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レポート:包茎ナイト

7月6日(金)、AiSOTOPE LOUNGEで開催された「包茎ナイト」のレポートです。6年前よりもさらにパワーアップし(一皮剥けて)、エロと笑いがいい感じに融合した見どころお楽しみどころたっぷりなイベントになっていました。

レポート:包茎ナイト

2018年7月6日(金)、二丁目のAiSOTOPE LOUNGEで開催された「包茎ナイト」。6年前よりもさらにパワーアップし(一皮剥けて)、エロと笑いがいい感じに融合した見どころお楽しみどころたっぷりなイベントになっていました。そして、主催者の方の包茎に対する思いがひしひしと伝わってくるような素晴らしいイベントでした。レポートをお届けします。(後藤純一)














 6年前の包茎ナイトは、二丁目やネット上でセンセーションを巻き起こしたものの、イベントの中味としては、エロを期待した方には物足りなかった感もありました。が、6年ぶりに帰ってきた包茎ナイトは、以前とは一味も二味も違う、「そうそう、これが包茎ナイトだよね!」と誰もが納得するような、素晴らしいイベントでした。
 
 まず、入場すると、受付の手前に、ちょっと今まで見たことがない、黒い布で覆われたブースが設けられていて、否応なしにテンションを上げてくれました。studio:GUMPTIONの青田先性(「巨根伝説」の巨根測定員だったりもします)が待機し、包茎かどうかをチェックしてくれるブースでした。実はこの「皮チェック」を受けなくても、自己申告で包茎割が適用されるのですが、多くの方が喜んで青田先性に見てもらってました(100名以上だったそうです。包茎好きな青田先性も、さすがに疲れたのでは…)。そして、「真」「仮」「剥」というシールを貼って、入場します。ほとんどの方は「仮」だったそうです。希少価値である「真」の方は、たいへんモテたというウワサです。

入ってすぐのサブフロアでは、今回の包茎ナイトのメインイベントともいうべき「皮相撲」の予選会が行われており、押すな押すなのにぎわいで、たいへん盛り上がっていました。「皮相撲」とは何なのか、気になった方も多かったはず(説明せねばなるまい)。まず、2つの洗濯バサミが30cmくらいのヒモでつながった状態のものがあります。2人の皮自慢さんが前に出てきて、それぞれ皮に洗濯バサミを装着し、引っ張り合います。取れたほうが負け、洗濯バサミが残ってるほうが勝ち、という競技です。掛け声は「はっけよい、あまった、あまった」(笑)。ちなみに、予選では肝心な部分が黒いシーツ状の布で覆われていて、競技の様子がよくわからなかったのですが、メインフロアで行われた本戦では、後ろからスポットライトが当たってシルエットが見えるようになっていて、その皮の立派さを推し量ることができました。わりと自発的に「出たい」と手をあげる方が多くて、素晴らしいと思いました。
 さらに、サブフロアではビールに合う「とり皮唐揚げ」が販売されていたのですが、あっという間に売れてしまい、追加で販売されるも、それもまた即完売となったそうです(ゆるキャラ「ホーヒィ」のステッカーがもらえるというのも人気の秘密だったようです。「ホーヒィ」大人気!)

 メインフロアの方も、いろんなタイプの方で大盛況の大賑わいでした(やや太めの方が多かったかもしれません。やはり太るとちんこが埋もれていき、相対的に皮が余ってしまうのかな?と思いました。自分もそうですが)。二丁目でもクラブイベントでも見たことのないような方がたくさん来られていた印象でした。事前にアナウンスされていた「チャック全開」というドレスコードを律儀に守っていた方も、結構いらっしゃいました。スクリーンに映し出されている映像も「お宝」感満載で素敵でした(「DUMP」に行くとご覧いただけると思います)
 ショータイムが始まりました。トップバッターの熊田プウ助さんは、矢野顕子さんの歌にのせて(個人的に大好きなのでアガりました)美しくも可笑しいベアレスク・ショー※を披露してくれました。一発あいさんは、ズルムケ謝罪記者会見というネタで笑わせてくれました。ゲストの元氣安さんは、ロープのような鞭のようなちんこが長くなったような状態で登場し、インパクトを与えていました。その後、みなさん大興奮!な「皮相撲」本戦が行われました。予選を勝ち抜いた4名の方が皮相撲をとり、見事優勝した方には「ホーヒィTシャツ」と「青田先性のシコシコローション」がプレゼントされました。
 大盛り上がりななか、ダンスタイムへと突入。GOGOさんのショー、衣装が白ブリーフだったのですが、うまく説明できないのですが、すごくこのイベントに合ってる気がして、エロかったです。
 2回目のショータイムでは、熊田プウ助さん(タートルネック)、一発あいさん(宇多田ヒカル)のほか、きよゑさんも飛び入りで参加し、元氣安さんがびっくりするくらい余っている皮の中に大量の鈴を入れる(それを客席に投げる)というパフォーマンスで盛り上げていました。
 それから3時過ぎに再び「皮相撲」本戦が行われました。会場のみなさんもいい感じに酔っ払ってきて「はっけよい、あまった、あまった」の掛け声もひときわ元気に響きわたり、競技参加者のみなさんも楽しそうでした。
 ラストのあたりは、GOGOさんもクイーンさんもステージに上がってフロアを盛り上げました。最後の曲は、もはや包茎ナイトのテーマ曲にしか思えなくなってきた『つつみ込むように…』でした。

※ベアレスク:アギレラ&シェールの映画で有名な「バーレスク」。一般的にバーレスクと言うとキャバレーなどで女性が見せるちょっとコミカルでエッチなショーで、乳首にシールのようなものを貼ってタッセルという房飾りをくるくる回して見せたり、大きな羽扇子で体を隠しながら優雅に扇いだりするスタイルが定番になっています。ゲイシーンでこのバーレスクを自己流にアレンジしてパフォーマンスするベアー系の方たちが現れ、「ベアレスク」と呼ばれるようになりました。日本で「ベアレスク」をやっているのはたぶん熊田プウ助さんだけです。今後もっと広まるといいな、と思います。
 
 こうやって書いてくると、なんだかすごくばかばかしい、くだらないことをやっているように受け取られてしまうかもしれないのですが、皮部屋ではアツいコミュニケーションが繰り広げられていましたし、きちんとmrmrにも対応してくれるイベントになっていたことを強調しておきたいと思います。
 
 同時に、日頃はもしかしたら引け目に感じていたかもしれないことを堂々とさらけだし、褒めあったり、皮相撲の参加者などは大勢に拍手喝采を浴びた、コンプレックスを自慢事に転換できたわけで(これが「プライド」というものでしょう)、そういう意味でも、本当に素晴らしいイベントだったと思います。ありそうでなかなかないと思います。
 
 とあるGOGOさんといっしょにいた20代のイモ系なカワいい子にちょっと話しかけてみたのですが、「クラブイベント自体が初めて」「このイベントだったら自分も行けると思った(敷居も高くないし、テーマに合ってるから)」「意外と知ってる曲もかかったりするし、楽しい。また来たいと思った」と語ってくれたことも、つけ加えておきます。まるでノースエのように、初心者の方にとっての入り口にもなっていることがわかり、ちょっと胸熱でした。
 
 すべてが面白くてエロくて笑顔が絶えない、最高に楽しいイベントでした。きっとお客さんもそう思っていたことでしょう。金曜日なのに最後までたくさんの方が残ってくださってました。
 すぐではないかもしれませんが、いつかきっと、3回目の開催があると思います。期待しましょう。
 

☆包茎ナイトのフォトアルバムはこちら 

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