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韓国IBM、採用にあたってセクシュアルマイノリティを優遇

2011年09月30日

 東亜日報の記事によると、ある就職ポータルサイトに「書類選考時、セクシュアルマイノリティ(GLBT)に加点の特典を与えます」という文言が掲載されました。これは韓国IBMの新入社員採用広告に書かれたものです。
 これまで韓国でも、セクシュアルマイノリティを差別しないという採用原則を公開する企業は多かったそうですが、加算点を与えて(優遇して)まで積極的に採用したいとする企業はありませんでした。

 アメリカのIBMは、1984年にセクシュアルマイノリティへの差別を禁じる社則を採用した最初の企業の一つで、1997年には同性パートナーへの福利厚生も開始し、ゲイフレンドリーな企業として有名です。日本IBMも2008年から社内にダイバーシティ委員会を設置し、LGBT社員を尊重する姿勢を打ち出しました(セクシュアルマイノリティの社員が担当役員に直接悩みを相談できるようになっているそうです)。が、韓国のように優遇すると宣言したケースは初めてだそうです。

 韓国IBMによると、欧米では比較的、自身の性的指向をオープンにすることの負担が少ないものの、韓国ではまだ勇気の要ることであるため、加算点を与えることにしたんだそうです。入社志願の書類にセクシュアルマイノリティであることを示す欄は特に設けていないものの、メールでその旨を知らせてくれれば加点するとのこと。
 韓国IBMは、このような制度を導入した契機について、「組織構成員が多様になるほど、生産性がさらに高くなるものだ」「セクシュアルマイノリティに限らず、社員を採用する際には常に多様性を重要視するのがIBMの採用哲学だ」と語りました。また、入社したセクシュアルマイノリティの社員がそれを隠そうと必死になると生産性が落ちる、とも。「IBMグローバルのケースを見ると、性的指向をオープンにするほど業務集中度が高くなったという調査結果がある」。そしてもう1つ、「実際、セクシュアルマイノリティのなかに創意的で有能な人材が多いという統計結果も考慮した」とも語りました。



韓国IBM、採用時にゲイやレズビアンなど性的少数派に加算点(東亜日報)
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2011092450288

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