FEATURES

その他の記事

「AIDS IS NOT OVER~まだ終わっていない~」世界エイズデー2014特集

世界エイズデーの12月1日を中心とした1ヵ月間、東京や大阪をはじめ全国各地でさまざまな催し・キャンペーンが行われます。2014年、厚労省が掲げたテーマは、コミュニティ発の「AIDS IS NOT OVER~まだ終わっていない~」です。

「AIDS IS NOT OVER~まだ終わっていない~」世界エイズデー2014特集

世界エイズデーの12月1日を中心とした1ヵ月間、東京や大阪をはじめ全国各地でさまざまな催し・キャンペーンが行われます。2014年、厚労省が掲げたテーマは、コミュニティ発の「AIDS IS NOT OVER~まだ終わっていない~」です。いったいどんな意味をもつテーマなのでしょうか。全国の催しやキャンペーン情報などと合わせ、特集をお送りします。(後藤純一)

 

「AIDS IS NOT OVER~まだ終わっていない~」

 二丁目から誕生し(ぷれいす東京とRainbow Ringのコラボ)、HIV陽性者への理解・共感を呼びながら(差別や偏見を払拭しながら)HIVを身近でリアルなものと感じてもらえるようにする「HIV陽性者の手記のリーディング」という素晴らしいスタイルを生み出したLiving Together計画。今年のGWの東京レインボープライドでは、「AIDS IS NOT OVER~まだ終わっていない~」というメッセージを掲げ、安倍昭恵さん(国連合同エイズ計画ランセット委員)、HOSSYさん、長谷川博史さん(JaNP+、コミュニティアクション実行委員長)が乗ったフロートを出展しました。

 HIV/エイズの流行とその流行に影響を受けている人たちの困難な闘いは、国際的にも、国内においても、続いています。まだ、終わっていません。そういう思いが「AIDS IS NOT OVER~まだ終わっていない~」というメッセージには込められています。
 このメッセージの趣旨は、厚生労働省と公益財団法人エイズ予防財団が主唱する2014年度世界エイズデー国内啓発キャンペーンのテーマ「AIDS IS NOT OVER~まだ終わっていない~」にも引き継がれました。(詳しくはこちら

 JaNP+やaktaなどのNPOとエイズ予防財団が中心になって進める「コミュニティアクション」は、このテーマの趣旨をこう説明しています。
「治療の進歩によりエイズの原因ウイルスであるHIVに感染したHIV陽性者が長く生きていけるようになりました。でも、エイズ対策は治療の進歩で役目を終えたわけではありません。HIVに感染している人もしていない人もすでに一緒に生きている。その現実を直視すれば、エイズにまつわる偏見や差別と闘い、HIV陽性者が安心して生活できる条件を整えることはますます重要な社会的課題となっています。
 昨年1年間の国内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は1590件で、過去最多でした。エイズの流行が依然、続いていることは明らかです。今年4月にはHIV陽性者への理解や差別と偏見の解消を呼びかけるLiving Together計画が「AIDS IS NOT OVER ~ エイズはまだ終わっていない」というメッセージを掲げ、セクシャルマイノリティの人権を訴える東京レインボープライド2014のパレードに参加しました。
 エイズの流行も、その流行に影響を受けている人たちの闘いも、まだ終わっていない。2014世界エイズデー国内啓発キャンペーンはそのメッセージを共有し、「AIDS IS NOT OVER ~まだ終わっていない~」をテーマにしています」

 なお、今年の世界エイズデーの国内啓発キャンペーンのテーマ「AIDS IS NOT OVER ~まだ終わっていない~」とも連動した、パレードのフロートの写真を用いたコミュニティアクションの3枚のポスターが現在、セブンイレブンでプリントできるそうです(11月17日の23時59分まで)。詳しくはこちらをご覧ください。


 

「私のコト。」東京都エイズ予防月間

 東京都では11月16日(日)から12月15日(土)までを東京都エイズ予防月間として、キャンペーンを行います。今年のテーマは「私のコト。」。ポスターやバナーを見ると、胸にレッドリボンのマークのついたTシャツを着た方の写真が印象的なビジュアルで、「私は、知っている。HIVに感染しても治療によって普通に生活ができるコトを。私は、思っている。それでも感染しない方が良いというコトを。私は、伝えたい。正しいコンドームの使用で感染を防げるコトを。」という、大切なことを簡潔にまとめたコピーが添えられています。

 昨年一年間に、東京都へ新たに報告されたHIV感染者数とエイズ患者数は469名(新規エイズ患者は過去最高)で、そのうち、同性間性的接触によるものが75%を占めました(詳しくはこちら)。一方、都内での検査件数はここ数年、あまり増えていないそうです。HIV検査は、都内の保健所や検査室で受けることができます。もちろん、「匿名」「無料」です。必要に応じて心配事などの相談もできます。東京都エイズ予防月間の期間中は、通常の検査に加えてイベント検査も実施しています。

 11月28日から12月8日まで、都庁舎が赤くライトアップされるほか、キャンペーン期間中にさまざまなイベントが実施されます(詳しくはこちら)。以下に1つだけご紹介します。

○池袋エイズフェス’14
 若者向けエイズ予防啓発活動を行っているユース団体などが中心となり、ブース出展やドラァグクイーンによるパフォーマンスなど、HIV/エイズについて楽しみながら学べる面白い企画を多数実施します。二丁目でもおなじみのマダム・ピロガネーゼさんや、そうでない人ゆきじさん、TwiST@Rなども出演!

池袋エイズフェス’14
日時:11月23日(日祝)10:00-15:00
会場:豊島区立中池袋公園
完全無料
問い合わせ:HIV/AIDS情報ラウンジ「ふぉー・てぃー

 

大阪エイズウイーク開催!

 今年は大阪で第28回日本エイズ学会学術集会・総会が開かれるのにあわせ、11月26日(水)~12月7日(日)の12日間、大阪エイズウィークというキャンペーンが展開されます。エイズ予防財団、コミュニティアクション、MASH大阪、HIVと人権・情報センター、虹色ダイバーシティ、パープル・ハンズ、SWASHなど、さまざまな団体がこれに参加しています。

「大阪エイズウィーク2014は、市民のエイズへの関心を高めて感染拡大の抑止を図るとともに、感染した人々も安心して暮らせる社会の実現を目指す週間です」
「エイズに関した様々な領域で活動するNPO・団体・個人が、自治体・企業・メディア等と連携しながら、それぞれの得意分野でそれぞれの対象者に焦点を当てたきめの細かい企画を実施します。気軽に参加できるものから深く学べるものまで様々なイベントや企画を準備中です」
「大阪エイズウィーク2014が、皆さんひとりひとりにとって、あらためてエイズについて知り・考え・行動するきっかけとなることを願っています」(以上、公式サイトより)

 期間中、さまざまなイベントが開催されますが(詳しくはこちら)、いくつかピックアップしてご紹介します。
 
映画上映会「トークバック‐沈黙を破る女たち‐」
トークバック‐沈黙を破る女たち‐」は、サンフランシスコの刑務所で誕生し、元受刑者とHIV陽性者の女性たちが自身の人生を芝居にして上演するアマチュア劇団「メデア・プロジェクト:囚われた女たちの劇場」を追ったドキュメンタリー。1989年、女性受刑者たちが人生を取り戻すためのワークショップとして演出家のローデッサ・ジョーンズが創設した「メデア・プロジェクト」は、2008年からHIV/AIDS陽性の女性たちとのコラボーレションを始める。受刑者やHIV/AIDS陽性者たちが自ら声をあげることで、彼女たち自身が偏見や恥にどのように対応していくのか、そうした姿が観客や周囲にどのような影響を与えるのかを見つめていく。
 上映終了後、坂上香監督と岡本学さん(大阪医療センター・ソーシャルワーカー)による日米のHIV陽性者の状況をめぐるトークショーを開催。観客の皆様との「トークバック」セッションも行います。

映画上映会「トークバック‐沈黙を破る女たち‐」
日時:12月2日(火)19:00-22:00(開場18:40、上映19:00-21:00)
会場:国立病院機構大阪医療センター3階 緊急災害医療棟 講堂(地下鉄谷町四丁目駅11番出口すぐ)
定員:150名
事前申込:不要
参加費:無料
主催:公益財団法人 エイズ予防財団
共催:国立病院機構 大阪医療センター

HIV検査会 ゲイ・バイセクシュアル男性のための臨時検査

 ゲイ・バイセクシュアル男性のための臨時検査会です。17:30から整理券を配布、1時間~1時間30分後に結果を通知します。検査は無料、匿名で受けられます。検査の内容について説明させていただいたあと、検査を受けるか否かをお決めください。検査を希望される方には問診後、血液を採取させていただきます。HIV検査を受けられる方に限り、ご希望があればB型肝炎の検査も同時に受けられます。定員に達した場合は受付を終了することがあります。追加の確認検査が必要になった場合、結果は1週間後以降となります。

HIV検査会 ゲイ・バイセクシュアル男性のための臨時検査日時:12月3日(水)および12月5日(金)18:00-19:00(受付)
会場:大阪検査相談・啓発・支援センター chotCASTなんば
対象:ゲイ・バイセクシュアル男性
主催:エイズ予防週間実行委員会(大阪府・大阪市・堺市・高槻市・東大阪市・豊中市・枚方市)
検査実施主体:HIVと人権情報センター
協力:スマートらいふネット

 

『怒りを力に ACT UPの歴史』監督&プロデューサー招聘ツアー

 昨年、全国で行われた『UNITED IN ANGER –ACT UPの歴史-』の上映会に続き、今年は、同作品(邦題が変わっています)のジム・ハバード監督とプロデューサーのサラ・シュルマンを招いた上映ツアーが開催されます。今のところ全国6ヵ所での開催が決まっていますが(詳しくはこちら)、以下に仙台と二丁目のコミュニティセンターでの上映会をご紹介いたします。まだ観ていないという方はぜひ、この機会にご覧ください。

HIV・性的自立・セクシュアリティ…支えあう学習会 〜season2
Vol.4『怒りを力に ACT UP の歴史』上映会~監督と共に、いのちを守る闘いを語る
日時:12月7日(日)15:00-18:00
会場:community center ZEL
参加費:無料(カンパ歓迎!)
共催:東北HIVコミュニケーションズhttp://www16.plala.or.jp/thc/、連連影展FAV
会場協力:    community center ZEL(運営:公益財団法人エイズ予防財団 協力:やろっこ)
助成:ラッシュジャパン「LUSHチャリティーバンク」
トークゲスト:ジム・ハバード
問合わせ:thc00sasaeau-study@yahoo.co.jp
※手話通訳付き

「怒りを力に ACT UPの歴史」トークイベント「AIDS IS NOT OVER」(仮)
日時:12月9日(火)19:00-21:00
会場:コミュニティセンターakta
参加費:無料
主催:NPO法人akta、連連影展FAV
共催:平成25年度科学研究費基盤研究(A)『トラウマとジェンダーの相互作用:精神病理・逸脱・創造性』(研究代表者:一橋大学大学院社会学研究科 宮地尚子)
協力:コミュニティセンターakta
トークゲスト:ジム・ハバード、サラ・シュルマン
進行:稲場雅紀((特活)アフリカ日本協議会 国際保健部門責任者)
問合わせ:連連影展FAV
※会場にはエレベーターがありますが、車いす等でお越しの方で、サポートが必要な方はお知らせください。

 

各地で開催されるイベント

 上記以外にも、各地のコミュニティでさまざまなイベントが開催されますので、ご紹介いたします。
 
M検 in 名古屋
 Angel Life Nagoya主催「M検in名古屋」が今年も開催されます。ゲイ・バイセクシュアル男性向けの即日・予約不要・匿名の無料検査会です。事前に検査会クイズに回答すると、オリエンテーションが短縮されます。
 
M検 in 名古屋 2014
受付・採血:
11月29日(土)12:00-19:30
結果通知:
17時までに採血した方は、約2時間半後、または翌日(11/30)の13~16時
17時以降に採血した方は、翌日30日の13~16時
会場:千種保健所(名古屋市千種区覚王山通8丁目37)

○Living Together Cafe in Ehime vol.9

 愛媛県を中心にHIVの活動をおこなっているHaaTえひめが『HIVをもっている人も、そうじゃない人も、ぼくらはもう、いっしょに生きている』という「Living Together」の趣旨に賛同してお送りするカフェ・トークショーイベントです。
 今回は日本・愛媛のHIV/エイズの状況や、ゲイコミュニティでのHIV予防啓発がどういった形でおこなわれているかなど「Study time」も盛り込まれるそうです。
 なお、世界エイズデーの12月1日を挟んでHIV検査が夜間や休日などに拡充されて実施されます。この機会に自身の健康のためにもHIV検査を受けてみませんか?

Living Together Cafe in Ehime vol.9 
日時:11月23日(日)16:00-19:00
会場:FLOCK CAFE(松山市二番町2-6-5 石川ビル3F)
入場無料(カウンターで1ドリンク、オーダーしてください)
主催:HaaTえひめ、松山HIV/AIDS予防啓発コミュニティ協議会

福岡・特例即日エイズ検査

 今年も12月1日の世界エイズデーが近づいてきました。
 福岡市では毎年、世界エイズデーに向けて週末に検査を受けることができる特例即日エイズ検査を実施しています。
 LAF(Love Act Fukuoka)では、その検査会を紹介するミニ・パンフレットを作りました! ドラァグクィーンのミカゑさん扮する検査の妖精が、あなたを特例即日エイズ検査にご案内します!

福岡・特例即日エイズ検査 
日時:12月6日(土)14:00-15:00
会場:福岡市中央保健福祉センター
予約不要、先着50名