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レポート:gaku-GAY-kai 2011

今年で15回目を迎える年末恒例のお楽しみイベント「gaku-GAY-kai」の模様をレポートいたします。寒いなか、客席がいっぱいになるほどの人出で、いろんな意味であったかく、2011年イベントとなりました。

レポート:gaku-GAY-kai 2011

 12月29日(木)、ほとんど二丁目と言ってもいい場所にあるスペース「雑遊」には、仕事を終えて駆けつけた風のリーマンの方やすでに仕事納めが済んだ方、ゲイの方や女性の方など、いろんなお客さんが早い時間から集まっていました。
  

 第一部は劇団フライングステージの方を中心としたミュージカル風のコメディが上演されるのが恒例になっています。これまでは「Wの悲劇」や「大奥」など、ゲイに人気な作品をパロディにした贋作劇が多かったのですが、今年は大河ドラマ「江」を換骨奪胎した「贋作・GO -ヒメたちの戦国-」という芝居が上演されました。
 2011年は本当にさまざまな想定外の出来事がありましたが、「gaku-GAY-kai」もご多分に漏れず…というのは、いつも主演をつとめていたアルピーナさんや名脇役のしいたけをさんが出演せず、しかも新作で、台本がとても遅れたそうで(なんでも全部できあがったのが数日前だとか…)、初日ということもあって、セリフがとんだり、進行が止まったりする場面がちらほらと…。でも、出演者の方たちがおたがいに助け合う様子が手に取るようにわかり、観ているほうも大らかに笑って見守っていました。内容は、1年分のストーリーを1時間半に濃縮しつつ、三姉妹が全員男だったり、信長を女性が演じていたりという、素晴らしいクィア・ミュージカルになっていました。AKB48の『フライングゲット』『風は吹いている』、Perfumeの『ワンルームディスコ』などのパフォーマンスも交え、大いに笑って楽しめました。主演の江を演じた小林高朗さん(きれいでした!)、長女の茶々を演じた岸本啓孝さん(いい味出してました!)、次女の初を演じたモイラさん(しっかりまとめてました!)、母・市を演じたエスムラルダさん(意外にしっかり演技派でした)をはじめ、出演者の方々、おつかれさまでした。素敵でした!

 そして今年は第二部も充実していました。
 トップバッターは、女優・パフォーマーのアイハラミホ。さん。5曲くらいの歌謡曲メドレーに合わせて衣装をどんどん脱いでいき、渡辺直美ばりの機敏で愉快なダンスでオープニングを楽しく盛り上げました。
 松之木天辺さんは昨年爆笑を誘ったOLものとは趣向を変えて、岸田今日子さんの作品『香港の黒豚』を下敷きに、ちょっとシュールな、ゲイテイスト満載な一人芝居を披露しました。
 関根信一さんの女優リーディングは有吉佐和子さんの名作『悪女について』。ちょっとサスペンスタッチの、でもワクワクするような「悪女」の物語を、さすがの演技力で魅せてくれました。
 二部に出るのは初めて?なエスムラルダさんは、『津軽じょんから』と『人生は過ぎ行く』(美輪明宏バージョン)で、どちらも思いっきり下ネタでしたが、(女性も含めて)お客さんは大喜びだった様子。
 モイラさんの「リヴァイタル2」。昨年に続き、山口小夜子になりきり、たいへん美しく魅せてくれました。メイク、衣装、照明、演出、すべてにこだわった圧巻のパフォーマンスでした。
 そしてトリを飾ったのは、西田夏奈子さんによる「中森夏菜子のスパンコール・チャイナナイト vol.4」。地声で明菜そっくりに歌いつつ(でも曲はなぜか一青窈とか)、笑える演出を織り交ぜ、大いに笑わせてくれました。最後には出演者が全員ステージに登場し、大団円で幕を閉じました。

 3時間近いイベントでしたが、あっという間で、今年も年末恒例のイベントを見れてよかったと思った方も多かったはずです。終わってから二丁目に繰り出した方も多かったのでは?と思います。
 今年もフライングステージの芝居や「gaku-GAY-kai」を楽しみにしたいと思います。(ちなみにフライングステージの次回公演は、7月4日〜8日に下北沢駅前劇場で上演される「ワンダフル・ワールド」だそうです)

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