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青森でもセクシュアルマイノリティの講座が開かれました

 毎日新聞青森版でセクシュアルマイノリティについての講座の模様がレポートされました。

 11月13日(土)、青森市のアピオあおもり(男女共同参画センター)で開催された「アピオあおもり10周年まつり」で、「性の多様性を考える〜揺らぎからのアプローチ〜」という市民講座が開かれました。
 男/女という区分けに当てはまらない、あるいは表しきれない性がある、という趣旨で、ふだんは自分の性のありようを明かしていない3人の方が「性の揺らぎ」について初めて打ち明けました。主催したのは弘前市の市民団体「スクランブルエッグ」(柳田創代表)。「性には多様性があり、一人一人を定義できない。多くの人に身近な存在として知ってほしい」と語りました。

 短髪でカジュアルな男性服を着こなす県南地方の柊さん(仮名)は、「自分が何者かというのを自分でも決めきれない」と、揺れる心を大勢の前で初めて打ち明けました。戸籍上は女性ですが、小さいころから男の子に交じって遊ぶのが好きで、「自分は男になる」と思っていたそうえす。親から「女の子なんだから女らしく」と言われると、反発を覚えました。
 しゃべらなければ、今はほとんどの人が外見から男性として見てくれます。日常生活で表面上の生きづらさはないといいます。
 自分をバイセクシュアル「的」だとみていますが、「男にも女にもなりきれない」と揺らぎを感じる時もあります。アンケートなどに答える時、性別の選択肢が「男」と「女」しかなく、「どっちだべ?」と○をつけられず、その後の設問に進めなくなるそうです。
 ふだんは言葉ではなく、スタイルで自分自身を表現しているので、あえて周囲に打ち明けていない。「見た目から入ってもらって、お互いに深く知り合っていければいい」

 盛岡市のつちこさん(仮名)は、かつて勤務していた学習塾で、生徒の席順を便宜的に「男女」で分けた時の葛藤を語りました。「自分みたいに悩んでいる子もいるんだろうな」と思うと、胸が張り裂けそうになったといいます。
 小さいころから女性であることに違和感があり、好きになるのは女性ばかり。友情が壊れる恐れがあるため、今はレズビアン以外の女性に恋しないようにしています。
 岩手県内にセクシュアルマイノリティの活動団体は無いそうです。「こうした感覚がない人には未知なことかもしれないけど、少しでも共感してくれればいい」と語ります。

 「青森セクシュアルマイノリティ協会 にじいろ扁平足」代表のななさん(仮名)は、レズビアンであることを打ち明けたことで、介護の職場を追われたそうです。「女性の面倒を見せられない」というのが理由でした。ななさんは「経済的な問題にもつながり、うつや自殺につながる人も多い」と指摘します。

 講座はセクシュアルマイノリティの生きづらさ解消に向けた活動をしている「スクランブルエッグ」が、多様な性を多くの人に知ってもらい、身近な存在として理解を深めてもらうことを目的に開催されました。柳田代表は「多様な性は感覚として感じるしかないが、近い存在として知ってほしい」と語りました。

 「スクランブルエッグ」は年に4回、『にじたま』という機関誌を発行しているほか、昨年の6月に弘前で初めて「LGBTIQA交流会」を開催し、9月にはIDAHOメッセージ展を行っています。
 「にじいろ扁平足」も、『にじぽん』『にじっこ便り』というペーパーを発行しているほか、上記の講座の日にも、啓発DVD鑑賞会&トークイベントを行っていました。
 そのほか、青森ではすでに5回も、青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバルが開催されています。(東京、関西、香川に次ぐ歴史を誇ります)
 仙台では昔からゲイシーンが盛り上がっていて、今ではコミュニティセンターもできたりしていますが、青森でもこうしてセクシュアルマイノリティ(LGBT)への理解を広めようとする活動が始まっているのです。(ななさんが解雇されたことに象徴されるように)東北はまだまだセクシュアルマイノリティにとって生きづらいというイメージが強いのですが、そうやって美しいみちのくのいろんな街に素敵な花が開いていくことを心からお慶び申し上げたいと思います。
(後藤純一)
 

セクシュアルマイノリティー:「性の揺らぎ」打ち明け 市民団体が青森で講座 /青森(毎日jp)
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20101118ddlk02040107000c.html

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