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ぴあフィルムフェスティバルで性同一性障害を描いた作品が上映されています


『僕らの未来』
2011年/日本/監督:飯塚花笑
  Web DICEで始まった「オールモスト・フェイマス -未配給映画探訪」という連載の第1回で、飯塚花笑監督の『僕らの未来』という映画がフィーチャーされています。これはFTMである飯塚さん自身の体験が反映された作品で、現在開催中のぴあフィルムフェスティバルで上映されています(PFFアワードに入選し、グランプリに輝くかどうかか注目されています)
 
 飯塚花笑(いいづか・かしょう)さんは群馬県前橋市生まれの21歳。現在、東北芸術工科大学映像学科に通う傍ら、初監督作品『僕らの未来』でバンクーバー国際映画祭ドラゴン&タイガー部門(アジア部門)にノミネートされたほか、今年のPFFアワードに入選し(ぴあフィルムフェスティバルで上映され)、山形国際ドキュメンタリー映画祭でも上映されます。
 飯塚さんはインタビューで「10代最後の年に自主制作で映画を撮ると決めた時、テーマは、自分の中の異質性を認めること、そしてありのままの自分で生きることしか考えられなかった。私の中で一番大きな問題であり、15歳の時から悩んできた問題の軌跡を撮ること、です。八方ふさがりになっていた自分が自分自身を受け入れ一歩前に進めた瞬間のことを、映像で形にしようと思いました」と語っています。性同一性障害に限らず、広く社会的マイノリティであったり、10代特有の悩みを抱えているような方(かつて抱えていた方)にこそ観てほしい、とも。
 連載を書いている鈴木沓子さんは、「性同一性障害の問題を切り口にしているが、物語は、"自分らしく在りながら、いかにこの社会で、他者と共存して生きるか"をテーマに、それぞれの登場人物の悩みを普遍的な場所へと昇華させていく。その落ち着いたアングルは、セルフストーリーに終わらせずに、"社会的マイノリティである性同一性障害の問題の根本は、決してマイノリティに属さない"ことを鮮やかに証明する」と評しています。

 平日ですが、9月29日(木)14:30に東京国立近代美術館フィルムセンター大ホールで上映されますので、もしご都合のよい方は、ご覧になってみてはいかがでしょうか?

<ストーリー>
性同一性障害に悩む高校生の優は、毎日着なくてはならない女子生徒の制服や周囲からの不理解に、人知れず苦しむ。唯一の心の支えは、優が想いを寄せる女子生徒の真澄。しかし、その関係を、意地悪な男子生徒に知られたことで、からかいや嫌がらせはエスカレートしていく。一方、自宅では、両親が離婚を決め、父が家を出て行くことになった。性別、人間関係、進路──。初めて人生の選択に直面し、揺れ動く10代の心情を鮮明に描く。本作は、青春映画であると同時に、監督自身の実体験をもとに描いた半ドキュメンタリー作品でもある。
 
 
自分らしく生きるためには?性同一性障害に悩んできた飯塚花笑監督が自身の実体験をもとに制作した『僕らの未来』(webDICE)
http://www.webdice.jp/dice/detail/3230/

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