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米国中間選挙でLGBT候補者が大きな勝利

 ゲイの権利を擁護する様々な政策を公約に盛り込み、就任式に多くのゲイを招聘し、政権内にも多数のゲイの人材を起用し、史上最もゲイフレンドリーな大統領となったオバマ氏。
 そのオバマ政権の2年間の政治に対する米国民の審判とも言える中間選挙が112日に行われ、与党・民主党は上院で辛くも過半数を維持したものの、下院で60議席以上を失う歴史的大敗を喫しました。下院では野党である共和党が多数派を占めるねじれ現象が生じ、オバマ政権の今後の政局運営が厳しくなると見られています。
 オバマ政権はこの2年の間、ゲイの連邦職員に関して同性パートナーへの福利厚生を認めたり、憎悪犯罪法をセクシュアルマイノリティにも拡大したり、米軍の同性愛者排除規定の撤廃に取り組んだりという実績を挙げてきました。今後も悪名高き結婚防衛法の撤廃などに取り組んでくれるのでは?という期待がありましたが、実現はまだまだ先になるかもしれません。

 しかし、今回の中間選挙は、僕らにとって必ずしもがっかりなニュースを提供するだけのものではありませんでした。というのは、米国全土にわたって多くのLGBTの候補が勝利したからです。

 水曜朝の「ヴィクトリー・ファンド」(ゲイやレズビアンの政治家を支援する団体)の発表によると、164の公認候補のうち少なくとも106人が勝利をおさめました。これは記録的なことです。

 まず、ロードアイランドの州都プロビデンスの市長であるデイビッド・シシリン氏が、全米で4人目のオープンリーゲイの連邦下院議員となります。

 それから、ジム・グレイ氏がケンタッキー州第2の都市レキシントンの市長に当選しました。

 そして、ニッキー・アントニオ氏(女性)がオハイオ州初のオープンリーゲイの州下院議員となりました。

 マーカス・ブランドン氏は、ノースカロライナの州下院議員に当選しました。

 ヴィクトリア・コラコフスキー氏は、カリフォルニア州アラメダ郡の最高裁判事に当選しました。トランスジェンダーとして発の判事の誕生です。

 ケヴィン・レンボ氏はコネチカット州の会計検査官に当選しました。

 ローリー・ジンキン氏はワシントン州の下院議員に当選しました。彼女はワシントン州発のオープンリー・レズビアンの議員となりました。来期、ワシントン州で同性婚を認めるための審議に際し、大きな貢献を果たしてくれそうです。

 「ヴィクトリー・ファンド」の取締役、チャックウルフ氏は、発表記事の中で「アメリカの政治の中で、私たちゲイコミュニティの声を広げていけることをとても誇りに思います。ゲイの議員たちはLGBTの平等に対し、ローカルに、州に、そして国規模で大きなインパクトを与えています。もっと人数を増やしていくことはアメリカの政治や私たちの国を全ての人に平等、自由にしていくことに対しての長期戦略にとっても重要なことです。私たちはこれからも献身的に、適任した候補者たちを育てていき、彼らを議会へ送りだしていきたいと思います」と語りました。 

 今回の中間選挙で、民主党のLGBT候補には大きな勝利が訪れたものの、共和党の候補者には1つの勝利もありませんでした。来年度からはオープンリーゲイの共和党議員は1人もいないということになります。
(Ryoji Okabe) 

 

LGBT Candidates Score Record WinsAdvocate.com) 
http://www.advocate.com/News/Daily_News/2010/11/03/Record_Number_of_Wins_for_LGBT_Candidates/

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