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【改訂版】ベトナムで同性カップルが事実上の結婚生活を送れるようになります

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今年8月にハノイで開催された
プライドパレード
 ベトナムで同性婚が認められたという10月5日付の時事通信のニュースをご紹介しましたが、その後、ベトナムの『TUOITRE』(電子版)のニュースで詳細が伝えられていたことがわかりましたので、改訂版をお届けします。

 昨年夏、ベトナム政府が同性婚を検討しはじめ(詳しくはこちら)、世界を驚かせました。そして今年5月にも国会で採決が行われる予定でしたが、来年まで延期されることになっていました(詳しくはこちら)。が、9月24日、ベトナム政府は、結婚・家族法における同性婚に対する禁止条項のうち、同性婚や重婚に10万~50万ドン=約460~2300円の罰金を課すという政令※を改定し、罰金の対象から同性婚が削除することを決めました。
 この政令の改訂は、「同性カップルへの差別を撤廃することを目的としており、政府が多様なライフスタイルの受容を示すもの」だそうです。政令の改訂は11月11日から施行されることになります。
 今月21日に開幕する国会では、法律から同性婚の禁止条項を削除する案も審議される見通しです。
 
 昨年夏に「現実を直視するときだ。同性愛者の数は数十万人にのぼる。この国は、同性パートナーの法的な権利を擁護しなければならない」と発言して関係者を驚かせたハー・フン・クオン法相は、今年8月、政府の委員会の席で、「同性婚は禁止されるべきでもなく、認められるべきでもない」という考え方を打ち出し、他の委員も賛成しました。
 9月10日、国会常務委員会で政府が提出した結婚・家族法の改訂案についての討議が行われました。改訂案では、同性婚を禁止する規定は廃止されたものの、「認めない」という文言が盛り込まれていました。国会法律委員会のファン・チュン・リー主任は「人権面での一歩前進であるなら、このような中途半端な形ではなく、同性婚を認めるべきだ」と主張しました。一方、国会司法委員会のグエン・バン・ヒエン主任は、この政府案への支持を表明し、「好きな人どうしが共に暮らすことは禁止されず、罰されることもない。そこから発生する問題は民法で解決できる」と述べました。
 そして今回、政令の改訂が行われ、今月の国会で結婚・家族法の改訂案が審議され(採決が行われ)、同性婚の禁止条項は撤廃される見通しであるものの、「認めない」という文言は残る、ということになりそうです。
 この法改定で実際、同性カップルの待遇がどのようになるのか?について、法制研究学会長をつとめるDinh Xuan Thao氏は「同性カップルは、結婚を認められたわけではないが、共に暮らし、会計を共にし、財産の共有、子育て、関連する権利と義務を認められるようになる」と説明しました。
 つまり、同性カップルが異性カップルと同様に婚姻届けを出すことができるようになるわけではないものの、(欧米で言うシビルユニオンのように)事実婚のような状態として男女の夫婦とほぼ同様の権利が認められるということのようです。
 
 これをもって「同性婚が認められることになった」と言えるかどうかは意見が分かれるところかと思いますが、アジアで初めて(婚姻届は出せないものの)同性カップルが事実上の結婚生活を送ることができるようになった(制度的にも保障される)というだけでもスゴいことです。おめでとうございます!

※ベトナムの法の運用は、日本のように体系化された法律が制定されているのとは異なり、国会で発行された法律に、後から政府が政令として詳細を付け加えるというかたちになっているようです。


ベトナム、同性婚容認へ=権利擁護の国際的流れ背景か(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201310/2013100500055&g=int

同性婚を事実上容認 ベトナム(newsclip.be)
http://www.newsclip.be/article/2013/10/05/19273.html

Vietnam to remove fines on same-sex marriage(TUOITRENEWS)
http://tuoitrenews.vn/society/13750/vietnam-to-remove-fines-on-samesex-marriage

国会常務委が婚姻家族法改正案を討議、「同性婚」が焦点
http://www.viet-jo.com/news/law/130912091258.html

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