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ニュージャージー州で同性婚がスタートしました

2013年10月21日
 9月27日、アメリカ・ニュージャージー州マーサー郡の上位裁判所は、連邦最高裁判所が6月に同性婚を認める判決を下したことを受け、ニュージャージー州でも同性婚を認めるとの判決を下し、10月21日から同性婚が施行されることになりました。が、同州のクリス・クリスティ知事(16年の大統領選挙の共和党有力候補と目されている人物)は昨年、州議会により可決された同性婚を認める法案に拒否権を行使しており、今回の判決についても、州最高裁判所に控訴する考えであることを明らかにし、同性婚の許可を保留にするよう求めました。

 しかし、10月18日、ニュージャージー州の最高裁は、控訴および同性婚開始を保留にするようにとの州政府の要求を却下し、同性婚が予定通り10月21日からスタートすることになったのです。

 21日月曜日24時過ぎ、ニューアーク市長コリー・ブッカーが9組のカップルの結婚式を市庁舎で執り行いました。ニュージャージー州で最初の同性カップルの結婚式が行われたのです。
「この深夜の結婚式は、ニュージャージー州の結婚の平等がもたらしたものだ」とブッカー市長は語り、最初に結婚したカップル(ジョセフ・ペインシディさん&オーヴィル・ベルさん)を喜ばせました。 
 オーヴィル・ベルさんは「ついに、多くの国民が享受しているのと同じ恩恵が我々にも約束された」と語りました。
 ケーキカットの時にはエタ・ジェイムズの「At Last」が演奏されたそうです。
 また、ガブリエラ・セレイロさんとリズ・サレルノさんは、式の間じゅう、目に涙を浮かべていました。「まるで夢のよう。人生でこんなことが起こるなんて…そして私たちが歴史の一部になれるなんて、信じられない」とセレイロさんは語りました。「本当に素晴らしいわ」
 彼女たちは3年近く、シビルユニオンを結んでいたました。そして結婚が認められた時にはすぐに結婚しようと決めていました。サレルノさんの姉は「私も夫も子どもたちも、リズが結婚できるようになる日をわくわくしながら待っていたの。やっとこの日が来たのね」と喜びを語りました。
「今やこの州は、アメリカのコアな価値観と共鳴している」と市長は語りました。「アメリカにはニ級市民などいないという理念、我々は法の下にみな平等であるということだ」
 長年ニュージャージー州の同性婚が実現するよう活動してきた団体のの代表、マイク・プレモ氏は、「この州の愛と献身の素晴らしい勝利だ。愛しあい、未来を約束しあったカップルは結婚の自由を与えられるべきだ。この夜を迎えられたことを心から喜ばしく感じるよ」と語りました。
 ちなみに、この夜に結婚式を挙げた9組のカップルのなかには、ゲイやレズビアンのカップルだけでなく、2組の男女のカップルも含まれていました。それは、ブッカー市長が「同性婚ができるようになるまで、私はいっさい結婚式はやらない」と宣言していたためです(市長に式を挙げてほしいと願っていた男女のカップルも、やっと結婚式を挙げることができたのです)


 
NJ州でも同性婚認める判決 知事は控訴を表明(BiDailySUN)
http://www.dailysunny.com/2013/10/02/nynews1003-10/

New Jersey top court rules gay marriages can begin on Monday(Reuter)
http://www.reuters.com/article/2013/10/18/us-usa-gaymarriage-newjersey-idUSBRE99H0VB20131018

Gay Marriages Begin in New Jersey(WallStreetJournal)
http://blogs.wsj.com/metropolis/2013/10/21/gay-marriages-begin-in-new-jersey/

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