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レポート:第14回女装紅白歌合戦

2015年12月31日〜2016年1月1日、AiSOTOPE LOUNGEにて毎年恒例の女装紅白歌合戦が開催されました。今回も大勢の観客の方たちが駆けつけ、総勢約30名のドラァグクィーンが繰り広げるショーを堪能し、最高に楽しい新年を迎えました。

レポート:第14回女装紅白歌合戦

2015年12月31日〜2016年1月1日、二丁目のAiSOTOPE LOUNGEにて毎年恒例の女装紅白歌合戦が開催されました。今年も大勢の観客の方たちが、世にも絢爛豪華な年越しを迎えようと二丁目に駆けつけ、東京を代表するドラァグクィーンの方たちのショー対決や、おめでたいことこのうえないカウントダウンを満喫し、最高に楽しい新年を迎えていました。ArcHで開催された「ArcH STATION COUNT DOWN」とあわせてレポートをお届します。(後藤純一)

 

 2015年12月31日大晦日、20時のオープンと同時に会場のAiSOTOPE LOUNGEにはお客様が続々と詰め掛け、ショーが始まる頃にはフロアが埋め尽くされ、今か今かと待ちわびるような熱気にあふれていました。ステージにかかっていた幕に「女装紅白」のテロップが映し出され、否応なしに期待をあおります。21時、ついに幕が開くと、そこには出演する総勢約30名のクイーンたちが勢ぞろい! 世にも絢爛豪華な幕開け(まさに)となりました。紅組司会・ブルボンヌさん、白組司会・バブリーナさん、そして総合司会・マーガレットさん、胡蝶蘭さんのトークの後、審査員の日出郎さん、小原たかきさん、JOEさん、コシノスガコさんがご挨拶し、いよいよショー対戦がスタート!

 本家の紅白が行われている裏で繰り広げられた恒例のショー対戦は、勝った組はギャラが2倍になるという戦い。両者とも自ずと気合いが入ります。今回は、前回優勝した紅組の先攻で進んでいきました。トッブバッターのプロメテウス・メーテルさん&アクセル・ジルガーマンさんは「ピンク・レディー・メドレー」(「UFO」に合わせてUFOの焼きそばを食べるショー)を軽快に。続く白組は、イスズさん&マダム・ピロガネーゼさん&アプナさんによる「ラブライブ!紅白スペシャルメドレー」。本家の紅白にも出場したμ's(ミューズ)の歌をキレッキレのダンスで魅せました。
 ここで総合司会のマーガレットさんが、毎年恒例の行事となっている「でんぐり返し」(「放浪記」で森光子さんが長年やっていたアレ)を披露しました。
 続いて、ドリュー・バリネコさん&キムコ・ヒルトンさん&エルさん&パッツィ・ウッチャリーノさんによる「モーニング娘。’15 メドレー」と、むらっちさんの意表をついたMJ「Beat It」という対戦。肉弾戦の趣となりました。
 その後は、リル・グランビッチさんがアギレラの「Dirty」でクールに盛り上げれば、サーシャ・B・サバンナさんは「GLAMOROUS SKY(NANA starring MIKA NAKASHIMA)」からのビヨンセでホットに盛り上げ、超ハイクオリティな対戦となりました。
 前半戦の最後は、JUJUに扮した(というか、本物にしか見えませんでした)アルピーナさんと、美輪様に扮した(というか、そのまま美輪様の後を継げるんじゃないかというくらいのすさまじい歌唱力でした)釈麗子さんの「イタコ」対戦。どちらも本当に素晴らしかったです。
 ここでニュース・天気予報の映像。今回は一部新しい映像が加わり(笑)、会場のお客様を喜ばせていました。間髪入れずに「NEWハーフタイム」として桃組のおりぃぶぅさん&ダーティ・ベルさんによる妖艶なショーが繰り広げられました。
 後半戦は白組の先攻です。バビ江ノビッチさん&イズミ・セクシーさん&バンザイきょう子さんがTM Networkで攻めれば(イズミさんの木根尚登っぷりがたまりませんでした)、エスムラルダさんがMAXの「TORA TORA TORA」を朗読した後「Tacata」の映像を流すというメディアミックスな反撃を見せました。
 エンジェル・ジャスコさんは岩崎宏美の「シンデレラ・ハネムーン」ではなく、「聖母たちのララバイ」でしっとりと。対する肉乃小路ニクヨさんは「夜へ急ぐ人(伝説の紅白バージョン)」をやりちぎり、会場を沸かせました。
 後半戦の後半ともなると、大ベテランの戦いです。司会の方が「楽屋が旅芸人一座みたいなのよ」とおっしゃっていましたが、オナン・スペルマーメイドさんは(なぜか)橋幸夫の「潮来笠」という変化球で勝負。対するレイチェル・ダムールさんは山本リンダさんの「どうにもとまらない」でエネルギッシュに魅せました。
 さあいよいよ、大トリの対戦です。ホッシーさんは岩下志麻に扮し、まさかの電マ(延長コードがついていたのでガチでバイブレーションしてたはず)で昭和のエロチシズムを醸し出しました。そしてマルガリータさんは「紅白の大トリといえばこの人」なサブちゃんに扮し、大量の紙吹雪を降らせ(鼻穴に詰まらせ)ました。
 すべての対戦が終わり、審査員票4(今回は演目ごとに点数を書く採点シートがあり、かなり厳格だなあと思いました)および観客票5(おなじみの「日本野鳥の会」役のおりぃぶぅさんらがお客様の掲げた紅白の札を数えました)を集計してみると、なんと、8対1で圧倒的な白組の勝利!という結果に。本気で喜ぶ白組のみなさん(なんたってギャラが2倍)、悔しがる紅組のみなさん。その明暗の対比もまた、女装紅白の風物詩といったところでしょう。
 気づけば時刻は23時半。M☆Naruseさんのプレイでフロアも大いに盛り上がり(「We are the world」とか大合唱したり)、23時55分頃、白い幕に時計が表示されはじめ、59分、時計の秒数に合わせてカウントダウンのかけ声が起こり、ついに新年!というところで幕が再び開いて、新しい衣装にお着替えしたクイーンのみなさんが再びステージに大集合! 夢のような光景にお客様も拍手喝采! 酒樽の鏡開きに続いて振る舞い酒も行われ、なんとも華やかで縁起のよい新年の始まりとなりました。







 一方、ArcHでは、新生ArcH初となるカウントダウンパーティ「ArcH STATION COUNT DOWN」が開催されており、こちらは五郎丸ブームにあやかったラガーマン・コスな「年忘れさせBOY」がフロアでおもてなししていたり、よりゲイゲイしい雰囲気で盛り上がっていました。残念ながら第一部のショータイムは「女装紅白」と同じ時間帯だったので見ることができなかったのですが、明けて2時半からの第二部ショータイムを見てきました。
 最初にMCのあいぼんさんとキムコ・ヒルトンさんが登場。あいぼんさんの平野レミトーク(男を料理)、観客も巻き込んで(予想を超える大胆な発言があって、ウケました)、とても盛り上げてくれました。今年の初笑い!でした。
 続いて、昨年の「第3回Perfumeダンスコンテスト魅せよ武道館!」創部門で見事グランプリを受賞したそうでない人ユキジさん(あーちゃん役)が、のっちとかしゆかの人形を従えて登場し、意外とアグレッシブなダンスを披露。ぐるんぐるん回ってました。
 それから、南浩平 a.k.a. сн∀маさんのライブ(安定のエンタメ感)、アニソンボーカルユニットTwiST@Rのライブ(初々しさと若々しさで魅了)、おなじみ虹組ファイツのライブ(新しいメンバーも加えつつ、まとまりもあって、よかったです)、アロム奈美江さんの鉄板ショー(下ネタ)、ミョウガさんのエッジの効いたダンスショーと続き、マダム・ピロガネーゼさんの感動的なドリカムライブショー、おりぃぶぅさんの美しすぎる着物ショーでステージがグッと締まり、これで終わりかな…と思ったら、最後に、噂の魔法青年MAOMAOステッキさんが登場し(すごいインパクト!まだの方、ぜひ見てください)、おなかいっぱい、二丁目ならではのショーを堪能いたしました。
 約1時間にわたるショータイムを満喫したところでAiSOTOPE LOUNGEに戻ってみると、なんとまだ「新春女装公演」が続いていました(約1時間半の耐久レース状態)。勝った白組がまず全員ショーをやって、折り返しで負けた紅組のショーをやり、という流れなのですが、紅組の最後の方(新人さん)になると、さすがにお客さんもお尻が痛くなってきて立ち上がったりトイレに行ったりする方が続出するので、ショーをやってる方はけっこうつらい思いを…(そういう「刑」みたいです)。でも、新人のクイーンさんもめげずにしっかりやりきっていて、肝が座ってるなあと感心しました。
 両会場とも(キャストも含め)酔っ払っちゃってる方も多く、新年早々の粗相などもありましたが、ともあれ、今回も、笑い納め&感動し納めして、初笑いも初○○もできて、夢のような一夜となりました。二丁目という街には本当にゲイ達者な方々があふれていて、世界一レベルのエンタメタウンを作り上げている、そして、それを支える素晴らしいお客さんたちがいる、ということに胸を熱くしながら、今年はいったいどんな楽しいパーティや忘れられない瞬間に出会えるのかと楽しみな気持ちをふくらませながら、朝まで笑顔で飲み明かしたのでした。
 みなさん、今年もいい年にしましょうね!(g-lad xxもよろしくお願いします!)
(※右上の画像は「ArcH STATION COUNT DOWN」のショータイムの様子です)


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