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レポート:Tokio “It’s a Gtopia”

7月14日(土)、ageHaで“TOKIO SUMMEER WEEKEND 2018 [DAY2]”が開催されました。”Shangri-La”のDNAを受け継ぎつつも、さらにアトラクションが満載な、最高にハッピーで楽しいパーティとなりました。

レポート:Tokio “It’s a Gtopia”

2018年7月14日(土)、ageHa@studio coastで"TOKIO SUMMEER WEEKEND 2018 [DAY2]"のパーティが盛大に開催され、“It’s a Brand-new Gtopia”というコピーのとおり、エンタメやアトラクションが満載な、新しいゲイの理想郷が誕生しました。クラブの楽しさに日本のお祭りの楽しさがプラスされ、あちこちで大勢のキャストが「おもてなし」して多彩な盛り上がりを見せ、最高にハッピーで楽しいパーティになっていました。レポートをお届けします。(後藤純一)


 本当にアツい日でした。この夏最高レベルの35.4度という猛暑日となった2018年7月14日(土)でしたが、”Brand-new Gtopia”なGAY MIX PARTY、"Tokio"が盛り上がりを見せたageHaも本当にアツかった!です。13日からの3days、都内の3ヵ所でTOKIO SUMMEER WEEKEND 2018が開催されましたが、この日がメインとなるageHaでのパーティでした。

 まず、アリーナに到着して、じわーっと「あぁ、またここに帰って来れたんだなぁ…」という感慨が込み上げてきました。15年間ずっと通ってきて、昨年12月に惜しまれながら幕を閉じた”Shangri-La”の終盤、アリーナで「もしかしたらもうここでゲイナイトが開催されることはないのかもしれない…」と覚悟していただけに、感慨はひとしおでした。
 しかし、それで満足して終わりなんかではありません。GOGOショーでは、ステージ前で火花が噴き上がったかと思うと、幕が開いて、ゲストDJのJOSE “SPINNIN” CORTESさんと、KENTAさんをはじめとするトップGOGO BOYSが登場するという、新しくてカッコいい演出が繰り広げられ、思わず鳥肌が立ちました。今回はフライヤーのイメージビジュアルが「日本の夏」という感じでしたので、GOGOショーも法被や褌といった和テイストのエロティシズムを追求したもので、たいへんセクシーでした。



 
 [WATER]は"Brush"という若手の方たちが共同で始めたパーティ。プールの上に盆踊りのような櫓が組まれていたのですが、なんと、ハッピを着てストッキングの上から六尺(!)を締めたクイーンさんが踊っていて、けっこう衝撃的な絵面でした(褒めてます)。既成観念への挑戦、あるいは、あえてやることのオシャレ、だと解釈。素晴らしいです。ショータイムとかも、安易に笑いを取らない、きっちりダンスで見せるショーで、気概を感じさせました。それでいて、音はアッパーな親しみやすい感じで、若い方たち(やオネエ全開で踊りまくる外国人の方たちなど)がイェイイェイ盛り上がっていました。

 
   [ISLAND]は、人気パーティ“MEN’s WONDER LAND”。GOGOさんも若いし、Welcome Boysも超若い子だらけで、とにかく20代イケメン「てんこ盛り」でした。最後の方はJ-POPタイムになってましたが、「チョコレイト・ディスコ」がかかってバビ江さん&イズミセクシーさんがステージでカンペキに踊り、フロアが劇的に盛り上がったりしてました。ノリよく楽しい空間でした。
 バーカウンター横のスペースでは、GX3のモデルさんがポーズを決めて立ってたり一緒に写真を撮れたりという演出もあったほか、Desmixという新しいゲイアプリのパネル(PRコーナー)も設けられ、そこでも人気GOGOさんやクイーンさんがいて、一緒に写真を撮れたりしました。



 
 [BOX]はおなじみの"六尺ナイト"。東京だけじゃなく地方の方も、そして海外の方も大勢、六尺一丁の裸体で楽しむ、男の色気があふれる空間となっていました。衛士(ドアボーイ)や世話人(六尺を締めてくれる人)のみなさん(今の東京のGMPD系キャストが勢揃い!的な面々です)によるGOGOショーも、たいへん目の保養になりましたし、RAFAELさんの六尺ポールダンスショーもエロかったです。六尺姿で外に出ても全然OK!ということで、会場中にけっこう大勢の六尺野郎たちがあふれていたのも、いい眺めでした。テント前に、足湯ならぬ「足水」が設置されてて、お客さんが足をつけて涼む光景も…日本らしくて素晴らしい「おもてなし」だと思いました。

 
 そして今回、[STAR]という屋外エリア(テントと芝生の間のエリア)で行われたのが、“新宿二丁目プロレス”です。リング…ではなくマットを敷いた上で繰り広げられるプロレスですが、周りで見てる方たちの距離がめっちゃ近いし、なんなら場外乱闘みたいなこともしょっちゅうで、間近で鍛えられた肉体を観れて眼福ってだけでなく「おさわりOK」だったりもします。みなさんレッキとしたプロレスラーの方なのですが、『バディ』が協力していることもあり、わりとイケメンマッチョな方が多く、そんな方々がパンツを奪い合う「ヘンタイマッチ」とか、腰に万歩計をつけてケツを掘るようなスタイルで腰をガンガン振って数を競う「ガンボリ競争」とか、ゲイ大喜びな演目で盛り上げてくれて、しかもおさわりOKだなんて…尊い、の一言でした。初めてご覧になった方も多かったと思いますが、みなさんスゴい喜びようでした。二丁目で不定期開催されているので、ぜひみなさんも一度は“新宿二丁目プロレス”に行ってみてくださいね。

 
 [STAR] の奥の[PARK](芝生のエリア)も、たくさんの方がチルアウトしたり、オシャレな音楽を楽しんだりしてましたし、[DARK ROOM] も行列ができるほどの人気っぷりでした(ネタだと思いますが、二丁目プロレスの選手の方も並んでて、二度見しました。いっしょに入りたかった!)
 
 明け方、帰りがけの最後にもう1回、アリーナに立ち寄ってみました。まだまだ大勢のガタイ系イケメンたちがシャツを脱いで踊っていて、汗だくのヌルヌルな「肉の海」を泳ぐような感じでした。その頃はDJ YUMEさんが回してたと思うのですが、以前のShangri-laのアリーナではめったにかからなかったような、アッパーな歌モノでハッピーに盛り上がっていて、これもまた“It’s a Brand-new Gtopia”だなぁ〜と思いました。最後の最後まで、本当に楽しませてもらいました。
 
 ”Shangri-La”のDNAを受け継いで、でももっと若い感性で新たに誕生したパーティ"Tokio”は、控えめに言って最&高!でした。心の底から楽しめましたし、体が二つも三つもあったらいいのに!もっと時間がほしい!という気持ちになりました。
 これだけエンタメが満載で、キャストの数がハンパなくて(総勢50名以上! 世界最多じゃないでしょうか?)、あの手この手でお客さんを楽しませようとする「おもてなし」精神にあふれたイベントって、他に類を見ない、世界中探してもどこにもないと思います。今回残念ながら参加できなかったみなさんも、次回(は来年7月なのでしょうか…?)、ぜひ、"Tokio”で極上の一夜をお過ごしください!
 
 
※今回のレポートの画像は、"Tokio"のオーガナイザー様からご提供いただきました(Photo by EISUKE, UTO, SHINYA)。全画像をこちらからご覧いただけます。

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