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産経ビジネス紙に「ギリシャ観光業 復活の鍵は同性愛者」という記事が掲載


かつてはゲイの楽園だったミコノス島も
今では人気が下火に…
 9月10日付の『フジサンケイビジネスアイ』紙やWebサイト「Sankei Biz」に「ギリシャ観光業 復活の鍵は同性愛者」という記事が掲載されていました。
 
 負債問題に苦しむギリシャの最大の産業は観光業。国民の5人に1人が観光業に従事し、経済に占める割合は約16%にのぼります。観光客は同国に年間1400億ドル(約10兆8500億円)以上をもたらしますが、その収入が失われつつあるそうです。調査会社アウトナウ・コンサルティング(アムステルダム)によれば、ギリシャのミコノス島やレスボス島は過去数十年にわたり同性愛者に最も人気がある旅行先でしたが、最近では同性愛者差別が原因で、人気のトップの座から陥落したといいます。ギリシャ政府は観光業を後押しする意向を示し、フランスやイギリスのように同性カップルの権利を認めるよう法律を改正する方針だそうです。

 LGBTIの国際団体として有名なILGAの欧州支部(ブリュッセル)のマーティン・クリステンセン共同会長は「権利を認めることは財政的には大したコストではありません。しかし、それを認める国々の宣伝効果は大きいのです」と語りました。「もしギリシャが同性カップルに結婚の道を開けば、世界のメディアがギリシャに好意的な報道をすることでしょう。国民の励みになるでしょうし、収入も増えるかもしれません」

 同性愛者世帯対象のマーケティングに関するコンサルティング会社ウィテック・コームズ・コミュニケーションズ(ワシントンD.C.)を運営するボブ・ウィテック氏は「ゲイは観光や娯楽により多くのお金を使う傾向があります。それを踏まえると、ゲイにアピールするギリシャの戦略は合理的で、タイミングも適切だと思います」と述べています。

 ギリシャ正教は同性愛者の結婚に反対の立場ですが、法務・情報公開・人権省は2010年7月、既存の家族法を改正してシビル・ユニオンを認めるための委員会を立ち上げました。同省担当者が電話取材に匿名で答えたところによると、現在同委員会のレポートを精査中で、政府は同性カップルの入籍を認める法案を提出する方針だそうです。

 アウトナウ・グローバルの研究によれば、ゲイ&レズビアンの国際観光市場は2010年時点で1420億ドル。同研究によれば、ギリシャは同性愛者の人々が今後3年以内に旅行したい国の上位10カ国に入らなかったそうです。同じくアテネは、旅行したい都市の上位20都市に入りませんでした。
 人気が高かった上位3カ国は、アメリカ、フランス、スペインでした。アメリカでは今年6月までにニューヨーク州など6州が同性婚を認めています。フランスではPACS(民事連帯契約)を認めており、スペインでも同性婚が認められています。また、上位3都市はニューヨーク、シドニー、リオデジャネイロでした。

 ギリシャ政府の文化・観光省は、巻き返しのために今年6月に開催された「アテネ・プライド」に初めて協力しました。助成金こそ出していませんが、政府観光局のWebサイトで公に紹介し、世界に向けて宣伝したのです。

 ギリシャ・ヘルシンキ・モニター(「人権のための国際ヘルシンキ連盟=IHF」のギリシャ支部)のグレゴリー・バリアナトス議長は、法改正によってギリシャでも同性カップルの権利が認められれば、同性愛を認めない隣国トルコよりも多くのゲイの観光客を引きつける要素になると指摘します。「同性パートナー法が認められれば、バルカン半島や東地中海の国々ではギリシャが突出した存在になり、ゲイの旅行者数も急増するに違いありません」

 アウトナウの調査によると、2005年末にシビルユニオンを施行したイギリスでは、指輪の購入や結婚披露宴、新婚旅行の需要が生まれ、2006年に1億3000万ポンド(約161億円)の経済効果があったそうです。同社を運営するイアン・ジョンソン氏は「大規模かつ発展が見込める新たな消費者層を示しており、ギリシャのような国はこれを生かすのが賢明だ」と語りました。

 欧州最大手のツアー旅行会社TUIの傘下に入るトムソン、トムソンクルーズ、ファーストチョイスの広報担当を務めるハンナ・バーデン氏によれば、ゲイの旅行者の約75%が同性カップル歓迎のホテルを探しています。トムソンは昨年、スペインのイビサ島でのウエディングプランなど、ゲイ向け旅行のマーケティングを開始しました。同社はアウトナウが開発し、国際ゲイ&レズビアン旅行業協会(IGLTA)が承認したゲイ・コンフォート・サーティファイド(同性愛者の快適さの保証)認定システムを利用しているそうです。
 フロリダ州を拠点とするIGLTAのジョン・タンツェラCEOは「ゲイコミュニティには、ゲイを支持してくれる土地に旅行してお金を使おうという人々が間違いなく存在します。ギリシャは必ず収入を増やせることでしょう」と語りました。(編)


ギリシャ観光業 復活の鍵は同性愛者(Sankei Biz)
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110910/mcb1109100503010-n1.htm

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