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アメリカの元フィギュアスケート選手、ブライアン・ボイタノがカミングアウト

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 12月19日、アメリカの元フィギュアスケート選手、ブライアン・ボイタノ(写真右)がゲイであるとカミングアウトしました。
 ボイタノは1982年にアメリカ人で初めてトリプルアクセルを成功させ、1988年のカルガリー冬季五輪で金メダルに輝き、1996年に世界フィギュアスケート殿堂入りを果たしています。
 17日、オバマ大統領によってソチ五輪アメリカ代表団メンバーに選出されたボイタノは、これまで自身の性的指向を公にしていませんでしたが、代表団メンバー就任を受けて発表する決心をしたといいます。
 ボイタノは声明で「ゲイであることは自分の一部。私はまず第一にアメリカのアスリートだ。多様性や心広さ、寛容さを奨励する国に住んでいることを誇りに思う」と語りました。
「すべての国の人々のスポーツの業績を称える五輪の精神から、注目が外れないことを願う」
「ロシアなど世界各国で競技してきた体験から言うと、五輪選手たちは友愛や、互いへの尊重を通して、それぞれの国の方針に関係なく結束を結ぶことができるのだ」

 また、同代表団には女子テニスの伝説的プレーヤーのビリー・ジーン・キング(プロの女性選手として初めてカミングアウトし、2009年には長年の女性・同性愛者の権利向上への貢献に対し大統領自由勲章を授与されています)、女子アイスホッケー銀メダリストのケートリン・ケーホーという二人のオープンリー・レズビアンのアスリートも選出されています。
 ソチ五輪の開催国であるロシアの反同性愛法が批判されるなか、アメリカが選手団にゲイ&レズビアンのアスリートを選んだことには、ロシアに多様性を認めるよう求めるメッセージが見てとれます。

 また、今回のアメリカの代表団は、バンクーバー冬季五輪(ジョゼフ・バイデン副大統領とジル夫人が出席)やロンドン五輪(ミシェル・オバマ大統領夫人が出席)と異なり、大統領や各省長官が1人も出席しない、異例の事態となっています。
 これは、フランスの大統領やドイツの首相が欠席を表明したのと同様、反同性愛的なロシアのソチ五輪から距離を置こうとするものだと見られています。
 8日、ドイツのヨアヒム・ガウク大統領はソチ五輪に出席しない意向を表明し、15日にはフランスのファビウス外相がオランド大統領をはじめとする政府高官の欠席を明らかにしました。

 今年6月の反同性愛法成立以来、ロシアは国際社会からの批判にさらされています。ロシア製品のボイコット運動が起きたり、ソチ五輪をめぐってはIOC(国際オリンピック委員会)への抗議、開催地変更を求める運動などもありました。五輪を目標にがんばってきた選手たちの気持ちを考え、ソチ五輪への不参加という選択肢はとらないものの、米独仏は政府高官の欠席によってソチ五輪から距離を置くこととしました。

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 世界人権デーの12月11日には、ビリー・ジーン・キングとほぼ同時期にレズビアンであることをカミングアウトした元女子プロテニス選手のマルチナ・ナブラチロワが、プロ・バスケットボール選手で初めてゲイであることをカミングアウトしたジェイソン・コリンズともに国連本部で会見し(写真右)、ロシアの反同性愛法について「IOCは人権抑圧を見て見ぬふりしている」と批判しています。IOCはロシア政府から「五輪は適用外」と確約を得ており、開催に支障はないとしていますが、ナブラチロワは「選手の安全」確保を求め「(五輪開催の)3週間が過ぎたらどうなるのか」と指摘、閉幕後は同性愛者の権利や平等をアピールした選手が処罰されうるという懸念を示しました。

 


ソチ五輪の米代表団に同性愛者、ロシアに抗議を示唆
http://www.afpbb.com/articles/-/3005304

フィギュアスケートの元五輪金メダリストが同性愛を告白(AFP)
http://www.afpbb.com/articles/-/3005401

五輪=ドイツ大統領、ソチ大会は欠席へ(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/sportsNews/idJPTYE9B800C20131209

五輪=仏大統領もソチ大会出席見送り、国内に人権批判根強く(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/sportsNews/idJPTYE9BF04L20131216

「IOCは抑圧見ぬふり」 ナブラチロワさんもロシア批判(msn産経 共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131211/erp13121108450003-n1.htm

 

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