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「至高のゲイ体験」Atlantisクルーズ(2)青空の下のパーティとフィギュア

Atlantisゲイクルーズ2日目のレポートです。屋上のデッキで繰り広げられた開放的なパーティやドラァグ・ビンゴ、フィギュア・ショーなど、とても消化できないくらい、イベントもりだくさんでした。

「至高のゲイ体験」Atlantisクルーズ(2)青空の下のパーティとフィギュア

「コンパス」を眺めながらブランチ

 夢のゲイクルーズ2日目です。
 昨夜はクラブパーティでしたので、4人とも遅めに起き、11階のビュッフェでブランチをとりました。ここは典型的なアメリカン・ブレクファストだけでなく、スシもあればピザやパスタもあり、バリエーションが豊富です。ちゃんと醤油も用意されています。ほぼ24時間開いていて、客はいつ来てもいいし、食べ放題なのです。

 クルーズでは、毎日「コンパス」というスケジュールやオススメ情報を書いたリーフレットやその日のパーティのフライヤーが各部屋に配られます(ちなみに、配ってくれるのはお部屋の清掃をしてくれるスタッフの方です。いつ会っても元気よく挨拶してくれる、とても感じのいい方でした)。ブランチの間、コンパスを見ながら、今日何をするかのスケジュールを相談しました。何しろあちこちでたくさんのイベントが行われているので、計画を立てて効率よく動こう、というわけです。

 食事の後、デッキに行ってみました。あいにくの曇り空で気温もまだそれほど上がっていないので、デッキチェアで日焼けする人はそれほどいませんでした。でも、ドラァグクイーンの司会で「ノンケ女子に勝てるかな?」というゲームが行われていたり、水着の半額セールが行われていたり(僕はDIESELを1枚買いました)、なかなかにぎやかでした。

 

ドラァグ・ビンゴと「漢字」 

 午後2時過ぎ、「ドラァグ・ビンゴ」というイベントがあるというので、会場の「SAVOY THEATER」に行ってみました(ドラァグクイーン好きな僕らです)
 まず、参加するために22ドルの用紙を購入します。クレジットカード代わりの「Sea Pass(シーパス)」を使い、レシートにサインすると、受付の黒人の男の子&女の子が「漢字だ!かっこいい!」とものすごく喜び、「eternal」「love」という意味の漢字をどう書くのか教えてくれ、と頼まれました。そんなところからちょっとしたコミュニケーションが生まれて楽しかったです。そう言えば、けっこう漢字のタトゥを入れてる人もいました。けっこうアメリカで人気あるんですね!

 3時になると、JACKIE Bというドラァグクイーン(昼間デッキで司会をやってた方)が登場しました。まず、さっき「漢字カッコいい」と騒いでいたスタッフの女の子がルールを説明し、その後、前回(昨日もあったそうです)のビンゴの優勝者であるイケメンがシャツを登場し、シャツを脱いでサービスしてくれました。JACKIE Bのトークは、正直、半分も意味がわかりませんでしたが、お客さんはドカンドカン爆笑していました。
 電光掲示板を使ったハイテクなシステムのビンゴがスタート。リーチの人が立ち上がるとブーイングの合唱となり、ビンゴが決まると、はずれた紙をまるめた「紙つぶて」をみんなで一斉に投げつけます。僕らは惨敗でしたが、その雰囲気を味わうだけでも面白かったです。ちなみに、最も高い配当金は4000ドル以上だったそうです。

 

青空の下のコスプレ・パーティ「DOG TAG」

 午後4時から屋上のデッキで「DOG TAG」というイベントがありました。
 公式サイトでは「赤や黄色、緑のタグをつけます」と紹介されていて、いったいどんなイベントなんだろう?と思っていたのですが、ミリタリーの人が使うDOG TAGに赤(パートナーがいる)、黄色(お茶くらいならいいよ)、緑(お相手募集中)、緑2枚(今すぐヤリたい)というシールを貼り、ちょっとしたねるとんパーティをやろうという趣向でした。
 しかし、パーティが始まってみると、ミリタリールックの人たちが続々と集まってきました…要は、コスプレのクラブパーティだったのでした。

 ようやく太陽が顔を出しはじめると、太平洋の上での屋外クラブパーティは最高に開放的で、気持ちよくなりました。みんなシャツを脱いで上半身裸になったり、パンツ一丁になったり、セクシーなスタイルで楽しんでいました。ちょっと高い所に乗ってゴーゴーのように踊る人も続出で、お尻を出したり、もっとスゴイものを見せたり…昼間からこの騒ぎってスゴい!と興奮状態でした。この時点で「昨日の夜のアンダーウェアパーティもドキドキだったけど…クルーズではこれがフツーなんだ」と悟りました。

 5時からは青空の下、3人のドラァグクイーンとダンサーが登場してショータイムが始まり、フロアを盛り上げました。メガネをかけたポップ・テイストなクイーンたちは、とってもキュートで最高に素敵でした。こういうショーって万国共通で伝わる表現方法だなあと、あらためて思いました。

 社長にそそのかされ、お酒の勢いも借りて、みんな「この人イケる」と思う人に(もちろん英語で)「いっしょに写真撮らせてください」と声をかけてみました。すると、みんな気さくに応えてくれて、そのあとちょっとお話して、意外と簡単に仲良くなれたりしました。いっしょに踊ったり、ハグしたり、軽くキスしたり…たまらなく楽しかったです。こうして、オープンでフレンドリーでちょっとエッチなパーティは、日が沈む頃まで続きました。

 

独力で英会話にチャレンジ… 「シングル・ディナー」

 午後7時から船長さんのスピーチがあるというので、プロムナード(メインストリート)に出かけてみました。プロムナードに面するバーで、集まった人にシャンパンが振る舞われていました(なんて太っ腹!)
 やがて船長さんが登場し、タレントのようにトークでみんなを笑わせつつ、料理長とかなんとか長とかさまざまなスタッフの人たちを紹介していきました。
 観客たちからは大きな拍手が贈られていました。

 その後、レストランで行われる「シングル・ディナー」というイベントに参加しました。これは、クルーズに一人で参加した人やパートナーがいない人などが自由に参加できるイベントです。前菜を食べ終わったら「1番と3番の人、席を立って移動!」とか、メインディッシュを食べ終わったら「今度は2番と4番の人が移動して」みたいな感じで、強制的に席替えが行われ、いろんな人たちと会話し、出会えるというシステムでした。
 出会いもあるかもしれないし、楽しそう、と思えればよいのですが、僕らは(英語ペラペラな社長をのぞいて)あまり英会話に自信がないメンバーばかり…なので、かなり緊張してました。が、いざ始まってみると、世界中から集まっているわけなので全員が美しい発音というわけでもなく、みんな気を遣って丁寧にしゃべる感じでした。ので、何とかヒアリングもスピーキングもできたかな?と思います。同じテーブルになった方は、僕が日本から来ているというだけで興味を持ち、「日本のゲイシーンはどう?」と質問してくれました。僕がしゃべれたのは「新宿二丁目は有名なゲイタウンです。数百のゲイバーがあると言われています」とかそんなレベルでした(苦笑)
 でも、ここで知り合いになったフィリピン系アメリカ人の方とその後ディナーで偶然同じテーブルになり、最後の日にまた偶然会ってメールアドレスを交換したりして、友達になれました。
 そういう意味でも、がんばって参加してよかったと思います。そこに参加できたのは、あの昼間の勢いがあったから、とも言えます。ちょっと勇気を出して話しかければ気さくに答えてくれる、その手応えや自信をつかめたおかげなのです。

 

クラブが一夜にしてスケートリンクに!?

「Studio B」でアイススケートショーがあるというので、行ってみました。「Studio B」といえば、今朝までクラブパーティが行われていた場所だけど…と半信半疑でした。が、行ってみると、確かにそこではフィギュア・ショーが繰り広げられていました。一夜にしてクラブがスケートリンクに生まれ変わったことも驚きでしたが、そこで行われているフィギュア・ショーのレベルの高さにさらに驚かされました。約10名のプロのフィギュア選手が、3回転とかふつうに跳んで、ついでに空も飛んで、ピエロになったり、ものすごくアートな世界を表現したり…生まれて初めて観る生のフィギュア・ショーに、すっかり魅了されてしまいました。最後にはすっかり興奮し、他のお客さんたちといっしょにスタンディング・オベーションで拍手を送っていました。
 たぶん、この船自体の定番の演目だと思うのですが、クラブパーティとかだけでも十分楽しいのに、こんな素晴らしいショーまで楽しむことができて、本当にお得だと思いました。

 感動の余韻にひたりながら部屋に戻ると、そこには素敵なプレゼントが用意されていました。ベッドの上にAtlantisのロゴが入った旅行用ボストンバッグが置かれていたのです。それが「明日からメキシコのリゾートで使ってくださいね」という意味だと気づき、なんて気前がいいんだろう!と感激してしまいました。
 しかも、バッグの横には、タオルを使って器用に作られた「うさぎ」が添えられていました。部屋を空けるたびに頻繁に掃除したりアメニティを取り替えたりしてくれるだけでもありがたいのに、こんな手のかかる心遣いまで…そちらにも思わず、感動してしまいました。


せめて「URGE」に参加した
人たちの写真を…

 1日にいろんなイベントを詰め込みすぎたのか、昼間はしゃぎすぎたのか、はたまたお酒が回ったせいなのか、ちょっとだけ仮眠しようとベッドに入ると、そのまま爆睡してしまいました…本当は「URGE」というパーティがあったのですが、おかげで参加することができませんでした。
 朝5時頃に目が覚め、小腹がすいたので24時間オープンのビュッフェに行ってみると、ハーネスや革パンを身に着けた兄貴たちが大勢ご飯中…「URGE」ってレザー・パーティだったんだ!と初めて気づきました。SEXYなレザーの兄貴たちに囲まれて踊りたかったのに…残念!
 でも、そこではたと気づいたことがありました。2002年、シドニーのゲイゲームズの取材に行ったとき、1週間、毎夜のようにレザーの「Black Party」だとか「Bear Party」だとかいろいろなパーティが行われ、最終日にアフターパーティを迎えるという形になっていましたが、今回のクルーズも同じなんだ!と納得したのです。つまり、「DOG TAG」はミリタリー、「URGE」はレザーというように、それぞれのパーティにはテーマ(お題)があって、みんなそのテーマに合った格好(コスプレとか)を楽しんでるんだ、それがクルーズでのパーティの楽しみ方なんだ、ということでした。
 その「気づき」は見事に正解で、翌日からパーティはさらにスゴいことになっていきます…
(3日目に続きます)

 

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