FEATURES

その他の記事

アムネスティ・フィルム・フェスティバル 2011でセクシュアルマイノリティの作品が上映されます

国際的な人権団体で日本のゲイイベントにも幅広く協賛してくれているアムネスティ・インターナショナルが、映画祭を開催します。『ハーヴェイ・ミルク』『何でも聞いてみよう』という2本のドキュメンタリーが上映されます。

アムネスティ・フィルム・フェスティバル 2011でセクシュアルマイノリティの作品が上映されます

 アムネスティ・インターナショナルは、人権侵害に対する調査と、独立した政策提言と、ボランティアによる市民の力に基づいて活動する国際的な人権団体です。すべての人が「世界人権宣言」や、国際法に定められた人権を享受できる世界の実現をめざしています。
 たとえば昨年5月、アフリカのマラウィで婚約パーティを開いたゲイカップルが投獄されて14年の懲役を言い渡されたときに「不当だ。即時釈放を要求する」と抗議したのもアムネスティでした。
 また、日本でも、昨年の東京国際レズビアン&ゲイ映画祭、東京プライドパレード、レインボーマーチ札幌、PLuS+などに協賛し、ブースを出店しています。(そこまで幅広く支援してくれている団体は他にないのではないでしょうか)
 何か人権侵害に当たるような著しい差別に直面したとき(特に国際的な協力が求められるような場合など)、アムネスティに相談してみるとよいかもしれません。

 そんなアムネスティ・インターナショナルでは、一部の映画(『インビクタス/負けざる者たち』なども)を割引で観られる人権パスポートを発行したり、さまざまなキャンペーンを催したりしていますが、3年前から「アムネスティ・フィルム・フェスティバル」という映画祭を開催しています。
 今回も、世界各地の国と地域から集められた劇場未公開5作品を含む全8作品が上映されます。
 2009年にはナチスの同性愛者迫害に迫ったドキュメンタリー『刑法175条』が上映されましたが、今年は『ハーヴェイ・ミルク』と『何でも聞いてみよう』というセクシュアルマイノリティ関連のドキュメンタリー映画が2本、上映されます。
 興味のある方は、ぜひご覧になってみてください。
 前売り券は1月27日(木)19時まで販売されています。(購入方法などの詳細はこちら

アムネスティ・フィルム・フェスティバル2011
日時: 2011年1月29日(土)、30日(日)
開場・受付開始10時30分、開映11時
会場:ヤクルトホール(東京都港区東新橋1-1-19ヤクルト本社ビル)
入場料:前売り券(全席自由)一般2日券4,000円、一般1日券2,800円、当日券(全席自由・発売当日のみ有効)一般3,000円 (学生はそれぞれ500円引き)
主催・お問合せ先:社団法人アムネスティ・インターナショナル日本(TEL: 03-3518-6777 FAX: 03-3518-6778)
協賛:味の素株式会社、株式会社東芝、株式会社日立製作所、富士電機ホールディングス株式会社、ミズノ株式会社、富士フイルム株式会社、富士ゼロックス株式会社ほか
※学生券でご入場の際は学生証をご提示いただきます。
※前売り・当日券ともに数に限りがありますので、売切れの際にはご了承ください。
※障がい者手帳をお持ちの方:本人と付き添い1名が半額になります。当日、受付にて手帳をご提示ください。

『ハーヴェイ・ミルク』1月30日(日)13:50 

 ショーン・ペン主演の『ミルク』はすでにご覧になった方も多いと思います。
 1984年に製作された(同年のアカデミー賞も勝ち取った)ドキュメンタリー版『ハーヴェイ・ミルク』は、ハーヴェイ・ミルクが差別や偏見と闘いながら、ゲイコミュニティの後押しを受けて1978年、初めてゲイとしてサンフランシスコ市政執行委員に当選し、市長とともにマイノリティを救済する施策を進めていこうとするも、ダン・ホワイトの凶弾に倒れ…という史実を伝えるものです。
 ミルクの友人・知人へのインタビューや在りし日の記録映像によって、人物と時代を丸ごと描くことに成功し、時代の雰囲気がリアルに伝わってきます。実はミルクの活動を応援するレズビアンの大学教授がいたりとか、興味深い事実も知ることができます。
 監督は『セルロイド・クローゼット』『刑法175条』のロバート・エプスタイン&ジェフリー・フリードマンです。
 『ミルク』は観たけどこのドキュメンタリーはまだ、という方は、この機会にぜひ。

『ハーヴェイ・ミルク』The Times of Harvey Milk
1984年/米国/ドキュメンタリー/87分/監督:ロバート・エプスタイン&ジェフリー・フリードマン

『何でも聞いてみよう』1月30日(日)15:45 

 2001年に製作されたアメリカのドキュメンタリー映画です。
 11歳、9歳、6歳の3人姉妹は、ある日、パパとママから「ビルおじちゃんがバルバラおばちゃんになった」と聞かされます。それは、どういうこと? 身体はどうなっちゃったの? なぜそうしなければならなかったの? ──とまどいながらも自分なりに精一杯理解しようとする子どもたちと、それに応える両親。そして、やって来た対面の日。子どもたちはどのように乗り越えていくのか。姪たちを迎えるバルバラと、見守る両親はどう振る舞うのか。トランスジェンダーを、身近な人の気持ちに寄り添い、率直に語り合い、他者を尊重することで受け入れていくまでを描きます。

『何でも聞いてみよう』No Dumb Questions
2001年/米国/ドキュメンタリー/24分/監督:メリッサ・リーガン/協力: 関西クィア映画祭