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パレードも歩いた「レズビアンの父」が都政へ挑戦

2012年08月22日

 世田谷区といえば、性同一性障害であることを公表して日本で初めて区議に当選した(オープンリーLGBT初の議員となった)上川あやさんが有名ですが、2006年に国会議員として初めて東京レズビアン&ゲイパレードに参加した(詳しくはこちら)保坂展人さんが区長に就任したほか、今年1月には保坂区長や多数の区議が参加して「LGBT成人式」も行われるなど、たいへんLGBTフレンドリーです。
 
 羽田圭二さんの次女・知佳さんはレズビアンであることをカミングアウトしており(日大芸術学部写真学科を卒業したフォトグラファーであり、羽田事務所のスタッフもつとめているそうです)、羽田さん親子は先日の「Save the Pride」にも参加し、いっしょにパレードを歩いたそうです(詳しくはこちら

 羽田区議は6月29日、世田谷区役所内で記者会見し、都議選への立候補を表明しました。このとき発表された6つの重点施策の中には、情報公開、住民参加の徹底、脱原発などとともに「弱者や少数者を排除しない社会の確立」が挙げられていました。羽田さんは「セクシュアルマイノリティの方などがありのままの自分を表現し、多様な考えを認め合う、そういう社会の確立に向けて東京都がさらに一歩前進することを求めていきたい」と語り、さらに「春にLGBTの成人式が行なわれたが、私も参加し、とても感動した。私の家族にも当事者がいる。今後もいっそう、排除しない社会への取組みに力をいれていきたい」と語りました。 
 
 東京都議会といえばLGBTを差別する発言で悪名高い石原慎太郎氏が知事をつとめています。羽田区議ならきっと、セクシュアルマイノリティの気持ちを代弁し、都政がよりLGBTフレンドリーなものになるよう(たとえばパレードやレインボー祭りなどのイベントも開催しやすくなり、二丁目に対する過剰な規制などが行われないよう)動いてくれるはずです。
 ちなみに、都議選は各選挙区ごとに立候補が行われ、羽田区議は世田谷選挙区からの立候補となります。選挙の投開票は2013年6月となる見込みです。

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