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セクシュアルマイノリティ中高生を勇気づけるためのプロジェクト「君のままでいい.jp」

2011年02月18日

 超人気blog「【漫画】♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です」や単行本『じりラブ』『ツレちゃんに逢いたい』でおなじみの歌川たいじ(うたぐわ)さんが、全国のセクシュアルマイノリティ中高生を勇気づけるためのプロジェクトを立ち上げました。

君のままでいい.jp」と題されたサイトを見ると、同性愛者/異性愛者を問わず、全国からたくさんの手書きのメッセージが寄せられている様子がわかります。
「Don't Worry! 心配しないで」「僕は63歳のゲイ男性です。10代の頃は男の人に恋心を抱く男なんて世界で一人なんだろうと思い、とても心細い気持ちでいっぱいでした。大人になるにつれて、世の中には仲間が大勢いることがわかり、素晴らしい友人もたくさんできました。そして今、人生のパートナーと呼べる男性と幸せに暮らしています」「今年子どもを産んで思いました。人は生きてるだけで素晴らしい」「泣きながらでも、僕たちはちゃんと前に進めるんです」「君を悩ませてごめんね。つらい思いをさせていてごめんね。ずっと君のような人が苦しい想いをしないように何とかしたいと思っているのだけど、私を含めて、先に地球に生まれてきた大人たちがそういう社会を用意できていなくて、本当にごめんね」「ボクは幸せ見つけたよ。心配しないで『今』を自分らしく楽しんで」などなど。かわいいイラスト入りのメッセージカードもたくさんあります。
 手書きの文字による心のこもったメッセージカードを見ているだけで、きっと悩めるセクシュアルマイノリティ中高生たちも励まされるはずです。
 それだけでなく、セクシュアリティについての解説コーナーや電話相談の案内なども掲載されていて、誰にも助けを求められず孤立感を深めているような若者たちを支援するポータルサイトとしての役割も果たしそうです。

 歌川さんがこのプロジェクトを立ち上げたのは、講演会などに出席された保健室の先生方から「セクシュアルマイノリティ中高生の自殺や自殺未遂が、ニュースなどで目に触れない形で数多く発生している。教育現場でセクシュアリティの問題は放置されている」という訴えを聞いたからだといいます。
 石原都知事の度重なるゲイバッシング発言(そして、そうした発言がまかり通ってしまうメディア上の空気感)に傷つけられた若者もきっといることでしょう。
 今日現在で160通以上も集まった熱いメッセージが、彼らに届くことを祈ります。

 歌川さんはこう呼びかけます。
「ガンバレの一言でもいい。
 あなたが、その手で書くことに大きな意味があります。
 決してひとりではないこと、世の中にはたくさんの味方がいることを、
 子どもたちに気づかせてあげてください」
 みなさんもぜひ、手書きのメッセージを送ってみてください(送り方の詳細はこちら
(後藤純一)

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