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エルトン・ジョン一家の写真が「有害指定」に

2011年01月29日


「有害指定」されたエルトン一家
 エルトン・ジョン&デヴィッド・ファーニッシュが息子のザカリーくんを抱いて笑顔を見せている写真が表紙になった『USウィークリー』誌が、アメリカのスーパーの店頭で子どもの目に触れないよう「遮蔽板」付きで販売されたことに対し、批判が噴出しました。

 問題のスーパーは、アーカンソー州の「ハープス・グロサリー・ストア」。「ファミリー・シールド:若いお客様を守るため」と書かれたプラスチックの遮蔽板で『USウィークリー』の表紙を隠し、ページをめくることもできない状態で陳列したそうです。本来、こういった遮蔽板はポルノ雑誌などに用いられるものです。
 スーパーのこうした措置に対して批判が高まり、地元住民がこの様子を写真に撮って「これは私の地元スーパーで撮られた写真です。ショックだし、恐ろしく感じます。ゲイの家族だから、子どもたちの目に触れてはいけないと言うのです」とTwitter上に投稿したところ、これがネット上を駆けめぐって怒りを引き起こし、系列スーパーでの購買ボイコットの動きも出たそうです。また、同性愛者人権擁護団体GLAADは「遮蔽板は決して付けられるべきではなかった。明らかに、誰かがこの幸せなカップルと赤ちゃんを見なくていいと考えたせいだろう」と批判しています。

 これに対してスーパー側は、「顧客から多数の苦情が寄せられたため、店舗のマネージャーが遮蔽板をつける対応をした。同性愛者に対する店側の意見ではない」との声明を発表しました。「雑誌をもう一度よく見返して、遮蔽板を取り除いて販売することに決めた。我々は、顧客の誰をも傷つけるつもりはない。誤解によってこのような事態が起きたことを謝罪する。今回のことは65店舗のうちたった1店舗で起きたことだ」

 この事件に関するエルトン&デヴィッドのコメントはまだ発表されていないようです(映画『Gnomeo & Juliet(原題)』の音楽を担当し、ガガとのコラボ曲「Hello Hello」も挿入されることが発表されたり、『Glee』に出たいとコメントしたり、ラジオで「4文字言葉」を発するというお騒がせをやらかしたり、いろいろ忙しいのです)。が、これに先立つ25日、エルトン・ジョンがどれだけ世界的に成功したセレブと言えどもアメリカではゲイだという理由で「二級市民」扱いだ、と憤る記事が伝えられていました。エルトンは「イギリスはもっとゲイに対してフレンドリー。アメリカの権威ある人たちはもっと現実を現実として受け容れるべきだ」と語りました。「人々と州との間でセクシュアリティをめぐる闘いが繰り広げられる様をさんざん見てきて、げんなりしている。時代錯誤な同性婚禁止法が早く撤廃されるよう、自分にできることを手伝いたい」(編)


同性愛のエルトン・ジョン一家を表紙にした雑誌、アメリカのスーパーで「子どもに見せないため」遮へい板がつけられる(シネマトゥデイ)
http://www.cinematoday.jp/page/N0029945

エルトン・ジョン、愛息との写真が“有害指定”に!?(サーチナ)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0128&f=entertainment_0128_019.shtml

Elton John's baby involved in US cover-up(The Guadian)
http://www.guardian.co.uk/music/2011/jan/27/elton-john-baby-cover-up

Sir Elton John not welcomed in US for being a gay(one india)
http://entertainment.oneindia.in/music/international/2011/elton-john-not-welcomed-us-gay-250111-aid0062.html

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