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1月2日(日)深夜、『ハーバード白熱教室』で同性婚を議論

2010年12月27日

 アメリカの名門ハーバード大学で最も人気のある授業『JUSTICE(正義)』の様子を公開した『ハーバード白熱教室』。古代ギリシア以来の政治哲学の粋を集め、現代のさまざまな難問をめぐってマイケル・サンデル教授と学生たちが白熱した議論を展開し、世間でも話題になりました。

 この『ハーバード白熱教室』の第12回(最終回)「善き生を追求する」では、同性婚についても議論されています。
 法律は道徳や宗教の問題には中立であるべきだと近代のリベラリズムは主張するが、道徳性や共通善についての議論を避けて正義や権利についての問題を解決することは可能だろうか?という趣旨です。この回で議論される4つの具体例のうちの2つが、同性婚なのです。
「同性愛は不道徳であるがゆえに同性婚は許可されるべきではないと信じている人がいる。一方、誰もが平等に扱われる権利を持っているのだから同性婚も許可されるべきだと主張する人もいる。あなたはどう思うか? 同性婚は合法であるべきか? 同性愛の価値について判断することなく、この質問に答えることは可能か?」
「結婚の目的は生殖であるのだから、同性婚は許可されるべきではないと信じている人がいる。結婚の目的は、性別に関係なく、大人の間の愛情ある関係を称え、促進するものだから、同性婚も許可されるべきだと主張する人もいる。結婚の目的と意義について判断することなく、同性婚についての立場を擁護することは可能か?」

 この『ハーバード白熱教室』、未見の方も多いと思います。年明け、1月1日~2日に全12回が再放送されるそうですので、世界で最も注目を集める政治哲学の授業で同性婚がどう議論されるのか、ぜひご覧ください。第12回(最終回)「善き生を追求する」の放送は、1月2日(日)深夜3時頃になる模様です。

 
NHK教育『ハーバード白熱教室』集中再放送
2011年1月1日(土)午後10時~翌午前3時50分
第1回「殺人に正義はあるか」
第2回「命に値段をつけられるのか」
第3回「“富”は誰のもの?」
第4回「この土地は誰のもの?」
第5回「お金で買えるもの 買えないもの」
第6回「動機と結果 どちらが大切?」
2011年1月2日(日)午後10時~翌午前3時50分
第7回「嘘をつかない練習」
第8回「能力主義に正義はない?」
第9回「入学資格を議論する」
第10回「アリストテレスは死んでいない」
第11回「愛国心と正義 どちらが大切?」
第12回「善き生を追求する」

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