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「至高のゲイ体験」Atlantisクルーズ(6)ベリンダ・カーライルと美しいフィナーレ

Atlantisゲイクルーズ6日目のレポートです。シークレット・ライブにベリンダ・カーライルが登場し、クルーズの素晴らしさを象徴するような「ホワイト・パーティ」がフィナーレを飾り、それ以外にも様々なアトラクションを楽しむことができました。

「至高のゲイ体験」Atlantisクルーズ(6)ベリンダ・カーライルと美しいフィナーレ

太陽の下でスポーツをエンジョイ

 夢のAtlantisクルーズ6日目のレポートです。
 この日はよく晴れたとても気持ちのいい朝でした。
 いつものように11階でブランチ。自分の好きな具材で作れるハンバーガー、その場で焼いてくれる卵料理、アボカドのサラダ、色とりどりのフルーツ…毎日のように利用していますが、やっぱり美味しく食べれました。
 昨夜の「90年代DIVAナイト」で感じた「どんな体型、どんな人種の人もここではハッピーに過ごせる」ということを話してみると、「なんだかんだ言っても、若くてきれいな体の人がグローバルスタンダードでしょう(デブ専はあくまでマイノリティ)」と言われました。Atlantisの広告のモデルも確かにそういう人ばかりです。でも、実際には年配の方や恰幅のいい方たちがたくさん参加して楽しんでるし、アジア人である僕らも思った以上に受け入れられ(キティちゃんブームもあって、日本好きな人が意外に多かったです)、決して肩身がせまい思いはしてません。それでいいのかな、と思いました。

 ブランチの後は、陽光が降り注ぐデッキの周辺を探索してみました。まず、船の舳先(いちばん先頭)に出てみました。あまり揺れないので気づかなかったけど、大海原を進んで行く船はけっこうなスピードでした。ものすごい勢いで風が吹きつける中、腕を広げてシャツをバタバタ風になびかせたり、『タイタニック』ごっこをしたり…カップルで来たら絶対ここに来るべきだと思いました。
 本当に雲一つなり晴天だったので、大勢の人たちがデッキチェアで日焼けを楽しんでいました。「デッキチェアに寝そべりながらトロピカルドリンクを飲む」のが夢だったというコウくんの写真を撮ってあげたりして、その後、まだ行ったことのないスポーツデッキに行ってみました。ジムやスタジオ、サウナがあるフロアは知っていたのですが、スポーツデッキにはゴルフのミニ・コースやバスケットボールのコート、卓球台、そしてロック・クライミング場がありました。そこにいたのは、あのオースティンたち。小さな突起がついた壁を器用に登り、太陽の下でロック・クライミングを楽しんでいました。それを見たコウくんも、初チャレンジし、見事に登頂に成功していました。

 

ベリンダ・カーライルの生ライブ!

 夕方、ロイヤル・プロムナードで「アンダーウェア・ファッションショー」が行われるというので、みんなで出かけました。プロムナードから見て2階にあたる桟橋のようになっている所から、モデルさんたちが1人ずつ階段を降りてきながら上着を脱ぎ、SEXYなアンダーウェア姿でプロムナードをウォーキングします。モデルはプロだけではなく、スタッフの方やお客さん(と言っても、マッチョなイケメンがうじゃうじゃいるので、ものすごくハイレベル)も参加していたようです。スリムな人からバルクマッチョ、ちょっと熊系入った人まで、幅広いモデルさんのショーを楽しめました。(ぶっちゃけ、毎度のクラブパーティではパンツ一丁の人なんてザラにいるのですが、こうしてファッション・ショーとして見せてくれるのは、やっぱり素敵だと思います)
 ショーが終わると、モデルさんたちが近くのショップに入っていきました。アンダーウェアやアクセサリーなどを売っているお店で、僕らも(わざと)つられてそのお店に入ってみました。そこだけでなく、Atlantisの公式グッズなども売っているスーベニール・ショップに立寄り、僕とセイタさんは「今夜のパーティで使えるね」と、Atlantisのロゴが入ったゴブハット(水兵帽)を買いました。

 夕食の時間。さすがに11階のビュッフェは飽きてきたので、今夜はディナー・ホールにしようと決めました。
 3階のディナー・ホールに行くと、他のグループの人たちと相席になりました。実はこの時、社長がいなくて、英語がちゃんと話せるかどうか不安だったのですが、その中に、シングル・ミーティングで知り合ったフィリピン系アメリカ人の人がいて、日本はいい国だよね的な話を振ってくれたり、うまくその場を仕切ってくれました。感謝です。彼といっしょにいたのはロシアから来た人と、スロバキアから来た人でした。なかなかゲイに厳しい国のようです。フィリピン系アメリカ人の彼はクリーブランド在住だと言っていたので、「2014年にゲイゲームズが開催されるよね? クリーブランドはそんなに大きなゲイコミュニティがあるの?」と聞くと、「昔はアメリカでも最大のゲイタウンがあったけど、だんだんニューヨークやサンフランシスコに散って行ったんだ。今はだいぶ戻って来てるんだよ」といった話を教えてくれました。拙い英語なりに、少しだけ有意義な国際交流ができたような気になりました。

 中国風の瀟酒なシガー・バーでタバコを吸ったあと、パーティの参加者やメキシコ観光に出かけた人たちの写真が展示してあるフォトギャラリーをぶらぶら見て、「サボイ・シアター」に向かいました。シークレット・ゲスト、ベリンダ・カーライルのライブが行われるのです。このシークレット・ライブは、クルーズの定番になっていて、過去にはジェニファー・ハドソンなども登場したそうです。
 僕はCMでも使われた『Heave Is A Place On Earth』くらいしか知らないのですが、社長は「スゴい!」と騒いでいました。ホールはあっという間に大勢の人たちで埋まりました。本格的なセットが組まれたステージにベリンダ・カーライル
が登場すると、大きな拍手で迎えられ、生演奏でライブがスタートしました。ステージ・セットも次々に変わっていき、照明もゴージャスで、ベリンダも気分よく5~6曲を熱唱していました。最前列では、生ベリンダのライブをスタンディングで盛り上げようとする人たちもいて、本当に雰囲気がよく、最後にはみんなスタンディング・オベーションでした。

 

クルーズのフィナーレを飾るホワイト・パーティ

午後11時、いよいよ、このクルーズのフィナーレを飾るという「ホワイト・パーティ」がスタートしました。本当は屋上のデッキで行われるはずだったのですが、北上するにつれて天気が下り坂になってきたため、屋内の「Studio B」で開催されることになりました(会場がいくつもあって臨機応変に対応できるところがスゴいです)
 僕らはこれまであまりテーマを意識してなかった(よくわからなかった)のですが、今回ばかりは気合いを入れて、全身白のコスチュームを着ようと相談していました。「全身白って…白いジーンズとか持ってないし」と悩んだのですが、白いパンツであれば競パンだろうとアンダーウェアだろうと何でもOKなので(全員そんな格好です)、とりあえずタンクトップ+競パン+水兵帽というスタイルで参加してみました。
 着替えながら、何も考えずに「もう今日で最終日か…さびしいね」と話したのですが、「何言ってるの。もう1日あるじゃない」とツッコミを入れられました。毎日が夢のようで、今が何日で何曜日なのか、さっぱりわからなくなっていました…まるで竜宮城の浦島太郎のような気分です。

 「Studio B」に到着すると、思い思いの白いコスチュームを着た人たちが続々と集まってきて、会場前のフォトスタジオでは、大記念撮影大会になっていました。
 中には全裸にエプロン+コック帽という素晴らしくセクシーな集団がいたり、古代ローマの兵隊を模したオリジナルの衣装(しかも電飾で光る)という集団がいたり、白いレザーのハーネス、トサカ状のヘッドセット、ドラァグクイーン…それぞれに工夫を凝らした装いで、本当に華やか(そしてSEXY)でした。
 
 会場に入ると、クルーズに乗船した約2500名の人たちがたぶんほとんど参加していたことでしょう、ものすごい数の人たちが、全員、白いコスチュームを着てフロアを埋め尽くしていて…話には聞いていましたが、実際に目の前にすると、その様は言いようがないほど美しく、圧巻でした。
 いろんな人たちに会い、挨拶したり、ハグしたり、キスしたり…美しい空間の中、素敵なフィナーレを楽しみました。

 けっこういい気分で酔っぱらってしまった僕は、3時過ぎには部屋に戻って休みました(ベッドの上にいたのは、カワイイ象さんでした)。そして9時頃に目が覚め、もしや、と思い、アフターパーティが行われているはずの「Dragon's Lair」に行ってみました。さすがにもう、30人くらいしかいませんでしたが、それでもガンガンの音で盛り上がっていました。
 僕らは初めての参加だったので、一通りあれもこれも、と欲張りに回って見ていましたが、昼間の観光とかはスルーしてひたすらパーティを楽しむ人たちもいるだろうし、逆にパーティはほとんど参加せずにゆったり過ごす人たちもいるだろうし、健全にスポーツを楽しむ人もいたり、アバンチュールを楽しむ人もいたり、本当に楽しみ方は自由自在です。そうして自分流に気ままに過ごしたいろんな人たちがホワイト・パーティでは一堂に会し、一生の思い出になるような「ひとときの夢」をみんなで祝福しあっているのです。ホワイト・パーティとは、ゲイ・カルチャーの粋を集めて生み出されたクルーズを象徴する最高に美しい「セレブレイション」なのでした。
(7日目に続きます)

 

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