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誰もが歌える童謡の歌詞から「ゲイ」の言葉を削除した小学校長

 オーストラリアの小学校の校長が、長年人々に慣れ親しまれているオーストラリアの童謡「Kookaburra Sits in the Old Gum Tree(古いユーカリに止まったワライカワセミ)」の歌詞から「ゲイ(gay、陽気な)」という単語を削除したという(冗談のような)ニュースが伝えられました。

 この歌は、1935年、教師のマリオン・シンクレアさんがガールスカウトの集会のために作った歌だそうで、オーストラリアの子どもなら誰もが歌えるそうです(日本で言うと「はとぽっぽ」のような感じ?)

 メルボルンにあるラページ小学校のゲイリー・マーティン校長は、「Laugh, kookaburra, laugh, kookaburra, gay your life must be(笑いなさいワライカワセミ、君の人生はきっと陽気なものでしょう)」という歌詞を、「fun your life must be(きっと楽しいものでしょう)」に書き換えて歌うように指導したんだそうです。

 これが生徒から親に伝わり、地元の新聞から世界へと広がり、マーティン校長はマスメディアでの弁明を余儀なくされました。

 校長はラジオ番組でこう語りました。「もし『ゲイ』と歌わせたら、子どもたちは笑い転げてしまうに決まってる」「現代ではその単語(ゲイ)には違う意味もあり、校庭では侮辱的な言動に使われる。スポーツが苦手な男の子はゲイだと言われる」「クラスの混乱を最小限にとどめたかった」
 校長は「過剰反応したかもしれない」と認め、「後から考えれば『ゲイ』に『ハッピー(楽しい)』という意味もあると説明して、誰かを軽蔑する単語としては使わないように子どもたちに教えるだけでよかったかもしれない」「ゲイの人たちを侮辱する意図はなかった」とも述べました。
 最終的に、校長は元の歌詞に戻すことを約束しました。が、「歌われる頻度は減ると思うがね」と付け加えたそうです。(懲りないですね

 


「Midsumma」フェスティバル
 メルボルンはシドニーに比べると地味でマイナーなイメージですが、オーストラリアではシドニーと並ぶ大都市(オリンピックはメルボルンのほうが先でしたし、全豪オープンやF1の開催地としても有名です。エコノミスト誌の「世界で最も暮らしやすい都市」で2度も1位に輝いています)で、ゲイコミュニティもシドニーに負けず劣らずです。
 パレードやピクニックイベントなどを総合した1ヶ月にわたる盛大なフェスティバル「Midsumma」が毎年開催され、大規模なL&G映画祭が行われ、第1回「アジア太平洋アウトゲームズ」が開催され、メルボルンを州都とするビクトリア州では国に先がけて同性パートナーの権利を認めと、枚挙にいとまがないほどです。対岸のタスマニア州の高校ではLGBT支援のプログラムも実施されていますが、おそらくビクトリア州も同様ではないでしょうか。
 ゲイが暮らしやすい街であることは間違いありません。

 

 もし同性愛が有罪になるような国だったら、このような出来事は誰も気にも止めなかったでしょう(もっとひどいことが日常的に行われてるでしょうから)、メルボルンの学校の保護者だったからこそ「問題」と感じ、こうして世界的なニュースにまでなったのでは?と思います。(後藤純一)

 

 

単語「ゲイ」を童謡から削除、豪小学校に批判(AFP
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2753766/6150380

Teacher drops 'gay' from Kookaburra songThe Sydney Morning Herald
http://www.smh.com.au/national/teacher-drops-gay-from-kookaburra-song-20100902-14o1d.html

Australian school drops 'gay' from classic songThe Associated Press
http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5iZLxW495WQVfYzHevHPUiRFaxeqQD9HVFO0G2

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