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欧州のゲイのクラシックカー愛好会のことがレポートされていました 

 クルマ専門誌『CAR GRAPHIC』のオンラインマガジンに、ゲイのクラシックカー愛好会のことがレポートされていました。

 記者の大矢アキオさんという方は、さまざまな国の自動車クラブの人たちと交流してきたそうですが、今年最も印象的だったのが、ゲイのクラシックカー愛好会だそうです。
 
 今年4月、記者は欧州最大級のヒストリック・カー・イベントであるドイツ・エッセンの「テヒノクラシカ2010」を訪ねました。メルセデス、BMW、フォルクスワーゲングループなど、メーカー自ら立派なスタンドを設けるいっぽう、クラブスタンドが並ぶ一角も充実していたそうです。
 旧東独の大衆車「ヴァルトブルク」の前には「1898-1991 自由の到来とともに、君の没落は始まった…」と記された「墓標」が立っていたそうです。スタンドの中には、教会を模したテントが設営され、屋根には「Lost in peace」ならぬ「Rost in peace(安らぎのさび)」と綴られていました。
 「なるほど、ヨーロッパ自動車界から消え去ったブランドの墓場という設定か。なかなかユーモアの効いたクラブだ」と思った記者は、「墓場」に相応しく、黒スーツ、黒ネクタイの礼装でキメていたメンバーをつかまえて「どういうクラブですか?」と尋ねると、「ゲイのクラシックカー・クラブです」とのお返事。壁に貼られたプレートには「Queerlenker(クイアレンカー:セクシュアリティのドライバー)」というクラブ名が書かれていました。
 クイアレンカーは1998年、オランダとベルギーに接したドイツの街アーヘンで設立されました。発足時のメンバーは12人でしたが、現在60名にまでその数を増やしているそうです。毎年春参加している「テヒノクラシカ」には、毎回メンバーたちがアイデアをひねったディスプレイを展開してきました。さらに2010年は、春から秋にかけて 5回のイベントやツーリングを企画。加えてそのデザインセンスが評価されたのか、彼らのウェブサイトは、ドイツのクラシックカー専門誌『モータークラシック』のウェブサイトコンテストで2位を獲得したそうです。
 クイアレンカーはフランスやベネルクス三国、そして英国にある同様のクラブとも緊密な連絡をとっています。2010年12月中旬にはフランスのゲイ団体と「ヨーロピアン・ゲイ・カーオブザイヤー」の投票を実施しました。その活動ぶりは、きわめて活発かつ、国際的なのです。
「また、ガイジンのボクに対する彼らの熱心な説明には、他の自動車クラブのメンバーに勝るとも劣らない誠実さと、自動車に対する並々ならぬ愛情を感じた」

 さらに記者の方は「とかくクルマの世界というと、むくつけき男性+セクシーなマスコットガールという組み合わせが定着してしまった。そのあまりに使い古された、ときには低俗ともいえるムードが、たとえ同性愛の人でなくても今日クルマ趣味を忌避する人を生み出してしまったのは事実であろう」と言い、欧州のゲイのなかには、高い社会的地位や収入があり、古いものに対して高い造詣をもつ人がいる、クラシックカー・ファンの人口が減少するなか、こうした人たちの愛好会は大切な存在になるだろう、と語っています。

 

第173回:「同性愛者の古典車クラブ」に見るユーモアと誠実さ(web CG)
http://www.webcg.net/WEBCG/essays/makkina/e0000023731.html

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