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ホアキン・フェニックスがFBI長官フーヴァーの同性パートナーに!


ホアキン・フェニックス
 クリント・イーストウッド監督が、元FBI長官のジョン・エドガー・フーヴァーの伝記映画『フーヴァー』(原題)にホアキン・フェニックスが出演することを希望しているそうです。
 ホアキン・フェニックスは2008年、俳優業を引退してミュージシャンへの道を歩むと宣言し、ラッパーとしての活動を追ったモキュメンタリー映画『アイム・スティル・ヒア』(原題)を撮りましたが、歌手転向がすべて演出だったことが明らかになり、俳優復帰が期待されています。

 クリント・イーストウッド監督はホアキン・フェニックスをクライド・トルソン役の第一候補と考えているそうです。
 クライド・トルソンはFBIのアシスタント・ディレクターで、フーヴァーの長年のパートナーでした。2人は休暇をともにしたり、ナイトクラブやレストランへ一緒に出かける姿が伝えられています。この映画の主演(つまりフーヴァー長官役)にはレオナルド・ディカプリオの名前があがっており、レオとホアキンが恋人を演じるのでは?と期待されます。 


ジョン・エドガー・フーヴァー(左)
とクライド・トルソン(右)
 1924年に29歳の若さでFBI長官に任命されたフーヴァーは、弱小官庁だったFBIを組織改革し、卓越した能力を持つ情報機関に育てあげました。アメリカン・ドリームを体現した国民的英雄と讃えられる一方で、政治家にとどまらない膨大な数にのぼる個人情報を密かに収集し、それを武器に政界で暗躍し、マッカーシズムを裏で操り、専制君主として約半世紀にわたって(1972年に亡くなるまで)FBIに君臨し、「影の大統領」と呼ばれた人物です。

 アンソニー・サマーズが著した『大統領たちが恐れた男』には、フーヴァーが同性愛者で、マフィアの摘発に消極的だったのは同性愛者であることをマフィアに握られていたからだというかなり説得力のある記述や、さらに、彼が女装して乱交パーティに顔を出していたのを二度までも目撃したという証言などが盛り込まれています。彼はFBI長官として厳しい道徳を前面に押し出し、法と正義に忠実でタフなイメージを演出し、その背後では、敵対する政治家にダメージを与えるために同性愛者だという情報を流すような卑劣な手段を使っていました。しかし同時に彼は、自分の秘密に対してもひどく怯え、混乱していたことになります。フーヴァーの父親は精神病を患い、彼は父親との絆が希薄で、母親の期待を一身に背負うように成長してきたそうです。心理学や精神医学の専門家は、最終的にフーヴァーの人格について、ナチスの秘密警察長官ヒムラーと多くの共通項があることを示唆しています。

 クリント・イーストウッド監督は『グラン・トリノ』(2008)、『インビクタス/負けざる者たち』(2009)において、異なる人種の人たちどうしの和解や友情(言い換えると人種的マイノリティへの支援)を描き、観客に感動を与えてきました(号泣モノでした)。彼が最新作『フーヴァー』において同性愛をスキャンダラスに暴くということは考えづらく、フーヴァーがプライベートでは恋人クライド・トルソンと幸せに過ごし、一方で秘密を暴かれることに脅えていたという、人間くさい内面の部分を描くのではないかと思います。
 完成&公開はしばらく先になると思いますが、『フーヴァー』についての続報を楽しみに待ちたいと思います。(後藤純一)

 

 

クリント・イーストウッド、FBI長官フーヴァーの同性愛パートナー役にホアキン・フェニックスを希望(シネマトゥデイ)
http://www.cinematoday.jp/page/N0027082

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