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レポート:第10回台湾同志遊行(1)

10月27日(土)、台湾で第10回台湾同志遊行(Taiwan LGBT Pride)が開催され、真夏のような暑さの中、6万5千人(主催者発表)が集まり、市内中心部を晴れやかにパレードしました。アジア最大のパレードの模様をレポートいたします。

レポート:第10回台湾同志遊行(1)

2012年10月27日(土)、台湾の台北市で第10回台湾同志遊行(Taiwan LGBT Pride)が開催されました。最高気温32度という真夏のような暑さの中、驚くほどたくさんの人たち(主催者発表で6万5千人)が、会場である凱達格蘭大道(ケタガラン大通り。台湾総統府正面)に集まり、市内中心部を晴れやかにパレードしました。台湾のナイトシーンなどとあわせて、アジア最大のゲイイベントの模様をレポートいたします。(後藤純一)


 この日は最高気温32度という(日本人にとっては)真夏のような暑さ。だまっていても汗が噴き出すような感じで、「ここ数年のパレードのなかで最も暑い」と参加者も語っていました。
 そんな中、かつてハッテン場として有名だった二二八公園に隣接する集合会場の凱達格蘭大道(総統府前の幅100m以上もある大通りを通行止めにして広場のように使っています)は、アジア中から集まってきた人たちであふれかえっていました。台湾というとガチムチなゲイが多いというイメージがあるかもしれませんが、普通体型な人もスリムな人も、女性もたくさんいましたし、女装した人たち、GOGOみたいな人たち、民族衣装を着た人たち、レインボーの龍(長崎おくんち的な)を持った人たち…とにかくいろんな人たちがいて、パレードらしい熱気を醸し出していました。会場には電飾や巨大なスクリーンも備えた大きなステージが設置されていたり、お水を売るブースや救護ブース、簡易トイレなどもありました。

 パレードのコースは、以前来た時(2008年。台北市政府前の市民広場を出発し、忠孝東路などの目抜き通りを行進)とは全く変わっていました。人数が増えすぎて全員で同じコースを歩くことが難しくなり(先頭が帰ってきてもまだ最後の隊列が出発できない、そして、それ以上コースを延ばすと何時間も歩くことになって厳しい)、二手に分かれて歩くことになったとのことでした。実際には、広場の北東の角から北に進むグループと南東の角から南に進むグループに分かれて出ていく感じで(右の図を参照。紅隊、橙隊、黄隊が北コース、緑隊、藍隊、紫隊が南コースです)、本当は出発地点で全部のフロートをチェックしようと思っていたのですが、尋常じゃない人ごみで身動きがとれなかったので、あきらめて、北コースの出発地点に陣取って見送っていました(北コースの紅隊で、元東京プライドパレード代表のおかべさんや札幌ミーティングの鈴木さんらが「台湾で同性婚が認められますように」と中国語で書いた横断幕を持って歩いたり、ぷれいす東京の生島さんらがLiving Togetherなメッセージを書いて歩くと聞いていたので)

 ちなみに、東京では、10個くらいあるフロートの中のどこで歩くか、受付で登録し、リボンをもらい、というシステムになっていますが(交通事情により、1隊列あたり200名という定員が厳格であるため)、台湾はかなり自由でした。あとから中国語がわかる方に聞いたところ、アナウンスでは「受付で登録した方は登録したフロートで歩いてください。登録してない方はどこで歩いてもかまいません」と言っていたそうです(笑)。隊列を誘導するスタッフの方なども特に見当たらず、警察官が交通整理をしていて、大量のバスや車、バイクがわーっと交差点を曲がったあと、信号が変わると、パレードの一団がわらわらと進みはじめる感じでした(曲がりきれずに交差点に残ってる車とかも多数で、なんというか…軽くカオスでした)。しかし、マッチョな兄貴がたくさん乗ったクラブ系のフロートもあれば、元気に歩く学生や中高生の一団もいて、コスプレしたガチムチ野郎の集団、和装で歩く日本人ゲイの方たち、結婚をイメージしてウェディングドレスを着たレズビアンの方、子ども連れの方、わんちゃんを連れた方…驚くほどたくさんの人たちがこれでもかこれでもかと次々にやってきて、圧倒されると同時に(何万人が参加っていうのは嘘じゃないと実感しました)、見ているほうも笑顔になるような、本当に自由でのびのびした雰囲気で、みんなが思い思いにパレードを楽しんでるんだなあっていうのが伝わってきました。日本の方がビックリするほどたくさん参加していた(東京のパレードでは見ないような方もたくさん歩いていた)のも印象的でした。

 約4~5キロのコースを歩き終えて会場に戻って来ると、長い長い赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫の布をもった人たちが待っていて、ステージ上でる若い女性の方が「○○フロートです、おかえりなさい!」というようなことを言って(言葉はわからなかったのですが、とにかく熱さがビンビン伝わってきました)、人々の拍手とともに出迎えられました。中には感動で泣いてる男性とかもいて、思わずこちらももらい泣き(気分は一青窈)。17時頃、プライド集会がはじまり、ステージ上では、民族衣装を着た女性たちの華麗なダンスに続き、日本の「新虹(あらぬーじ)」がエイサーを勇壮に舞い、拍手と歓声が起こりました(国外の団体がステージでパフォーマンスをするのは初めのことだそうです。昨年「新虹」の人たちがパレードに参加して目立っていたのがよかったみたいです。素敵な日台交流ですね)。その後、地元のミュージシャン馬修連さんがパレードのテーマ曲「Rainbow」を歌い、司会の方のかけ声とともに金銀の紙テープが舞い、フィナーレを迎えました…(とばかり思っていたのですが、実は明るいうちにみんなで記念写真を撮ろうというアトラクションで、そこからが集会の本番だったんだそうです。あとでニュースになったように、レイニー・ヤン(楊丞琳)、ジジ・リョン(梁詠琪)、アンソニー・ウォン(黄耀明)らの有名なミュージシャンが登場し、ライブを披露したりして、19時過ぎまで盛り上がっていたそうです)

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