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レディ・ガガ、2年連続でMTV Newsのウーマン・オブ・ザ・イヤーに

2010年12月28日

 レディ・ガガが、2年連続でMTV News選出の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」の栄誉に輝きました。昨年の受賞は「ヒット曲が町中で流れ、伝説的なツアーを実現し、テレビ出演は世界中の給湯室における最大の話題だった」という理由でしたが、今年はもっと長々とした、ガガの偉業を称える記事が掲載されています。

「2010年、レディ・ガガは正式なアルバムもリリースしていないのに(『ザ・モンスター』は2009年11月)、さらにビッグなスターになった。ツアーに明け暮れ、前代未聞の映像作品を発表しただけでなく、苦労して昇りつめたスターダムを、社会を変える力にしたことも大きい。同性愛者の権利を擁護し、米軍の『訊かず、言わざる』政策撤廃を声を大にして訴えた彼女は、どれだけ失うことになろうと、怒りを買うことを決して恐れない、近年まれに見るタイプのスターとなったのだ。
 そのような恐れを知らない姿勢と、引き続きチャートで納めた成功や、限界に挑んだビデオの数々をもって、MTV Newsはウーマン・オブ・ザ・イヤーにレディ・ガガを選んだ。これは2009年に続く偉業だ。なぜなら、過去24ヶ月間に渡って、彼女ほど音楽、そしてポップ・カルチャーの景観を独占した女性アーティストはいないのだから」

 この後、2月のグラミー授賞式ではエルトン・ジョンとデュエットした、シンディ・ローパーとともにコスメブランドMACが主催するHIVチャリティ・キャンペーンに参加した、英国のブリット・アワードでは亡くなったアレクサンダー・マックイーンへのトリビュート・パフォーマンスを行った、といったように、2010年のガガの軌跡を振り返る文章が続きます。
 9月のパラグラフでは、MTVのヴィデオ・ミュージック・アワード授賞式に「同性愛者であるがために米軍を除隊させられた男女を従えて来場し、注目を集めた」ことが特筆されています。
「そういった男女の経験談にインスパイアされたガガは、軍人に同性愛者であることを公言することを禁じる政策の撤廃を求めるキャンペーンを展開。メーン州で開かれた集会でスピーチを行い、議員の注目を集めようとした。プロデューサーのレッドワンはこの頃、MTV Newsに対し、ガガの新作『Born This Way』のテーマが“自由”であることを明かしている」

 どんなセレブであろうと、華やかな授賞式のレッド・カーペットに「除隊された同性愛者の男女を従えて登場」し、米軍の「訊かず、言わざる」政策撤廃を声を大にして訴えるという、あからさまに政治的で物議を醸すようなことはなかなかできません(日本ではまず、ありえないことです)。「どれだけ失うことになろうと、怒りを買うことを決して恐れない」ガガの勇敢さにも拍手!ですが、それを許し、あまつさえ、このように高く評価して「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」の称号を与えるMTVにも拍手!です。”自由”をテーマに掲げた『Born This Way』がどんなアルバムになっているのか、そして、我らがレディ・ガガが来年、どんな活躍をしてくれるのか、本当に楽しみです。(後藤純一)



レディー・ガガ、MTV Newsのウーマン・オブ・ザ・イヤーに(MTV JAPAN)
http://www.mtvjapan.com/news/music/18622

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