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「被災とジェンダー/セクシュアリティ」 というシンポジウムが開催されます

2011年09月03日

 被災地のセクシュアルマイノリティをテーマとしたシンポジウムが、今月24日に開催されます。主催するのは「市井に生きるセクシュアルマイノリティと友人たちの生活感覚と存在を、社会的に可視化する活動を展開」しているレインボー・アクションです。このテーマでの開催は5月以来2度目となります。
 以下、プレスリリースより引用いたします。

 3月11日の東日本大震災と原発事故から約半年。日常生活が寸断された多くの人々が避難所生活を余儀なくされ、そこでは緊急体制のコミュニティが形成されました。そうした状況下、セクシュアルマイノリティにとって日常生活の寸断は、どんな困難を生じさせるのか? 当会では5月にイベント「被災とセクシュアル・マイノリティ」で議論しました。
 あれから4カ月。新たな出会いや調査活動において、さまざまなことが見えてきました。そこで今回は「ジェンダー」の視点も取り入れ、より多角的に「社会的マイノリティと被災」について考えるシンポジウムを開催します。
 今回のゲストは、東京から何度も被災地やその周辺地域に足を運び、支援活動および東北地方のセクシュアルマイノリティのコミュニティでの調査を行った小澤かおるさん(JAPANレインボー・エイド)、沿岸部の津波被災地域に住むセクシュアルマイノリティに対して情報を発信すべく「岩手レインボー・ネットワーク」を立ち上げ、イベントを開催した盛岡在住の山下梓さん(GAY JAPAN NEWS)、 今も余震と原発災害が続く福島で大学教員としてジェンダー/セクシュアリティを講義している高橋準さん(福島大学教授)、避難所で男性がリーダーとして活動する中、女性がどのような思いを「言い出しにくかった」のか、どのような精神状況に置かれたのかを調査するプロジェクト(NPO)に所属している内田有美さん(仙台市男女共同参画センター職員)という4名の方です。 なお、内田さんには避難所で活躍したセクシュアルマイノリティ当事者のエピソードも紹介していただきます。
 日本において、緊急時における社会的マイノリティの状況調査は、阪神大震災以降に始まったばかり。まだ非常に歴史が浅いです。当会ではこれからも、このテーマに取り組み続けようと思っています。
 そして、「緊急時だから」という理由で見落とされがちな視点は、果たして緊急時だけに見落とされているものなのだろうかと、現時点では思っています。

レインボー・アクション第2回主催イベント
被災とジェンダー/セクシュアリティ ~緊急時、見落とされがちな視点を今後に活かすために
日時:9月24日(土)19時~21時 (開場は20分前より)
会場:なかのZERO小ホール(550席/中野駅南口から線路沿いに新宿方面へ徒歩8分)
入場料:500円以上(会場レンタル代および出演者交通費として使用させていただき、それを超える収益があった場合には被災地支援活動を展開している団体への寄付とさせていただきます)
※予約は不要。お気軽にお越しください。
協賛:TOOT
主催:レインボー・アクション内イベントチーム
出演者(五十音順・敬称略)):内田有美、小澤かおる、高橋準、山下梓
司会:島田暁

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