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レポート:ピンクドット沖縄2018

9月16日(日)、那覇市の国際通りに面した那覇市ぶんかテンブス館前広場で第6回ピンクドット沖縄が開催されました。東ちづるさんや地元のタレントさん、ブルボンヌさんらが登場し、企業協賛も過去最高となり、どなたでも楽しめるようなアライ・イベントとなりました。 assets/images/gallery/2018/Okinawa/pdo18_top2.jpg

2018年9月16日(日)、第6回を数えるピンクドット沖縄2018が、那覇市の国際通りに面した(市の中心地である)那覇市ぶんかテンブス館前広場で開催されました。今年はライブやショーなどはなかったものの、東ちづるさん、中沢初絵さん(山咲トオルさんのお姉さん)、ブルボンヌさんや地元のタレントさんらが出演し、假屋崎省吾さんや、ガレッジセールのゴリさん、MONGOL800のキヨサクさん、初恋クロマニヨンの比嘉さんら著名人の方々がビデオメッセージを寄せてくださいました。企業協賛も100社を超え、過去最高を記録しました。レポートをお届けします。(後藤純一)







 今年もピンクドット沖縄は好天に恵まれました(台風が近づいていて心配だったのですが、珍しく香港の方にそれていき、直撃を免れたのです)。暑いくらいの日差しでした。
 午前11時、琉球放送アナウンサーの狩俣倫太郎さん、沖縄のタレント・安里ミムさん、そしてブルボンヌさんの司会で、ピンクドット沖縄2018がスタートしました。
 最初に、城間幹子那覇市長が登壇し、祝辞を述べました。那覇市がどれだけLGBT支援に努めてきたかというお話もあり、一昨年からスタートした(全国で5例目となる)同性パートナーシップ証明制度については25組の同性カップルが登録をしたそうです(このスピーチのあと、城間市長は出展ブースを一つひとつ表敬訪問していました。すぐに帰ってしまう方も多いなか、えらいなぁと思いました)
 続いて、トークショー第1部「ピンクドット沖縄が目指すもの」が行われ、実行委員長の荒井さん(カフーリゾートホテル総支配人)、永田龍太郎さん(渋谷区男女平等・ダイバーシティ推進担当課長)、ピンクドット大使の高倉さん(ホテルパームロイヤルNAHA総支配人)、松中権さん(認定NPO法人グッド・エイジング・エールズ代表)、ピンクドット名誉顧問の南定四郎さんが登壇、ピンクドット沖縄の未来について、語りました。
 12時頃、浦添市の松本哲治市長が登壇し、LGBT支援宣言のことなどについて語りました。
 それから、ピンクドット大使(協賛企業の社長さんなど)の方たちが登場し、一言ずつご挨拶していました。
 実はピンクドット沖縄を第1回の時から後援してきた沖縄観光コンベンションビューローから、平良朝敬会長が来られ、ご挨拶しました。「いっぺーにーふぇでーびる(本当にありがとう)」とうちなーぐちで語っていらして、フレンドリーな印象でした。観光立県・沖縄のダイバーシティ施策のことを語っていらっしゃいました。
 13時過ぎ、トークショー第二部「私はワタシ」が行われました。東ちづるさん、中沢初絵さん(山咲トオルさんのお姉さん)、宮城姉妹のお二人らが登壇し、映画『私はワタシ~over the rainbow~』のことや、中沢さんは実の弟である山咲トオルさんのこと、宮城姉妹はブラジルでサンバカーニバルに参加した時にLGBTの人たちとふれあったことなどを、生き生きと語っていました。
 14時頃、假屋崎省吾さんや、ガレッジセールのゴリさん、MONGOL800のキヨサクさん、初恋クロマニヨンの比嘉さん、勝間和代さんら著名人の方々のビデオメッセージが上映され、スゴい!と思いました。比嘉さんは「一部のゲイの方に人気があると聞きました。街で見かけたらぜひ声をかけてください!」と素晴らしくフレンドリーなメッセージを送ってくれました。
 続いてトークショー第三部「ウェルネス」が行われました。認知神経科学者でテレビにも出演している中野信子さん、宜野湾市で依存症を持つLGBTが回復に向けて生活を共にする「LGBTハウス」を運営する森廣樹さん、3名のピンクドット大使の方々が登壇し、心と体の健康について話しました。
 15時、再び応援メッセージが上映され、ピンクドット恒例の高い所からの集合写真を撮り、グランドフィナーレとしてピンクカーペット(会場に敷かれたピンクのカーペットの上をみんなで歩く行事)が行われ、宮城姉妹やグレートリュウギーン(琉球銀行のキャラクター)、ポン太くん(JALとローソンが提携している関係で、会場に来てくれたようです)といった派手めな方たちに続いて、出演者の方や、参加者のみなさんも歩きました。LGBTもそうでない人も、ウチナンチュもナイチャーも、チャンプルーで楽しく歩きました。カーペットは歩行者天国となっていた国際通りまで延びていて、一瞬、みんなでパレードしたような気持ちになりました。
 16時前、司会のみなさんの締めの挨拶で、今年のピンクドット沖縄は終了となりました。








 今年のピンクドット沖縄は、実は、昨年のようなMAXのライブどころか、地元のドラァグクイーンのショーすらなく、ほぼトークショーのみという地味めな内容でした。それはなぜだったのだろう…と思い、主催者側の方(ホテルパームロイヤルの高倉さん)に聞いてみたのですが、どうやら、会場であるテンブス館前広場で行われているライブなどのイベントに対して近所の人から騒音だとの苦情があり、最近、ライブ禁止になったんだそうです(世知辛いですね…)
 そういうわけで、昨年に比べると、お客さんも非常に少なく、さびしい印象でした(そもそも安室さんのイベントを目的に宜野湾に行かれてた方が多かったと思います) 
 しかし、個人的にイベント運営にも携わってきた身としては、正直、ライブやパフォーマンスが禁止されてしまったら、お手上げ状態で、途方にくれてしまうところですが、そんな逆境にめげず、前向きに、最大限に豪華で立派なイベントにしていた主催者のみなさんは、スゴいと思いました。
 東京に引っ越してしまった砂川さんに代わり、昨年からアライの方(カフーリゾートホテルの荒井さんら)が中心となってピンクドット沖縄を主催していますが、協賛企業もうなぎ登りに増えて100社を超え、テレビ局(テレビカメラが4台ありました)や新聞社も多数取材に来ていて、規模感(予算やメジャー感)ではTRPに次ぐようなプライドイベントになった感があります(本当は、安室さんの引退にからんだLGBTのための特別企画も検討していたものの、残念ながら実現しなかったそうです。ライブ禁止の件といい、いろいろ残念です)。また、今年は沖縄アフターズスクールさんが公式アフターパーティを開いてくださり、コミュニティとの連携もできていたのかな、と思いました。



 
 それから、今年は会場の前の建物・テンブス館で、「OUT IN JAPAN」の写真展が開催されていました。大勢の市民や観光客が訪れる建物だけあって、「あれ、これ何だろう?」って感じでふらりと入って観ている方たちもいらっしゃいました。

 ピンクドットの前夜には、牧志のクラブ「CLUTCH」で『ぴえろじゃぱん 平成最後のJ-POP PARTY』が開催され、たいへん盛り上がっていました。地元沖縄や各地から来られたクイーンのみなさんのショー、堪能いたしました(当然のように、安室ショー多めでした。沖縄でも有名になったアブラマミレさんが登場した際は、マミレコールが起こっていました)
 そして、ピンクドット当日の夜には、テンブス前広場からすぐ近くのお店で、公式アフターパーティが開催されました。たくさんのドラァグクイーン、そして那覇のショーバブ「ショーハウスレイコ」のみなさんがショーを披露し、また、カフーリゾートやパームロイヤルの宿泊券などが当たるジャンケン大会なども行われ、盛り上がっていました。

 来年は、日程や内容がどうなるかまだわかりませんが、開催される際は、ぜひみなさんも沖縄へお越しいただければと思います。

☆ピンクドット沖縄2018のフォトアルバムはこちら

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