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キューバで初めて、セクシュアルマイノリティの結婚式が行われました

 朝日新聞などによると、キューバで男性から女性にトランスしたウェンディ・イリエパさんとゲイ男性のイグナシオ・エストラダさんが結婚式を挙げたそうです。こうしたカップルの結婚は同国で初めてのことだそうです。

 結婚式は、フィデル・カストロ前国家評議会議長の誕生日である8月13日に合わせて行われました。カストロ前議長が主導したキューバ革命の初期には、ゲイやトランスジェンダーの人たちは拘束されたり収容所での強制労働を余儀なくされていました。(昨年、9月、カストロ前議長が同性愛者迫害の事実を公式に認め、「責任は私にある」と謝罪しました→こちら
 しかし、現在ではラウル・カストロ現国家評議会議長の娘で前議長の姪でもあるマリエラ・カストロ氏がセクシュアルマイノリティの人権擁護運動の先頭に立ち、警察や政治家に対しての啓発にも力を入れているそうです。
 そうした活動が実ってキューバでは1998年以来、トランスジェンダーの方の性別再指定手術が16件行われ、2007年からは無料で手術を受けられるようになったそうです。
 
 結婚式には新郎新婦の家族や友人、ゲイコミュニティのメンバー、「Ladies in White」(反体制派として政治犯になった人たちの妻や女性親族の団体)、アメリカの外交官など多数が出席し、クラシックなオープンカーに乗ったウェディングドレス姿のイリエパさんと白いスーツに身を包んだエストラダさんを祝福しました。
 結婚式の証人は、有名なブロガーであるヨアニ・サンチェス氏がつとめました。彼女はブログに「ウェンディとイグナシオがキューバを第三の世紀へと導く」と綴りました。
 
 イグナシオ・エストラダさんは、元修道士で、HIV陽性者で、同性婚の実現などを求めるゲイの活動家だそうです。取材に訪れた外国メディアと大勢の見物人に向けて「私たちの結婚式は、自由と、LGBTコミュニティの権利への頌歌だ」と語りました。また、「私はいつも自分をゲイだと言ってきた。が、ウェンディという女性を愛し、いっしょになった今、自分を何と言ったらよいのだろう?」とも。
 ウェンディさんは、「『普通じゃない』ラブストーリーでいいじゃない」と語りました。「彼はゲイよ、でも、男性だわ。彼はペニスを持ってるし、私を幸せにしてくれる。私もかつて、路上で体を売っていた時代にはペニスを持っていたわ…」。マリエラ・カストロ氏の性教育センターで手術を受け、アレクシスという名前を捨て、女性としての身分証明書が政府から発行されたウェンディさん。女性としての夢を実現し、正式に結婚が認められたウェンディさんは「素晴らしいわ。キューバで最初の『ゲイ』の結婚式です。これを政治イベントしては見てほしくない。たとえカストロへのプレゼントだとしても。私は政府がどう考えるかは心配していません」と語りました。
 
※元の記事のなかに「同性婚」とか「『ゲイ』の結婚」という表現もありましたが、ウェンディさんは公的にも女性と認められているので、同性婚とは言えないのではないか?といった疑問もあるかと思いますが、今回は、広くセクシュアルマイノリティの結婚という解釈でそのままご紹介しました。(編)



初めて認められた「愛」 差別認めたカストロ氏誕生日に(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0813/TKY201108130140.html

性転換の新婦と同性愛者の新郎が挙式、キューバで初(CNN)
http://www.cnn.co.jp/fringe/30003690.html

'Gay' marriage in Cuba for Castro's birthday(AFP)
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5ihTnytv3djNGG8kTWWGVmEs9olrA?docId=CNG.5abd991586b6d2b107b52196f47587cc.231

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