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「至高のゲイ体験」Atlantisクルーズ(3)天国のようなビーチとキラキラな夜

Atlantisゲイクルーズ3日目のレポートです。メキシコ西海岸の細長い半島の先端にある奇蹟のように美しいビーチ、プロムナードのパレード、本格的なミュージカル、そして、超キラキラな「マルディグラ」パーティ…この日も感動の連続でした。

「至高のゲイ体験」Atlantisクルーズ(3)天国のようなビーチとキラキラな夜

天国にいちばん近いビーチ

 夢のゲイクルーズ3日目のレポートです。
 ブランチをいただくために11階のビュッフェに行ってみると、窓の外に陸地が…美しい風景が眼下に広がっているのが見えて(100mくらいの高さです)、僕らは思わず「キレイ…」と声を上げ、感動していました。
 1日目、2日目とずっと太平洋上を航海し、3日目にはバハ・カリフォルニア半島(メキシコの西海岸の細長い半島)の先端、カボ・サン・ルカス(サン・ルーカス岬)に到着したのです。
 僕らはデッキでため息まじりに風景を眺めたあと、昼過ぎに出発しました。

 初めての下船。出口のところに女装した方(ドラァグクイーン? スタッフの方?)が2人いて「いいわね~リゾート。ウチらは涼んでおくわ」とひねてみせるパフォーマンスで楽しませてくれました。
 「Mariner of the Sea」号は大きすぎて、この港に横付けすることはできないため、僕らは小さなボートに乗ってカボ・サン・ルカスの街へと向かいました。美しい海と海岸線を眺めながら、数分で街に着きました。
 初めてメキシコに入国するわりには、パスポート見せてどうのこうのという手続きがなく、シーパスをSuicaのようにピッとやるだけで簡単に済みました。スゴいシステム!
 ただ、ゲートを出た瞬間、メキシコのおじさんたちが一斉に「どこ行くの? タクシーは?」という呼び込み合戦を繰り広げ…その激しさに圧倒されました。お目当ての「Lover's Beach」に行くためには、必ず水上タクシーで海から行かなくてはいけないそうで、その中の1人にお願いして、1台借りることにしました。

 5~6人も乗ればいっぱいの小さなボートは勢いよく走り出し、波に揺られ、海風に帽子を飛ばされそうになりながらも、港を離れるにしたがい、ペリカンが空を飛んでいるのが見えたり、海の青さが際立ってきたり、船底に備え付けられたのぞき窓から魚がたくさん泳いでいるのが見えたり…初めて経験するメキシコの自然美にすっかり魅了されていました。
 断崖絶壁の景勝を経由しつつ、ボートは白い岩肌の間の美しい砂浜に到着しました。これが「Lover's Beach」なのか…「恋人たちの」というだけあって、そこは、言葉では言い表せないほどの、息をのむような美しさでした。

 通称「Lover's Beach」は、およそ1250 kmのバハ・カリフォルニア半島の本当の先端にあり、大自然が切り取った白い岩と岩の間に横たわる小さな砂浜で、それが太平洋側と世界遺産であるコルテス海(カリフォルニア湾)側にまたがっているという、奇蹟のような場所。岩と岩の間を歩いてるときはまるで砂漠のようですが(ちなみに、ここはあの『猿の惑星』のロケ地として使われたそうです)、海が見えてくると、「天国にいちばん近い島」という言葉を思い出すような、想像を絶する光景が眼前に広がるのでした。

 太平洋側は波が荒く、遊泳禁止になっているので、僕らはまた「砂漠」を歩き、コルテス海側に戻りました。クルーズから下船してやってきたゲイカップルやお友達グループがそこかしこにいて、波打ち際を走り回ったり、泳いだり、くつろぎながら談笑したり。僕らも、パラソルを借りて、のんびりと寝そべったり、海に入ったりして、夕方までビーチを楽しみました。

 再び水上タクシーに乗り(桟橋がないので、自力で乗るのがひと苦労でした)、港に戻りました。少しおみやげ屋さんなどを見て回ったあと、オープンカフェに入ってみました。DJがプレイするオシャレなカフェで、テキーラを飲んだり、ナチョスを食べたり。そうこうしているうちにピエロに扮した女の子が風船でカワイイかぶり物を作ってかぶせてくれたり。なかなか楽しい時間でした。

 

パレードとミュージカル

 港からまた乗り合いボートで沖合いのクルーズ船に戻りました。そこでいっしょになったお客の中に、日本語が上手なアメリカ人がいました。彼の名はオースティン。思えばそれが、運命的な出会いでした…(詳しくは翌日以降のレポートで)
 クルーズ船にチェックインするのは、やはりシーパスをかざすだけで簡単にできました。
 
 部屋に戻ると、今晩のパーティ「Mardi Gras!」のフライヤーが置かれてありました。少し休憩した後、いつものビュッフェでディナーを食べました。今晩はチャーハンなどの中華料理やお寿司も用意されていて、ひさしぶりに食べるご飯(ライス)に舌鼓を打ちました。
 腹ごしらえを終えた後、ロイヤル・プロムナードで行われるパレードを見物しました。カラフルな衣装を身に纏ったキャストや長い竹馬で歩く人、船のスタッフの人たち、レインボーののぼり、ひらひら泳ぐ巨大な魚のオブジェなどが次々に登場し、プロムナードを華やかに行進しました。パレードの本場らしく、誰もが楽しめるようなエンターテイメントを味わわせてくれました。

 続いて「Savoy Theater」で行われるミュージカルへ。ハリウッドでおなじみのあの曲からブロードウェイのヒットナンバーまで、と「コンパス」に書いてありましたが、まさにその通りで、一流の歌手やダンサーが繰り広げるミュージカルは、それだけでも十分おなかいっぱいになるような、ハイクオリティなエンターテイメントでした。
 これもフィギュアスケート・ショーと同様、この船の定番の演目だと思うのですが、ゲイクルーズのために、ということで、ダンサーがドラァグクイーンばりのド派手な衣装で盛り上げたり、最後に司会の二人が宝塚のような羽根をしょって登場したりと、ゲイテイストな見せ場を盛り込んでくれていました。
 観客は惜しみない拍手喝采を送り、その心意気に応えていました。

 最後に司会の方が、首にかけていたキラキラしたビーズのネックレスを、ステージ上から客席めがけて放り投げました。前の方の席に座っていた僕らは、運よくそれをキャッチでき、「ラッキー♪」と喜びました。

 

超キラキラ! マルディグラ・パーティ

午後11時、屋上のデッキ(プールサイド)で「マルディグラ」というパーティがスタートしました。
 マルディグラと言えば、シドニーを思い浮かべる方が多いと思います。ビックリするくらいハデにショーアップされたパレードと、何万人ものゲイたちが上半身裸で踊りまくるアフターパーティ…世界最大規模のパレード、夢のような一夜です。
 そして、アメリカではもう1つ、ニューオリンズのマルディグラが有名です(こちらがいわば、本家です)。リオのカーニバルのように巨大なフロートが街を練り歩き、人々もハデに着飾って参加したりします。あとで調べてわかったのですが、ニューオリンズのマルディグラでは、フロートの上からキラキラしたネックレス(マルディグラ・ビーズと言うそうです)を大量に投げ、人々が受け止めるというのがメイン・アトラクションになっているそうです。ステージ上から投げてたのは、それを踏まえてのことだったんですね。

 そんなマルディグラ・パーティに、まさかTシャツ+ジーンズなどという格好で行ってよいはずがありません。そこで僕らは、上半身裸で、たまたま持っていた天使の羽(ハリウッドのコスプレショップで買ったもの)をつけて、ゲットしたマルディグラ・ビーズや、(あまり持って来てませんでしたが)ありったけのキラキラなものを「盛って」、意気揚々と会場へ向かいました。

 屋上のデッキでは、仮面舞踏会チックなマスクをつけた人やドラァグクイーン、全身ゴールドな人、赤鬼みたいな人、フラッグを回しながら踊る人…ありとあらゆるコスプレ、パーティ・ファッションであふれかえっていました。ほとんどの人はアンダーウェア姿で、服を着てるほうが浮いてしまうほどでした。
 南国の星空の下、誰も気にする人などいない太平洋上の船の上で、クラブミュージックがガンガンかかり、みんなここぞとばかりにゴージャス&セクシーな格好で、心からパーティを楽しんでいました。
 お酒も入り、夜も更けてくると、みんなテンションも上がってきて、イケメンと写真を撮るとかだけじゃなくスタッフの方もいっしょに騒いだり、セイタさんがしょってた羽を手で振り回しながら踊ったり、何でもアリ!な、一種のカオス状態になってきました。
 お立ち台に上がりたければ上がればいいし(実際、GO-GOみたいな人がわんさかいました)、イケる人がいたらいっしょに踊ればいいし、ハグしたりキスしたりも全然OK。最高に自由な気分で、自分らしく素敵に輝き、欲望を解放できる…本当にキラキラした、濃厚な夜でした。
(4日目に続きます)

 

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