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レポート:東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(1)

9月14日(金)、表参道のスパイラルで映画祭がスタートしました。素敵なアートとパーティの楽しさ、人のあたたかさとLGBTシーンの現在を堪能できた初日のレポートをお届けします。

レポート:東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(1)
(上の画像は、LGBTアート展のレセプションパーティの1シーン。マーガレットさん、オナン・スペルマーメイドさん、モンドさん、マーヤさん、井原秀和円奴さんら、ゴージャスなクイーンが集結! 右のポップなキャラクターは、円奴さんが手がけたものです)

 






前列のいちばん左が
Alfa Romeoの
ティツィアナ・アランプレセさん。
そのお隣りが、
NPO法人グッド・エイジング・
エールズの松中権さん。

 9月14日(金)の夜、表参道のスパイラルに到着。エントランスには今年も大きなレインボーフラッグが掲げられていました。(なぜか貸切バスが横付けし、モデルみたいな女性の方たちが大挙してスパイラルに入って行き…もしかしてこれ、みんな映画祭に行く人?と思ったのですが、関係なかったようです。ちょっと面白かったです)

 1Fのスパイラルガーデンでは、今年初めての企画となるLGBTのアート展「Alfa Romeo Presents『LGBT ART 2012 〜be yourself!』」が開催、今宵はオープニング記念のレセプションパーティが華やかに催されていました。成山画廊提供のゲイアート(伝説の矢頭保の写真や長谷川サダオの作品も)、中村キース・ヘリング美術館提供のキース・ヘリング作品、レスリー・キーさんの写真、どっきん実験室ギャラリー(井原秀和円奴さんやオナン・スペルマーメイドさんらが参加)のウルトラポップな作品、MAAYA SHOさんの壮大な書…内外のゲイアートが一堂に会する素晴らしい展覧会ですが、その真ん中に真っ赤なMiTo(Alfa Romeo)が鎮座ましましており、大勢のパーティ参加者たちが、アートやお酒、会場の雰囲気を楽しんでいました。マーガレットさんの司会で、スポンサーや今回の展覧会の参加者たちが紹介され、最後にミュージカル『RENT』のキャスト(今回は田中ロウマさんも!)が登場し、「Seasons of Love」を歌ってくれました。ずっと楽しんでいたくなるような素敵なパーティをプレゼントしてくれたアルファロメオに拍手!(アルファロメオのコミュニティサポート活動についてはこちら

 3Fに行く途中にも『RENT』のパネルやMAAYAさんの書が展示されており、ホワイエにはポップでSEXYなイラストとして人気なjiroさんの「Impression of FACE」と題された展示コーナーも設けられていて(映画祭のために描き下ろされた新作です)、秋らしくアート作品がいっぱいな会場になっていました。映画祭って1本観て、次のは飛ばしてその次の作品も観たいと思ったとき、待ち時間ができたりするのですが、こういうギャラリーがたくさんあると、とても有意義に過ごせますよね。素敵です。

 いよいよ初日の上映がスタート。上映の前に、恒例のセレモニーが行われました。今年のゲストは、『ハートをつなごう』にも出演した、37年間連れ添い、何人ものお子さんを育てたレズビアンカップルのお二人で、会場からは大きな拍手が寄せられました。少しも物怖じする気配もなく、元気にお話してくれたお二人。「長続きの秘訣は?」と聞かれると、「二人で前を向いているのが好き」「すぐに一人になれることが大事」と答えてくれました。
 オープニング作品は、『夕立ちのみち』。31年も人生を共にしてきたドッティとステラ。理解のない孫娘によってドッティは老人ホームに押し込まれますが、ステラが彼女を救出し、結婚するためにカナダへと向かう…というロードムービー。途中、ヒッチハイクで車に乗ってくるプレンティスがすごいイケメン(なぜか常に上裸)で、年老いたレズビアンカップルの旅の強力な味方になってくれます(そこが泣かせどころです)
 腹の底からゲラゲラ笑えるシーンがいっぱいあって、最後らへんはホロリとさせられて…それでいてゲイ向けのサービスショット(レズビアンにとってはある意味いやがらせ?)も盛り込まれていて、本当に観てよかった!と思える素晴らしい映画でした。レズビアン作品がオープニングを飾るのは珍しいのですが、なぜこれが選ばれたのがよくわかる気がしました。会場の人たちがいっしょになって笑ったり、最後には拍手も起きたり…という映画祭ならではのあたたかな雰囲気、映画祭の醍醐味を満喫することができました。

 スタートしたばかりですが、今年も映画祭があって本当によかったと心から思えた、素敵な夜でした。