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「至高のゲイ体験」Atlantisクルーズ(5)クルーズのクライマックスとも言うべき濃厚な1日

Atlantisゲイクルーズ5日目のレポートです。最終寄港地プエルトバラータは予想をはるかに超える刺激に満ちたゲイ・リゾートでした。そして、屋上のデッキでの最後のパーティとなった「90年代DIVAナイト」ではハッピーな高揚感に包まれました。

「至高のゲイ体験」Atlantisクルーズ(5)クルーズのクライマックスとも言うべき濃厚な1日

プエルト・バラータのゲイビーチ

 夢のAtlantisクルーズ5日目のレポートです。
 メキシコ最後の寄港地、プエルト・バラータに到着しました。窓の外から大きなビルが建ち並ぶのが見え、今まででいちばん都会だな、とわかりました。
 いつものようにブランチを食べながら計画を練り、昼頃に出かけました。

 今回も港に横づけで、すぐに上陸できました。そのままタクシーに乗って、ブルー・チェアーズというゲイビーチをめざします。石畳の道をゴトゴト走るタクシー。10分ほど走り、細い路地をうねうねと進み、ビーチに到着しました。
 まず驚いたのは、いたるところにレインボーフラッグが掲げられていること。ホテルの窓にもレインボー、その辺のお店にもレインボー。ああ、いろんなお店がこのゲイツアーを歓迎してるんだな、と思いましたが、事実はもう少し濃厚でした。

 パラソルとデッキチェアがたくさん並ぶエリアには、すでにたくさんのゲイたちでギュウギュウでした(完全、ゲイだらけ。そして今まででいちばん大勢集まっていました)。フローズン・マルガリータを飲んだりのんびりくつろいだあと、ぐるっと一回りしようと、探索に出かけました。全身がまぶしく輝くオーラのイケメンたちが「入場料が無料になるよ」とフライヤーを配っていました。もちろん喜んで受取り、いっしょに写真を撮りました。そのフライヤーとは、この街にあるゴーゴー・バーのものでした(もちろん、後で行こうね、とうなずきあいました)
 ふと上を見上げると、ビーチサイドに建つ白いビル(ホテル?)の最上階で裸のイケメンたちが手を振っています。上がってみようか、という話になり、壊れかけたエレベーターで上まで行くと、絶景が見渡せる素敵なバーになっていました。しかも、ゴーゴーボーイがたくさん闊歩していて、店内もたいへん素敵な眺めになっておりました。

 夕方頃、ビーチを引き上げ、港のショッピングモールに行くことにしました。タクシー乗り場のすぐ横のレインボーフラッグが掲げられているお店をのぞいてみると、アンダーウェアのショップ(店員さんがものすごくハンサムなマッチョでした)だったり、男性向けマッサージ店だったりして、「そうか、ここはゲイエリアなんだ」と気づきました。メキシコのリゾート地にこんな場所があるなんて…と感心しました。
 タクシーで港のDFS Galleriaに行きましたが、そこにはあまり見るべきものがなく…すぐ隣りのウォルマートを探索してみると、商品が山積みになっている光景も面白く、メキシコならではのお菓子や飲み物などがたくさんあって、意外に楽しかったのでした。

 

熱さと酒とエロスと

 船に戻り、シャワーを浴びて、着替えて身軽になって、メキシコ料理をいただきに、再びプエルト・バラータへ戻りました。
 レストラン街に行き、いろいろと店を見てみましたが、意外にイタリアンレストランが多く、結局、ゲイガイドに載っていたメキシコ料理レストランをチョイスしました。広い中庭にテーブルが並ぶ屋外レストランで、とてもオシャレな造りでした。
 タコスやビーンズ、ステーキなどがプレートになったセットと、ファヒータというお肉の石焼き、エビを揚げてココナツ・ソースで味付けしたものなどをオーダーしました。マルガリータの濃さにビックリしつつも、本格的なメキシコ料理の美味しさに大満足なディナーでございました。
 店を出ると、この辺りにもアンダーウェアのショップやマッチョ・モデルが看板のサプリメント・ショップなどがあり、なんてゲイゲイしい町だろう、とうなりました。

 再びビーチサイドのホテルの最上階のバーに行きましたが、夕方のパーティが終わったばかりということで、がっかり…そこで会ったお兄さんに「これからどこに行くんですか?」と聞いてみました(社長が聞いてくれました)。すると、すぐ近くの「CORA」という店にぜひ行きなさいとのこと。僕らは、ゴーゴーバーのオープンまでまだ時間があるし、ということで、歩いて「CORA」という店に行ってみました。
 メキシコらしい凝った内装のお店で、屋外プールやデッキチェア、ジャグジーなどもあって、「何ここ、すごいオシャレじゃない?」と喜んでいたのですが、妙に照明が暗かったり、真っ暗な部屋もあったり、裸にタオルを巻いた姿の人がたくさんうろうろしていて…「あ、ハッテン場だ」と気づきました。
 でもしかし、バーエリアでふつうに飲んでる人もいれば、ゆったりジャグジーに入ってる人もいて、なんというか、とてもいい雰囲気だったのです。暗闇で無言でヤルだけとかじゃなく、ムードがあって、こういうところで知り合えたら素敵だなあと、日本にもこういう所があったらいいなあと感じました。

 1時間くらいして、今日の最終目的地であるGO-GOバー「ANTHROPOLOGY」へ。ヤクザっぽいコワモテなおじさんに入場料5ドルを取られそうになりましたが、フライヤーを見せて、パスしました。その時「(金は)後で使ってくれればいいよ」と言われたのですが、中に入ると、その意味がわかりました。
 店内にはパンツ一丁のGO-GO BOYがウロウロしていたり、お立ち台やバーカウンターで扇情的に踊ったり。お客さんはゆったり椅子に座り、お酒を飲みながら、エロティックなショーを楽しみます。GO-GO BOYは、モデルみたいな背の高い白人の人から肌の浅黒いハンサム系マッチョ(実はさっきのアンダーウェアショップの店員さん)まで「よりどりみどり」。バンコクのGO-GOバーほどアクロバティックではないですが、かなりきわどい、エロティックなカラみのショーを披露してくれました。で、ショーが終わったボーイさんは客席にやってきて挑発し、僕らは気に入った人にチップを渡し、という感じです。さらにお金を払うと、個室で「いいこと」ができるとかできないとか(伝聞です)
 遠いメキシコのリゾート地で、熱さとお酒とエロティックな光景にクラクラしました…プエルト・バラータ、スゴい街です。

 

80'sナイトと90'sナイトが同時開催!

 乗船の締切時刻は夜11時だったのですが、僕らはギリギリで10時半過ぎに戻りました(けっこうそういう人、多かったと思います)
 この日の夜は、80’sをテーマにした「That 80s Party」と、90'sの曲で盛り上がる「90s Divas Party」が同時開催されていました。お好きなパーティを選んでね、というわけです。(あとで気づいたのですが、ドラァグクイーンがホストを務めるカントリーダンスのパーティというのもありました)
 正直、予想以上に濃いプエルト・バラータの1日でおなかいっぱいではあったので、また、今夜のパーティは(そういう人を見込んでか)それほど気合いが要らないテーマだったので、軽く行ってみようか、という感じでした。

 まず、「That 80s Party」が開催されている「DRAGON'S LAIR」に行ってみました。カジノの近くにある小さなハコです、入るとすぐバーカウンターがあり、地下がダンスフロアになっています。
 マドンナやマイケル、デュラン・デュランなど、80年代のヒット曲が次々にかかり、40代以上の人たちが大喜び!な感じでした。
 それだけでなく、あのミュージカルの出演者たちもパーティに遊びに来ていて、いっしょにに写真を撮ってもらったりして、まるでハリウッドがブロードウェイのような、セレブな雰囲気でした。

 一方、屋上のデッキで行われたのが「90s Divas Party」は、マドンナの『Vogue』やアギレラなど、90年代のヒット曲で盛り上がっていました。デコレーションはシンプルでしたが、VJが流すモニターの映像がカッコよかったです。
 日本の3倍くらい濃いカクテルを飲んで、フロアで踊りながら、周りを見渡してみると、若くてスリムな人もたくさんいたし、野郎系な兄貴、バルクマッチョなおじさん、ちょっとぽっちゃりな熊系、そしていわゆる白人の人だけじゃなく、ヒスパニック系の人もアジア系の人も黒人の人もいます。そう言えば、昼間のパーティには、かなり高齢の人も、障害を持った人も参加していました。まるでノアの方舟のように、世界中の国から、ありとあらゆるタイプのゲイの人たちが選ばれ、乗り合わせているのです。「希望」を求めて…

 このゲイだらけのクルーズでは、誰もが笑顔で踊り、抱き合い、キスを交わします。もしかしたら母国ではつらいこともあるかもしれないけど、ここでは誰もが自分らしくいられます。そして、やろうと思えば何だって楽しめるし、かけがえのない出会いが生まれます。南国の星空の下、とてつもなくポジティブでハッピーな高揚感の中で、まるで自分が生まれ変わったような気がしました。このクルーズでしか味わえない、「至高の体験」でした。
(6日目に続きます)

 

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