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レポート:沖縄市レインボーパレード

11月24日(土)、沖縄県で初となる沖縄市レインボーパレードが開催されました。あたたかい南国のあたたかなパレードの模様をレポートいたします。

レポート:沖縄市レインボーパレード

1124日(土)、沖縄県で初となる沖縄市レインボーパレードが開催されました。沖縄市レインボーパレードは、神戸や福岡と同様、市民のお祭りに参加する形で行われたパレードです。沖縄市の沖縄国際カーニバルという、サンバの方たちやアメリカンハイスクールの方たちなども参加する国際色豊かなお祭りで、レインボーパレードもカラフルな風船やフェイスペインティングで華やかに装い、見事、一般参加部門で優勝することができました。その模様をレポートいたします。(後藤純一)


1123日(祝)、東京はとても寒かったのですが、沖縄は汗がじっとりにじんでくるような蒸し暑さでした。そんななか、沖縄市の「スナックコザ」では、翌日のパレードに向けて、風船をふくらましたりという準備作業が和気あいあいと行われていました。

 24日(土)、空はカラっと晴れて、絶好のパレード日和となりました。お昼すぎ、沖縄市レインボーパレード参加者の集合場所である青少年センターに行ってみると、そこはカラフルな風船の衣装に埋もれ、あちこちで顔にメイクをするという、とてもパレードらしい光景になっていました。参加者のなかには、沖縄市だけでなく、那覇から来た方、県外(関西や東海地方)から来た方、ゲイだけでなくレズビアンやトランスジェンダーの方、ストレートの方もいました(なかには子ども連れの方、妊娠6ヶ月の方もいらっしゃいました)

 14時頃、参加者の方に向けてカチャーシーの振付講習会が行われました。代表の大城さんが三線を弾き、みんなで踊っている間ずっと、南定四郎さんが、若い方たちにエールを贈るように、大きなレインボーフラッグ(サンフランシスコのパレードで買ったのをずっと持っているそうです)を一生懸命振っていて、その姿に涙が出そうになりました。

※1994年、日本で初めてのパレードである「東京レズビアン・ゲイ・パレード」を主催した方。81歳。現在、心臓の病気の療養も兼ねて沖縄に住んでいるそうです。

 14時半頃、出発地点のむつみが丘公園に移動。サンバの方たちや婦人会の方たち、アメリカンハイスクールのブラスバンド、コザ高校ラグビー部など、地元のいろんなグループが待機していて、華やか(&セクシー)でした。一般参加であるレインボーパレードは最後尾に近いところなので(ほとんどのグループは招待というかレギュラー参加)、出発地点で待機し、他のグループの行進も見ていたのですが、華やかさでは(サンバを除いて)ひけをとらないなあと思いました。

 いよいよレインボーパレードが国道330号線を晴れやかに歩きはじめました。参加人数こそ少ないものの、みんながカラフルな風船をつけたりフェイスペインティングをしたりして、とて目立っていました。沿道のおじいやおばあも三線の音楽に合わせて踊ってくれたり、子どもが風船やフェイスペインティングを面白がってくれたり、外国人の方なども盛んに写真を撮ったり手を振ったりしてくれました。

 ゲート通りに入ると、人も急に多くなり、一気にお祭り会場という雰囲気になりました。「レインボーパレードは、同性が好きな人、体の性と心の性が一致しない人、性欲をもたない人など、多様な人たちの集まりです」といったアナウンスがあり(英語の通訳もありました)、本部前のメインステージでは、みんな元気よくアピールしていました。

 そしてパレードはいったん終了。約1kmちょっとの短いコースでしたが、お祭りらしさを味わいながら、十分楽しめたのではないでしょうか。終了後、沖縄タイムスの取材を受けたり、集合写真を撮ったりしました(沖縄タイムスの記者の方がみんなのカメラの分も写真を撮ってくれていました)

 お祭りのほうはその後、ステージでのパフォーマンス、観客の投票などを経て、17時に表彰式がスタートしました。パレードの一般参加部門(活動自慢部門という名称でした)には、レインボーパレードのほか、ゆるキャラの着ぐるみが歩いたけんぽのグループなどもいて、きっと優勝間違いなしだけど、油断はできないよね、などと話しながら、結果発表を待ちました(ちなみに、夕方になると風が冷たくなってきて、半袖ではさすがに寒かったです)。パフォーマンス部門の発表のあと、パレード部門に移り、「活動自慢部門、優勝、レインボーパレード」と呼ばれると、ワーっと歓声が起こり、みんなで喜び合いました。

 

 夜は、バー「Tin*Gara」でアフターパーティが開かれました。わざわざ女装して来てくれたお客さんもいて、いろんな年代、いろんなセクシュアリティ/ジェンダーの人が入り乱れて呑んだり踊ったり、楽しんでいました。

 ショータイムでは、「Tin*Gara」のママ(今回は女装なのでママと呼ばせていただきます)が次々に衣装を替えて5曲くらいショーを披露。沖縄市の方たちは女装ショーを見るのが初めてだったりして、ものすごく喜んでいました。「二丁目の伝統芸能」が沖縄市に伝来した瞬間でした(「Tin*Gara」はもともと二丁目にあったお店で、昨年地元の沖縄市でオープン。沖縄で女装ショーをやるのは初めてだそう)
 代表の大城さんも、三線を弾きながら「ゲイ民謡」というのを披露してくれました。ゴトウは10年以上沖縄に通っているので何となく沖縄の言葉はわかるのですが、彼の歌はちんぷんかんぷんで、伝統的な民謡なんだろうと思ってたのですが、ママが「あれは、チンコがデカくなったのでコンドームをはめてくれとかそういう意味よ」と教えてくれて(笑)。沖縄民謡は昔からどんどん形を変えて歌い継がれてきたものだそうで、そういう意味では、伝統も踏まえているわけで、なおかつゲイテイストを盛り込んだアレンジをしているということが素晴らしいと思いました。
 それから、二丁目の「akta」でライブをしたこともあるというSHINTARO MIYAGIさんが、美声を披露してくれました。

 那覇の某バーのマスターも「タイミングよく『Tin*Gara』ができたのもよかったよね。二丁目でやっててパレードのこともわかってる人だから」と語っていましたが、大城さんの真っ直ぐな思いを受けとめ、アドバイスもしたり、パレードもノリノリで歩き、こうしてアフターパーティも開いてくれる「Tin*Gara」というお店の存在は大きいと思いました。

 それから、アフターパーティ第二会場で、前夜の準備作業に場所を提供してくれたという「スナックコザ」にも行ってみました。若い頃はさぞかしおモテになったでしょうと言いたくなるようなマスターが、昔のコザの話(とか自らの武勇伝)を聞かせてくれて、楽しかったです。

 

 沖縄は、気候もあたたかいし人もあたたかい、そこにいるだけでもリラックスできて、いろんな楽しいことがあって、癒される、楽園です。那覇もいいですが、ぜひ、年に一度、沖縄市のパレードにも足を運んでみてください。来年はサンバとのコラボで盛り上がりそうです。

 

☆代表の大城さんのインタビューはこちら

☆フォトアルバムはこちら

 

 

【おまけ:沖縄市観光ガイド】

○沖縄市への行き方
 那覇空港でレンタカーを借りるのがベストなのですが(沖縄には電車がありません)、車がない方もバスで行くことができます。空港からも出てるのですが、本数がとても少ないので、バスターミナルから乗りましょう。ゆいレールで空港から旭橋駅に行くと、目の前にバスターミナルがあります。31番の乗り場で待ってるとけっこう頻繁にコザ行きのバスが来ます。約1時間バスに揺られ、「園田」の次の「中の町」というバス停で下車します。

○沖縄市のホテル
 沖縄国際カーニバルの会場に近いのはクラウンホテルですが、集合場所やゲイバーのある諸見里地区に近いのはサンライズとニューセンチュリー。個人的にはオールドアメリカンな調度品が楽しめ、アットホームな雰囲気のサンライズがオススメです(チェックアウト時間の延長も快くOKしてくれたりします)。「中の町」バス停の目の前です。

○ご飯どころ
 芸能人御用達の「四季」というステーキハウス(目の前で焼いてくれます)のほか、沖縄そばのお店、メキシカンレストランなどがあります。ゲート通りの方に行くとふつうにすきやとかモスとかもあります。サンエーという大きなスーパーもあるので、地元の人にまじってお買い物してみるのも楽しそうです(実はコンビニがなかったりするので、夜はちょっと不便かも)

○ゲイバー
 全部で6軒あります(人口13万人なのに6軒もあるってスゴいですよね)。「Tin*Gara」に行くとnankr(なんくる)制作のコミュニティペーパー(ゲイバーMAP付き)が置いてあるので、ぜひゲットしましょう。若い子が集まる(米兵さんとかも来る)お店もあれば、短髪がちむち野郎系が集まるお店、落ち着いた雰囲気のスナックなど、いろいろです。那覇とはまた違った趣です。ハシゴしてみるのも楽しいと思います。