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特集:GWの映画・アート展・その他のイベント

TRP「プライドウィーク」とも関連して、GWに映画上映会やアート展なども開催されます。様々、ご紹介します。

特集:GWの映画・アート展・その他のイベント

このゴールデンウィーク、東京レインボープライドもあるし、クラブパーティもあるし、海外旅行に行かれる方も多いかもしれませんが、もし時間がたっぷりあるという方は昼間、映画やアート展を楽しむのも素敵だと思います。TRPのプライドウィークとも関連して、あるいはGWだからということで?さまざまな上映会やアート展が催されますので、ぜひお出かけください。鑑賞ではなく被写体になるほうですが、「OUT IN JAPAN」撮影会のご案内も差し上げます。
(ジャンル別、日付順にご紹介します)

 


◼︎映画


現在上映中 
『ある少年の告白』

 アメリカで行われてきた「コンバージョン・セラピー(転向療法)」と呼ばれる同性愛「矯正」施設での「治療」の実態を暴き、『ニューヨーク・タイムズ』紙でベストセラーに選ばれるなど全米で大きな反響を呼んだ『Boy Erased: A Memoir』の映画化で、著者のガラルド・コンリーの実体験に基づいた作品です。主人公を『スリー・ビルボード』『レディ・バード』(偶然ですが、どちらもゲイが登場する映画です)などに出演してきた若手実力派俳優ルーカス・ヘッジズが演じ、ラッセル・クロウとニコール・キッドマンがその両親を演じ、ほかにもグザヴィエ・ドランやトロイ・シヴァン(『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』でウルヴァリンの子ども時代を演じていたそう)といったカリスマ的なゲイの俳優も客演している話題作です。

<あらすじ>
アメリカの田舎町で暮らす大学生のジャレッドは、牧師の父と母のひとり息子として何不自由なく育ってきた。そんなある日、彼はある出来事をきっかけに、自分がゲイであることに気づく。両親は息子の告白を受け止めきれず、同性愛を「治す」という転向療法への参加を勧めるが、ジャレッドがそこで目にした口外禁止のプログラム内容は驚くべきものだった。自身を偽って生きることを強いる施設に疑問と憤りを感じた彼は、ある行動を起こす……

『ある少年の告白』Boy Erased
2018年/アメリカ/監督:ジョエル・エドガートン/ルーカス・ヘッジズ、ラッセル・クロウ、ニコール・キッドマン、ジョエル・エドガートン、ジョー・アルウィン、グザヴィエ・ドランほか/2019年4月より、TOHOシネマズシャンテほか全国公開


4月27日(土)
『空と、木の実と。』

 WFF(TOKYO WOMEN’S FILM FESTIVAL)、STN21(セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク)、LGBTと教育について考える「虫めがねの会」の3団体が合同で、ドキュメンタリー映画『空と、木の実と。』東京都初上映&トークショーを開催します。

<あらすじ>
20歳の誕生日を迎えてすぐ、国内最年少で性別適合手術を受けたFtMトランスジェンダーの小林空雅(たかまさ)さん。性別違和を感じつつ、心を開き、社会へと飛び立っていった空雅さんが出会ったのは、世界最高齢で性別変更した90歳のチェリスト・八代みゆきさん(MtF)、「無性」を自覚し、ベンチャー企業に勤めながら、性の多様性に関する発信活動を続ける中島潤さん(FtX)。様々な人とふれあうなかで浮かび上がってきたのは、性という枠組みでは括りきれない、多様で豊かな人生。とらわれのない《ゼロの自分》に還るため、しくみのなかに埋没せず、自分の感じる力を試すため、空雅さんの旅は続く……

東京都初上映!ドキュメンタリー「空と、木の実と。」上映会
日時:4月27日(土)18:00-20:00
会場:渋谷区文化総合センター大和田8階 渋谷男女平等・ダイバーシティセンター〈アイリス〉 
参加費:1000円(学生の方は学生証提示で500円)


4月29日(月)
『バオバオ フツウの家族』

 さまざまな問題をフラッシュバックで盛り込みながら、それでも愛を信じ未来に向けた家族のカタチに挑もうとする、清新な台湾発LGBTQ映画。主演女優の柯奐如(クー・ファンルー)を招き、9月劇場公開(新宿K’s cinema)に先がけ、1回だけのプレミア上映! 特別協力:東京レインボープライド

<あらすじ>
ジョアンとシンディ、チャールズとティム、ロンドンで出会った2組の同性カップルが切望したのは赤ちゃん。4人の協力が実り、シンディが双子を妊娠するが、他の3人が子どもについて勝手に協定を結んでいたことを知り、人間不信に。台湾に帰郷して幼なじみのもとに身を寄せるが……

『バオバオ フツウの家族』親愛的卵男日記  
2018年/台湾/監督:謝光誠(シエ・グアンチェン)、出演:雷艾美(エミー・レイズ)、柯奐如(クー・ファンルー)、蔭山征彦(カゲヤマユキヒコ)、蔡力允(ツァイ・リーユン)、楊子儀(ヤン・ズーイ)

プレミアム上映『バオバオ フツウの家族』
日時:4月29日(月)18:30-20:09
会場:UPLINK渋谷
料金:一般¥1,300、ユース(22歳以下)・シニア¥1,100、UPLINK会員¥1,000



4月30日(火) 
映画で楽しみ考えるセクマイの老後(『トモちゃんとマサさん』上映)

 人にかならず訪れる「老後」、それは性的マイノリティもかわりありません。老後を考え、つながるNPO「パープル・ハンズ」では、TRP「プライドウィーク」参加イベントとして、ドラマ『トモちゃんとマサさん』全5話の一挙上映、そして出演・制作のみなさんとのトークをお送りします。いつまでも自分らしく、プライドをもった老後とは? 先行世代からの刺激に富んだメッセージが楽しみです。

映画で楽しみ考えるセクマイの老後 
日時:4月30日(火)13:15-16:30頃
会場:なかのZERO本館視聴覚ホール
料金:1,000円(会員500円)


 


◼︎アート展


〜4月29日(月) 
LOVE ART file4: Setsuo

 ゲイアートのコレクターである中村節郎(せつお)さんが所蔵する素晴らしい作品の数々が、神宮前2丁目の「PROJECT501」というギャラリーで東京レインボープライド「プライドフェスティバル」の日まで展示中です。代々木公園からも歩いて行ける場所ですので、TRP帰りにふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか? せつおさんが惚れ込んだ作品たちは、きっとみなさんにも「素敵!」と感じてもらえると思います。ふだんは個人のお宅にある作品を観ることができる貴重な機会です。
「17年間のコレクション活動を通して“ゲイって幸せ”と感じさせる作品たちが集まったと語る彼のコレクションを通じ、アートの持つパワーについて考える、新たなチャンスを皆さまにご提案できればと考えています」(「PROJECT501」公式サイトより)
 4月27日には中村節郎さん&大塚隆史さんのトークショーも行われます。


LOVE ART file4: Setsuo
会期:〜4月29日(月)月〜金15:00-19:30、土日14:00-19:00
会場:PROJECT501(東京都渋谷区神宮前2-33-12 Villa Bianca 501 ※マンション一1階のインターホンで501を呼び出してください)
無料
展示作品: 大塚隆史、櫻田宗久、ジョナサン、ノリスケ、長谷川サダオ、ハスラー・アキラ、林克彦、矢頭保

Collector & Artistトーク
日時:4月27日(土)18:00-
会場:PROJECT501
Collector:中村節郎さん、 Artist:大塚隆史さん
無料(1drink制)



4月27日(土)〜6月29日(土)
アキラ・ザ・ハスラー + チョン・ユギョン「パレードへようこそ」

 2012年にアキラ・ザ・ハスラーさんの「ふつうにくらす」という個展をご紹介しましたが、東京レインボープライドの前日である4月27日(土)からニューヨーク・プライドの前日である6月29日(土)まで、オオタファインアーツでアキラ・ザ・ハスラーさんとチョン・ユギョンさんの「パレードへようこそ」という展覧会が開催されます(おそらくタイトルは映画「パレードへようこそ」へのオマージュでしょう)
「年齢の離れた二人のアーティストの共通点は、アキラ・ザ・ハスラーがセクシュアルマイノリティであり、チョン・ユギョンが在日韓国人3世という民族的マイノリティ、つまり偏見や差別の対象となり得るグループに属するということです。自身のありようを表現すること自体が「社会的」と受け止められる彼らの作品は、翻って社会的マジョリティが持つ鈍感さを映す鏡にほかなりません。今展は視覚的に楽しく明快なものでありながら、彼らが「普通」を生きることの難しさやそれを強いる社会の偏狭さを改めて気づかせるものとなるでしょう」(公式サイトより)
 美術手帖の記事によると、アキラさんは、2019年のアカデミー賞授賞式で俳優のビリー・ポーターがニューヨークのゲイシーンのレジェンドへのオマージュとして着用したタキシードドレスに着想を得た大型作品を展示するそうです。そしてチョンさんは、北朝鮮のプロパガンダポスターの一部から抽出した扇動的で過激な「言葉」の空虚さ、抽象性に焦点を当てた新作を発表するとのことです。


パレードへようこそ 
会期:4月27日(土)〜6月29日(土)11:00-19:00 ※日月祝 休廊
会場:オオタファインアーツ
無料
 

 


◼︎その他のイベント


4月27日(土)〜29日(月)
OUT IN JAPAN 撮影会


 「OUT IN JAPAN」に参加したい、レスリー・キーさんに写真を撮ってもらいたい!と思いながら、東京の撮影会は申込みが殺到しがちで、なかなか実現しない…という方に朗報です。4月27日(土)〜29日(月祝)、「OUT IN JAPAN #017 東京撮影会」が開催されます。
 4/27(土)は渋谷ヒカリエで、28日(日)・29日(月)はTRP「プライドフェスティバル」会場内の「アダストリア」のブースにて開催されます。以前はGAPが衣装提供してくれましたが、今回は、グローバルワークやニコアンドなどのカジュアルファッションを展開する株式会社アダストリアが衣装提供やスタイリングも手がけるそうです。
 100名くらいは大丈夫ですので、撮ってもらいたいなぁと思う方は、この機会にぜひ!

OUT IN JAPAN #017 東京撮影会
日時:4月27日(土)〜29日(月)
会場:4/27@渋谷ヒカリエ27F(アダストリア本部)、4/28(日)・29(月)@代々木公園イベント広場 TRP「アダストリア」ブース
定員:100名程度
応募〆切:4月25日(木)23:59まで
対象:セクシュアルマイノリティの方 

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