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アップルのティム・クックがサンフランシスコ・プライドに参加

2014年06月30日
 6月はプライド月間ということで、オバマ大統領が祝福の声明を発表したのを皮切りに、世界各地でプライドパレードが開催されました。


 6月7日にはローマでプライドパレードが開催され、多くの人たちがコロシアムの周辺などを行進しました。イニャツィオ・マリーノ市長も国旗と同じ3色で作ったたすきを掛けて、パレードを歩きました。

 6月8日にはロサンゼルスのゲイタウン、ウェストハリウッドでLAプライドが開催されたほか、ユタ州のソルトレークシティでもパレードが行われました。ユタ州では昨年末、同性婚を禁じる州法が違憲だとの裁決が下され、多くの同性カップルが結婚登録所に詰めかけたものの、州が控訴したため、現在、彼らの結婚が保留状態になっています(詳しくはこちら)。パレードでは「私たちは結婚しました」と大書された横断幕を掲げたフロートに続いて白い衣装で統一した何十組もの同性婚カップルが登場し、沿道を埋め尽くした観衆から大きな拍手が湧き起こりました。 
 

 6月29日に開催されたNYプライドには14,000人が参加し、250万人に上る観衆が集まったそうです。全米各地から集まったセクシュアルマイノリティの方たちがマンハッタンの中心部を練り歩き、沿道に集まった人たちは同性愛者のシンボルとされる虹色の旗を振りながら声援を送りました。
 このNYプライドの模様は、日本でもNHK TV東京のニュースとして報道されています。

 同日に開催されたサンフランシスコ・プライドでは、アップル社の従業員約5,000人がパレードを歩き、参加者に「Pride」とデザインされたオリジナルのiTunesカードを配ったほか、CEOのティム・クックも会場に現れ、社員たちにあいさつし、またTwitterに祝福のコメントをツイートしました。
 ティム・クックは正式にカミングアウトしたことは一度もありませんが、『Out』誌の「パワー・ゲイ50」というランキングで2011年〜2013年、3年連続で1位に(今年は2位に)選ばれています。つい先日も、米CNBCの番組で「多くの同性愛者のCEOを知っている」というコメンテーターが「ティムは違うのでは?」と発言し、ティム・クックのことが話題になっていました。今回もティム自身のセクシュアリティについての言及はありませんでしたが、社員たちとパレードの雰囲気を満喫し、スタッフに愛されている様子が伝わってきました。
 

 今年は各都市でパレードが行われただけでなく、6月20日~29日の10日間、カナダのトロントで「ワールド・プライド」(約4年に1度、オリンピックのように持ち回りで開催される世界規模のセクシュアルマイノリティの祭典。2000年にローマでスタート。次回は2017年のマドリッド)が開催されました。カナダが誇る歌姫カーリー・レイ・ジェプセンをはじめ、デボラ・コックス、マーサ・ウォッシュ(ウェザーガールズ)、デヴィッド・モラレスなど、ゴージャスなゲストを迎え、連日、クラブパーティやストリートフェス、映画上映やアート展などのカルチャーイベントなどが行われ、世界中から集まった参加者たちを「おもてなし」しました。
 6月26日には「ワールド・プライド」の一環として、ゲイやレズビアンのカップル115組が参加する盛大な結婚式が開催されました。会場となった市内中心部にある邸宅「カサ・ロマ」には、トロント副市長のノーム・ケリー氏も出席しました。オーストラリアのメルボルンから参加したコリン・ガンサーさんは、パートナーのリチャード・ラスレットさんと37年間待ち望んだ愛の誓いを交わしました。異国でドラマチックな瞬間を迎え、感情の高まったお二人は、いつかは自分たちの結婚が母国でも認められる日が来ると信じたいと語りました。「母国に帰った後、たとえ私たちの結婚が認められなくても、私たちはお互いを夫と呼ぶよ」 


  
毎年恒例のゲイ・プライドパレード開催、ローマ(AFP)
http://www.afpbb.com/articles/-/3017066

モルモン教聖地で同性婚パレード(Livedoorニュース)
http://news.livedoor.com/article/detail/8961867/

アップルのCEOがゲイパレードに参加。ついにカミングアウト?(iroiro)
http://irorio.jp/caori/20140630/145769/

同性愛カップルの合同結婚式、「ワールド・プライド」 トロント(AFP)
http://www.afpbb.com/articles/-/3019026

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