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レポート:Shangri-La 28 “BLACK BALL”

4月30日、Shangri-La 28 “BLACK BALL”がよりパワーアップして新木場ageHaに帰って来ました。4000人超のオーディエンスが、世界に誇れるエンターテインメントの数々に酔いしれ、「こういうパーティこそが日本を元気にする」と思えるような、本当に素晴らしい一夜となりました。

レポート:Shangri-La 28 “BLACK BALL”

 Shangri-La 28 “BLACK BALL” は3月19日に開催が予定されていたものの、大震災の影響で開催が見送られました。しかし、「音楽に携わる私たちが出来ることは何だろう。それは音楽を通じて被災された方々と日本の皆さんのお力になること」だとして、このGWに被災地支援チャリティも兼ねて(チャリティグッズの販売や義援金の募金なども行われ、収益が「一般社団法人日本音楽制作者連盟~NEXUS 東北関東大震災 義援金プロジェクト」に寄付されました)あらためて開催されることになりました。「未来を信じて! We Believe Our Future!!」というメッセージとともに。
 4月30日(土)、エントランス前には入場を待つ人たちの長蛇の列ができていました。中に入ると、とにかくすごい人、人、人。「楽しもう!」という熱気であふれかえっていました(4000人超が来場したそうです)。そして、ARENA、WATER、ISLANDのどこかで30分ごとに行われるゴージャスなショータイムに酔いしれ、ゲイの方もストレートの方も大満足な「エンターテインメントの殿堂」「オトナのクラブ遊園地」を現出していました。
 今回は、分刻みでこれでもかと繰り広げられた(同じ時刻にショーが2つ重なっていたり、とにかく盛りだくさんだった)ショータイムの模様を、時間を追ってご紹介していきたいと思います。(タイムラインは大まかな目安で、実際とは若干異なっている部分もあります)


00:30 RUSH CRUISE @ISLAND

 伝説となった新宿コマ劇場での公演など、数々の名場面をゲイシーンにもたらしてくれた「RUSH CRUISE」が7周年!(おめでとうございます)ということで、今回も最高級の豪華絢爛なステージで魅了してくれました。第1部は「和物」がテーマ。主催者Riotoさんの美しいバレエ、NONOCHICによる忍者のように素早く瞬間移動する群舞、そしてHOSSYさんの『LIKE A VIRGIN』(BLOND AMBITION JAPAN TOURバージョン)では目が光る巨大な龍(長崎くんち風)が登場し、観客の度肝を抜いていました。

01:00 GOGO SHOW @ARENA
「BLACK BALL」らしく黒革に身を包んだがっちり系兄貴たちがステージで淫靡なカラミを繰り広げ、また違うステージでは数人のGOGO BOYSが登場し、大きなフラッグを振ったり、そうかと思うと、アリーナのあちこちにShangri-Laが誇るトップGOGOたちが現れ…と、フロアのどにいても楽しめるような趣向の凝らされた演出で、「BLACK BALL」の醍醐味を満喫できました。

01:30 AMR @WATER
 屋外プールサイドでは全国ツアーも行う人気パーティ「AMR -安室奈美恵ナイト」が開催されていました(3月に名古屋で開催された際は被災地支援の義援金が10万円も集まったそうです。また、主催者のバブリーナさんは5月5日に二丁目でチャリティイベント「PRAY」を開催)。ギュウギュウに人が詰まったプールサイドでは、NANA VICTORIAさん、REDDさん、RHYNNさん&NONOCHICのイケメンダンサーズによる、”PAST < FUTURE tour”を再現するクールビューティなショーが繰り広げられました。

02:00 RUSH CRUISE @ISLAND
 この回のショータイムでは「RUSH CRUISE」のキャストたちが映画『バーレスク』の世界をカンペキに再現! シェールを演じさせたら日本一!なHOSSYさんのゴージャスなショー、マルガリータさんと名古屋から駆けつけたL'espelanzaさん、ISUZUさん、しま枝さん、Lyra-h.Grailさんによるダンス・ショー、そしてバブリーナさん、リル・グランビッチさん、NANA VICTORIAさん、すみれさんらがアギレラを見事に演じ、観客をウットリさせたり、盛り上げたり…最高にカッコよくて素敵な「バーレスク」が繰り広げられました。

02:30 GOGO SHOW @ISLAND
 Shangri-Laで恒例となっているISLANDのバー・カウンターでのGOGO SHOW。BLACKな衣装でキメたGOGO BOYSが観客を挑発し(時にはフレンドリーに愛をふりまき)、たまらなくSEXYに盛り上げました。ただ、いつものショーと違うのは、最後にカウンターのいちばん奥に並んだGOGO BOYたちが「PRAY FOR JAPAN」のTシャツを着て、被災地への支援を表明したことでした。これには観客からも大きな拍手が寄せられ…ジーンとくるような瞬間でした。

03:00 30代でないと @BOX
「30代でないと」が行われたBOXは、最もモテると言われる30代のイイ男があふれかえり、その眺めは圧巻でした。ここは、ショータイムが満載な今回のShangri-Laの中で唯一ショーがなかったエリアであるにも関わらず、いつ入っても常にフロアは激込みで(さすがは二丁目の超人気ゲイナイト)、アガる音楽とお酒とねるとんでずーっと盛り上がっていました。
 ちょっと小腹が空いてきて、フードコートへ足を運んでみると、メニューに「がんばっぺ東北!」と書かれたいわきカレーを発見。イイネ!ということで早速注文。ウマかったです!

03:30 RUSH CRUISE @ISLAND
 ISLANDのバーカウンターがドハデなDRAG QUEENやオシャレなGOGO BOYS、RUSH CRUISEのキャストたちで埋め尽くされるという、ゴージャスにもほどがある華麗なファッションショーが行われました。キャストはそのままISLANDのステージへ移動し、観客を盛り上げました。

04:00 GOGO SHOW @ARENA
「BLACK BALL」のトリを飾るGOGO SHOWがスタート。中央の円形ステージに巨大なミラーボールが降り、その周りを取り囲むようにGOGOたちが登場。(おそらくオリジナルの)レザーのマスクで顔を覆い、鍛え上げた筋肉を拘束するかのようにレザーを身に纏い…それはもはや、エロティック・アートの域に達しているような、ゾクゾクするほどカッコいい演出でした。正面のステージでは本場のレザー・スタイルや全身ラバースーツに身を包んだがっちり系兄貴たちがエロティックなカラミを披露していました。海外のハードゲイたちにもぜひ見てほしい、素晴らしいパフォーマンスでした。

04:30 RUSH CRUISE @ISLAND
 HOSSYさんがレディ・ガガの『Born This Way』のグラミー賞バージョンを完全に再現! 新時代のゲイアンセムであり、現在大ヒット中な『Born This Way』のショーに、フロアもライブ状態でヒートアップしていました。衣装やヘアスタイルもカンペキなら、ダンサーの方たちのハードな振付けもカンペキで、「ガガ様にも見てほしい(共演も夢じゃない)」と思わせるハイクオリティなショーでした。ダンスタイムに突入するとAKB48の『ヘビーローテーション』がかかり、ダンサーのAKIさんが盛り上げてくれたおかげもあり、フロアは異様な熱気で盛り上がりました。

05:00 AMR @WATER
 白々と夜が明けてくる頃、プールサイドではAMRがフィナーレを迎えていました。『Chase the Chance』『You're my sunshine』といった懐かしいヒット曲で盛り上がったり、『a walk in the park』をいっしょに踊ったり、アンコールでは『CAN YOU CELEBRATE?』を全員で大合唱したり。観客も出演者の方たちもとにかく心の底から楽しそうで、ハッピーな空気に満ちていて「笑顔こぼれ」るような、本当に楽しいパーティでした。ダンサーの方が「福島ダイスキ!」というアピールをしていたり、メンバーの誕生日のお祝いをしたりというアットホームさも素敵でした。


 こうして一大エンターテインメント・パーティ、Shangri-La 28 “BLACK BALL”は幕を閉じました。募金箱だけではなく、支援の気持ちやメッセージがいろんなところで表現されていて、素晴らしかったです。実はこの日、ひさしぶりに会った友達とハグしながら再会を喜んでいたのですが、彼は実家で被災して家も職場も無くなり、東京に出て来たそうです…かける言葉も見つからないほどですが、彼が元気そうで、とてもパーティを楽しんでいたのが救いでした(彼は3月に避難所から「自粛なんてせずにアゲハやればいいのに〜」と言ってくれていたそうです)。そして、今回もいつもと変わらず(日本に来たがらない外国人も多い中)台湾などからたくさんの仲間たちが来てくれていたことも、本当にうれしく思いました。
 世の中とてもしんどいニュースが続き、ついついみんな下を向いてしまいそうになるわけですが、こういうパーティこそが日本を元気にするんだと思います。
 そして、世界に誇れるようなエンターテインメント、最高に素敵なショーの数々に酔いしれつつ、「日本のゲイシーンはこんなに素晴らしいカルチャーを生み出しているんです、ぜひ知ってください!」と世界中に言いたい、胸を張りたい気持ちになりました。「ひとつになろう日本」とはまた違う、僕らなりのJAPAN PRIDEを胸に、本当にすがすがしい気持ちで帰路に着きました。

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