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レポート:東京レインボープライド2012

4月29日(祝)、東京レインボープライドが初開催されました。約2500人が歩き、沿道の応援なども含めると約4500人が参加したそうです。晴れやかで祝祭的な1日の様子をお伝えいたします。

レポート:東京レインボープライド2012

4月29日(祝)、「もう1つのパレード」東京レインボープライドが開催されました。約2500人が歩き、沿道の応援なども含めると約4500人が参加したそうです。晴れやかな祝祭の様子をお伝えいたします。(後藤純一)

 


ヴェルヴェデール/グラン マルニエ
ブースのイケメンさん

『バディ』の編集長・HIROさん
 4月29日(祝)の東京は、見事に晴れ渡ったパレード日和。会場の代々木公園イベント広場には、国籍もジェンダーもセクシュアリティもさまざまなたくさんの人が集まっていました(これまでの東京プライドに比べると少ない気はしたものの、十分に「たくさん」「盛況」と言えるくらいのにぎわいでした)。広場では、ヴェルヴェデールやRED BULL(有料で販売)、『バディ』やクリスタルコミュニティ(手話サークル)などのブースが出店され、ステージでは松坂牛子さん&マサ姉が司会をして、HIV予防啓発のトーク(コンドームの着ぐるみが登場)などが繰り広げられていました。参加者の方たちは、ドラァグクイーンの方たち(ジャスミンさん、マダム・ピロガネーゼさん、巨大なエビフライ形の衣装を着た方など)の呼びかけに応えて募金をしたり(なんと1日で48万円余りもの募金が集まったそうです)、友達どうし連れ立ってしゃべったり、ブースを覗いたり、ステージイベントを楽しんだりしていました。ポケモンのコスプレをした集団や戦国武将の鎧兜を着た方など、目立つ格好をした方たちが写真をバシバシ撮られていました。
 
 12時半頃からパレードの整列がはじまり、13時20分過ぎ、いよいよパレードが晴れやかにスタート!しました。
 先陣を切るフロートはPower of RAINBOW号。上川あやさん(世田谷区議会議員)、石坂わたるさん(中野区議会議員)、石川大我さん(豊島区議会議員)や実行委員長の葛城佳世さんらが先頭を歩き、キャンディ・ミルキィさんや浅草のお店のマスター、パートナーシップ法を求めるグループ、Xジェンダーの会、LGBTの家族、愛媛の方、クリスチャンの団体、反原発グループ、ピアフレンズの方たち、そして社民党の福島みずほさんなども参加して、実に多様性に富んだフロートになっていました。
 2番目がTokyo Gay Night号。DJの方、GOGOの方2人、そしてエスムラルダさんが乗っている今回唯一の本格的なDJフロートで、歩く人たちをノリノリにさせていました(Tokyo Gay Nightはこれまでのパレードでも派手なDJフロートを出して盛り上げてくれてました。また、今回のパレードでは前夜祭・後夜祭も担当しています)。全国のパレードをほとんど制覇してきたVENさん、ポケモンのコスプレ集団、その他クラブ好きな方たちなどが参加していました。
 続いてGoing Rose号。小さな赤い車ですが、クラブミュージックを流し、こちらも大勢が参加していました。NLGRで結婚式を挙げたゲイカップルが先頭を歩き、わんちゃんを子どものように連れて歩く方、初音ミクのコスプレの方、車いすの方、ドラァグクイーンの方たち、鎧兜を着た方なども参加していました。
 それからAudi号&あゆ"Party Queen"号。Audiのオープンカーにジャスミンさん&マダム・ピロガネーゼさんが乗って優雅に手を振り、とてもゴージャスな感じでした。すぐ後に浜崎あゆみさんの曲を流す車が続き、揃いのスパンコールの衣装を着た女性3人組やマッチョ兄貴、外国人の方、ゲイカップルなどが歩いていました。
 トリをつとめたのがNyanCat号。こちらもクラブミュージックを流す白い車で、助手席にCHU~さん(レズビアンのミュージシャンの方)の姿が見えました。女性の方、猫耳をつけた外国人の方が多かったです。最後に撮影禁止ブロックの一団が歩いていました。
 各フロートにはレインボーフラッグを横断幕のように持って歩く方たち、トラメガでメッセージを読み上げながら歩くスタッフの方たちがいて、沿道にレインボーに象徴される多様性をアピールしていました。宮下公園で脱原発集会をやっている方が声援を送ってくれたり、表参道でパレードを応援する一団もいたり。おなじみの数キロのコースを歩き、みなさん元気に代々木公園に帰ってきました。

 パレード自体は、みなさん晴れやかな笑顔で生き生きと歩いてましたし、プラカードを掲げるアピールなども自由に行われていましたし、今までとそれほど変わらない印象を受けました。が、ジワジワとこのパレードならではの素敵さがわかってきたのは、パレード帰着後、パーティタイムが始まったときでした。ステージの上でドラァグクイーンのDJ・電気羊さんがプレイし、なつかしめ&ゲイ的に感涙モノな曲が次々にかかり、外国人の方やクラバーたちがステージ前に出てきて踊りはじめました。なかでも、a~haの「Take On Me」が流れると、(たぶん二丁目の老舗ディスコ「NEW SAZAE」の常連だと思われる)MTFトランスジェンダーの方たちが、いてもたってもいられず踊りの輪に加わり、楽しそうにハジけていました。「ふだんはあまり交流がないかもしれない、国籍も性別もジェンダーもセクシュアリティもさまざまな人たちが今、いっしょに音楽とダンスを楽しんでる。なんて素晴らしい光景!」と、感動を覚えました。
 DJタイムが終わってアフターイベントがスタートしても、パーティのノリはそのままで、ステージの脇のほうでずっと楽しそうに飲んだり踊ったりしている人たちがたくさんいました。アフターイベントでは、エイサーの演舞、ハワイアン演奏(お台場ハワイフェスティバルに出演中のマイラニ&ドクター・トレイさんが登場)、FAB Academy(今回スポンサーになってくれている、外国人の方が講師をつとめるヨガやダンスの教室)のダンサーのパフォーマンス、バーレスク・パフォーマンスなどが次々に繰り広げられました。それから上川あやさん、石坂わたるさん、石川大我さんら、セクシュアルマイノリティの議員さんや、民主党参議院議員の松浦大悟さん、そしてオープンリー・ゲイの米国総領事パトリック・リネハンさんがスピーチをしました。最後には出演者が全員ステージに上がり、代表の方たちが挨拶をして、みんなであゆの歌を歌って、フィナーレを迎えました。
 アフターイベントはけっこう長時間(3時過ぎから6時過ぎまで)やっていたので、ときどきステージ前を離れて広場をブラブラしてながら、ひさしぶりに会う友達としゃべったりしていました。たまたま外国人とつきあっている友達と会って、いっしょにヴェルヴェデールで乾杯していたら、その外国人のお友達の方たちも気さくに話しかけてくれて、「彼らはバリで結婚式挙げたんだよ」とか教えてくれたりして。とても楽しい時間を過ごすことができました。傍らでは日本人&外国人のゲイカップルが抱き合いながら踊ってたり、キスしてたり。こういうオープンな雰囲気は外国人のコミュニティならではかもしれませんね(ゲイクルーズを思い出しました)。とてもリラックスした、自由(すぎるくらい)な空気感がいいな、と思いました。
 広報の乾さんも「デモンストレーションというよりはパーティのような」パレードをやりたかったと語っていましたが、本当にそうだなあと。欧米のパレードってそもそもはクラブパーティ的なもの(ハッピーなお祭り)の延長にあると思いますが、初めてそれを体で実感した気がしました。要は、とても楽しかったのです。
 また来年も開催されるそうですので、今回行けなかったみなさんはぜひ参加してみてください。
 運営スタッフのみなさん、協力していたみなさん、本当におつかれさまでした。

 

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