって(未だにメディアは「禁断の」とか書いたりしてますが)二丁目もアンダーグラウンドな場所だったと思うのですが、そうではなくて、世間的にもスゴいと認められてるような場所でゲイだらけのクラブパーティを盛大にゴージャスに開催して、なんならノンケさんも一緒に楽しんでもいいよ?くらいのスタンスで、そういうメジャー感とかハイクラス感を感じられるageHaという東京一のクラブでゲイとして思いっきり楽しめることの幸せ(多幸感)って確実にあったと思いますし、「ゲイって全然やましいことじゃないんだ」「こんなにも仲間が(しかもイケてる)たくさんいるんだ」「ゲイナイトってマジ最高!」みたいな気持ちにさせてくれたと思います。大勢の方がTwitterなどで「初めてのナイトがアゲハだった」といった思い出や、感謝のコメントを書いていますが、Shangri-Laはこの先もずっと、ゲイの歴史の偉大な1ページとして、みなさんの心に残り続けることでしょう。
 
 東京のゲイシーンを世界的なレベルに押し上げ、15年もの長きにわたってぼくらを楽しませてくれたShangri-Laは、泣いても笑ってもあと1回。12/16でファイナルを迎えます。12月はageHaにみんなで集まりましょう!
 

Shangri-La 15th ANNIVERSARY PARTY & the FINAL
2017.12.16[sat]
23:00-
@ageHa




 
※今回のレポートの画像も、Shangri-Laの吉田さんからご提供いただきました(Photo by EISUKE, UTO)。全画像をこちらからご覧いただけます。

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