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トム・フォードがアメリカで同性婚していたことを発表

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 現地時間4月8日、デザイナーのトム・フォードがロンドンのアップルストアで行われたレディ・キンヴァラ・バルフォーとのトークセッションで、アメリカで同性婚していたことを発表しました。相手は27年間連れ添ったリチャード・バックリー(元『VOGUE HOMME International』の編集長を務めたジャーナリスト)です。(トム・フォードが監督した映画『シングルマン』のエンドロールの最後は「For Richard Buckley(リチャード・バックリーへ捧ぐ)」で締めくくられています)
 結婚指輪をうれしそうに見せながらトムは、「学生時代にたくさんの友達を失いました。親しい友人の半分以上を失ったのではないかと思います。リチャードも今まで様々なつらい出来事を乗り越えてきました。今回私たちが結婚できたのは、非常に喜ばしいことです」と語りました。
 また、現在はロンドンを拠点としているトムですが、先月、イギリス(イングランドとウェールズ)で同性婚が施行されたことについて「ぼくらはアメリカで結婚しましたが、ここイギリスでも結婚できるようになったのは素晴らしいことだと思います」とコメントしています。
 
 二人はお互いの27年の関係について『OUT』誌で語っています。
 二人の出会いは1986年。トム・フォードが25歳、リチャードが38歳でWWDのエディターをしていた頃です。「ファッションショーで、アラスカンハスキーのように鋭いブルーの瞳で、僕のことを見つめる彼と出逢ったんだ。しかし、彼はあまりに魅力的すぎて最初は声をかけられなかった」とトム。その後、リチャードが働くオフィスで再会し、トムの方から飲みにいきませんかとデートに誘いまし。そこから二人の仲は急速に深まり、毎晩一緒に過ごすようになったといいます。二人が交際を始めた頃、トムは新人デザイナーとしても脚光を浴びはじめ、リチャードは『VOGUE HOMME International』の編集長を務めていました。ファッション業界のビッグカップルとして注目を浴びていました。
「高校時代は彼女もいたし妊娠、中絶をさせた経験もある。70年代のテレビの影響もありセックスはとてもカジュアルなものだった」と語るトム・フォード。しかし、1980年代にエイズが猛威を奮いはじめ、「セックスと死が密接なものだと感じるようになったんだ。だからリチャードとの関係もとても慎重に進めていたよ。大学時代にいた友達の半分はエイズで亡くなってしまった」。しかし、そんな時代背景が二人の関係を熟成させる要因ともなったようです。
 二人が同棲を始めてから3年が経った1989年、リチャードは重度の喉頭がんと診断されました。ここから二人は闘病生活に入ることになります。リチャードは「多くの友人は、僕がエイズを発症したと勘違いし、お見舞いにも来なかった。その中で自分を支えてくれたのはトムだった。もはやトムなしでは生きられないと思ったんだ」と語ります。
 がんを克服した後、イタリアに移住した二人は、家族になる決意をし、2012年に代理出産で子どもを授かりました。アレクサンダー・ジョン・バックリー・フォードと名付けられた二人の息子について、トムはTV番組で「僕は朝、彼にご飯を食べさせて、おむつを替えて、着替えさせて、彼と遊ぶんだ。オフィスに行く前に2~3時間そうやって2人で過ごすのは本当に素敵な時間だよ」と語っています。(世界的なセレブがおむつを替えている姿を想像すると、なんとも微笑ましいですね)
 トムは「27年間の交際に関して『男性どうしなのにそんなに長くつきあっているなんて!』という偏見めいた反応を今日でも受けることが驚きだ」と語ります。二人でつらい時代を乗り越えた経験が人生をより豊かにし、絆を強く深くかけがえのないものにしたのでしょう。
 結婚を心から祝福するとともに、彼らの家庭生活が末永く幸せなものであるよう願うものです。
 

トム・フォード、27年の交際を経ての同性婚──闘病、エイズ、そして二人の愛(GQJAPAN)
http://gqjapan.jp/more/people/20140411/tomford-marriage

トム・フォード、長年のパートナーと結婚(MODE PRESS)
http://www.afpbb.com/articles/modepress/3012317

トム・フォードがリチャード・バックリーと27年越しの結婚:有名デザイナーの同性婚に注目(Banq)
http://banq.jp/2297

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