FEATURES

その他の記事

松之木天辺の映画『パブの中』

劇団フライングステージの芝居や『gaku-GAY-kai』にも出演してきた俳優/ダンサーの松之木天辺さんが初監督した映画『パブの中』が公開されました。坊主髭マッチョなゲイの舞踏家・松田篤史さんが主役をつとめ、あのブルボンヌさんなども出演する、たいへんゲイテイストな作品です。

松之木天辺の映画『パブの中』

 映画『パブの中』は、とあるパブで繰り広げられる、ちょっと昭和な雰囲気を漂わせたミステリー劇…と見せかけて、実は役者たちの演技や歌、ダンスこそが主役と言える、ミュージカル仕立ての作品になっています。
 映画は、お世辞にも若いとはいえない女性がバニーガールの格好で歌い踊るキャバレー・ショーで幕を開けます。そして、店の客であるアツシの死をめぐり、ママやDJ、常連客、アツシとつきあっていた人たちが、それぞれの視点でアツシの死について語っていきます(芥川の『薮の中』のように)。が、不意に歌やダンスが始まり(実に多彩なテイストがす)、観る者の予想を心地よく裏切ります。多彩なテイストの「見せ場」が次々と繰り広げられる、クィアなエンターテインメント作品なのです。
 主演は「大駱駝艦」に所属する舞踏家であり、モデルや俳優、DJ、DQ(「club Luv+」や「ジューシー!」等のクラブパーティにも出演)としても活躍してきた松田篤史さん。日頃から鍛えられた肉体と本物の舞踏を惜しげもなく披露し、ゲイを悩殺しつつ、観客を魅了します。髭坊主のマッチョなゲイが主演(しかもほとんどのショットが裸)ということだけでも素敵なのですが、脇を固めるのがあのブルボンヌさんだったり(しかも歌まで披露!)、エアロとかやってそうなさわやか系ゲイを演じるイケメンだったり、ほかに登場する女性の方たちもみなさんキャラの立った方ばかり。ゲイ映画?と思うくらい、エロティックだったりキャンプだったりします。
 
 そして、監督・脚本・音楽を担当しているのが、松之木天辺さん。オペラシアターこんにゃく座、黒沢美香&ダンサーズ、イデビアン・クルーなど、有名なカンパニーの役者/ダンサーとして活躍する一方、劇団フライングステージの芝居や『gaku-GAY-kai』で(実力に裏打ちされた)キャンプなパフォーマンスを披露してくれています。今回の映画デビューによって、その才能の多彩さを再確認させてくれました。

 この映画は、昨年の関西クィア映画祭で上映され、今回、満を持して東京で一般上映される運びとなりました。本日より3月24日まで、渋谷KINEATTICでレイトショー上映されます。
 ぜひ、ご覧ください。(編)

 

パブの中In The Pub
2010年/日本映画/監督:松之木天辺/出演:風間るり子、クリタチカコ、山本圭祐、加藤若菜、松本さとし、ブルボンヌ、松田篤史/DV/カラー/59分/with English Subtitles

『パブの中』レイトショー上映
日程:3月15日(火)~3月24日(木)
時間:連日20:00上映開始(受付・開場は30分前)
会場:KINEATTIC(千代田線明治神宮前駅5番出口徒歩10分/JR原宿駅竹下口徒歩12分 03-5411-8053)
料金:予約1,000円、当日1,200円
(予約についての詳細は、Webサイトでご確認ください)
*期間中、ロビーでスチール写真展を同時開催します。
*毎回上映終了後に、ポスト・スクリーニング・イベントを予定しています。
3/16(水)風間るり子(ダンス)
3/17(木)山本圭祐(パフォーマンス)
3/18(金)松之木天辺+今泉浩一(トーク)
3/19(土)松之木天辺+溝口彰子(トーク)
3/20(日)シークレット
3/21(祝)クリタチカコ(ダンス)
3/22(火)天辺の部屋(トーク)
3/23(水)西田夏奈子(ライヴ)
3/24(木)松之木天辺(ライヴ)