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「演劇とトランスジェンダー」というアートイベントが開催されます

 女形、つまり男が女を演じるスタイルは、日本の歌舞伎の歴史の中で受け継がれてきました。現代のフランスの舞台芸術シーンで活躍する3人のアーティストが、女形の国・日本で、トランスジェンダーをテーマとした演劇、ダンス、上映、そしてトークショーを行います。
 10月27日(木)〜11月4日(金)に開催される「演劇とトランスジェンダー」は、東京日仏学院(フランス政府の公式機関。東京国際レズビアン&ゲイ映画祭にも協力してきました)が主催するアート・イベントです。
 舞台芸術に関心がある方、男が女を演じるということに興味がある方なども、ぜひ足を運んでみてください。
 
『Adishatz/adieu アディシャッツ/アデュー』はトランスジェンダーのアーティスト、ジョナタン・カプドゥヴィエルが創り出す、このうえなく独特な、もろい自画像。笑いを誘うべくしばしば用いられるマドンナやレディ・ガガの模倣(ものまね)を基に、実に怪しげなパワーで作品を迂回させます。自己を取り巻き自己を形成した世界を、カプドゥヴィエルは未使用のカセットテープのように記録したかのようです。オートフィクションのスタイルを盛り込むこの作品は、ドキュメンタリーや告解に似ていて、現実と空想の世界の間で揺れる少年の心の軌跡を再現します。2010 年のアヴィニョン演劇祭で、最も独創的な作品の一つと見なされた作品です。
 なお、11月3日には同作品の京都公演も行われ、ポストパフォーマンスはあのシモーヌ深雪さんがつとめます。(また、「ダムタイプ」の砂山典子さんの感想がこちらに掲載されています)

『アディシャッツ/ アデュー』 ジョナタン・カプドゥヴィエル
日時:10月27日(木)28日(金)19:30、29日(土)18:00
会場:シアターXカイ
料金:一般 3000円、会員・学生:2000円、2日通し券/前売(『P.P.P.』と『アディシャッツ/ アデュー』):4000円
フランス語公演(日本語字幕付)
問合わせ:東京日仏学院 03-5206-2500 
制作:ビューロー・カシオペ(Bureau Cassiopée) 
共同制作:モンペリエ国立振付センター(ラングドック=ルシヨン)/フランシュ=コンテ国立振付センター(ベルフォール)
 
 『P.P.P.』はトランスジェンダーのアーティスト、フィリップ・メナールの作品です。
 氷のジャグリング…それは瞬間ごとに形を変える物体とのやりとり、挑戦を超える挑戦。この自伝的作品の中でフィリップ・メナールは、フィアという登場人物として自身の物語、変化する体の物語を語ります。氷のブロックから水たまりへと様々な様相を呈しながら変化を遂げる物体。その行き着く先はいつも“Position Parallèle au Plancher(床に対しての平衡位置)”なのです。
 フィリップは2008年にリヨンのスブジスタンス劇場で制作した『P.P.P.』を発表した際、性別再指定手術を受ける意志を公にし、以後その方向に向かっているそうです。

『P.P.P.』カンパニーNon Nova
日時:11月1日(火)2日(水)19:30 、3日(祝)18:00
会場:シアターXカイ
料金:一般3000円、会員・学生2000円、2日通し券/前売(『P.P.P.』と『アディシャッツ/ アデュー』):4000円
問合わせ:東京日仏学院 03-5206-2500
※会場内の温度を下げて氷の準備をするため、開場は開演の直前となります。

 1990年に日本でも上演されたソフィー・ルカシェフスキー演出の『サド公爵夫人』(三島由紀夫作)。特殊メイクアップアーティスト、レイコ・クルックとともに、登場人物全てを男性に演じさせるという大胆な演出で構成・上演し、反響を呼びました。このイベントでは、「演劇とトランスジェンダー」シリーズの締めくくりとして、『サド公爵夫人』のビデオ(抜粋)を上映しながら、ソフィー・ルカシェフスキー、レイコ・クルック、石井達朗(舞踊評論家)が公開ディスカッションを行います。 

演出:ソフィー・ルカシェフスキー 『サド侯爵夫人』 三島由紀夫作
日時:11月4日(金)19:00 - 21:00
会場:東京日仏学院エスパス・イマージュ
入場無料
日本語・フランス語
問合わせ:東京日仏学院 03-5206-2500

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