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異性愛者が迫害されるという「逆転」した世界を描いた短篇映画が8月1日まで無料公開

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 同性愛者が多数派で異性愛者が少数派という「逆転」した世界を描いた短編映画「Love Is All You Need?」が、8月1日まで無料公開されています。 

 ビートルズの「All you need is love」をもじったこの作品は、アメリカで製作され、2011年に多くの賞を受賞し、話題となりました。
 日本では、BS10のスターチャンネルの番組「It’s SHOWタイム」の「海外新作情報 fromハリウッド」で7月25日に紹介され、7月25日から8月1日まで、スターチャンネルのWebサイトで限定公開されています。

 カリフォルニア郊外に住む10代の女の子・アシュリーは、2人の母、2人の祖父、2人のおじ、そして弟が1人と、「完璧なアメリカの家族」の中で生まれ育った。
 この世界では、同性同士が愛し合い、結婚するのが「ふつう」。男女が近づくのは政府が定めた「ブリーディング」の期間だけで、それ以外でも関係を持つものは「ブリーダー」「ヘトロ(ヘテロ)」と揶揄され差別を受ける。つまり、同性愛者が一般的で、異性愛者が少数派という「逆転」した世界なのだ。
 アシュリーは、幼いころに「男性に惹かれる自分」に気づく。その思いが一般的に見て「おかしい」とはわかっていても、抑えることはできなかった。
 学校生活の中で、女の子を恋愛対象にせず、男の子と仲良くしたがるアシュリーは、「ヘトロなのでは?」という疑いの目で見られ始める。アシュリーには好きな男の子ができ、彼と手をつなぐ。それを発見され、アシュリーはいじめを受け始める。
 苦しむアシュリーに、教師は「子供のころの気の迷いだ。彼女でもつくればいじめはおさまる」と言い、母も「あなたが悪いんじゃないの?」と告げる。アシュリーの生活は息苦しさを増していき…
 
 映画のアイデアの発案者であるキム・ロッコシールズは、ホームページでこのように語っています。
「10代の同性愛者へのいじめや自殺が、最近話題になっている」
「同性愛は、世界的に社会で認められつつある。けれど差別や偏見はまだいたるところに存在していることを、メディアを通じて広げる必要があると思った」
「アシュリーに起こったことは、この世界のどこかの子どもに実際に起こったことだ」 
 
 アメリカでは2010年ごろから、10代のゲイがいじめられて自殺するケースが相次ぎ、大きな社会問題となりました。「Love Is All You Need?」はこうした問題を受けて製作されたのです。

 映画を見ていると、描かれているいじめのひどさに胸が痛み、思わず目を覆いたくなります(そうしたいじめの描写は、すべて同性愛者の子どもたちが経験した事実だそうです)
 
 この作品を紹介したエキサイトの記事では、「『確かに衝撃的な作品だね。こういうことが起こるの、わかってしまう気がする。差別は本当によくないよね。まあ日本では、こんなにひどくないだろうけど』という感想を抱いたとするならば、それは大きな間違いだ」と述べられています。
 日本はキリスト教の国じゃないし、そんなに同性愛者がいじめられたりしないという見方に対し、記事は、こう反論しています。
「2013年に民間団体「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」によって行われた「LGBTの学校生活実態調査」で、約70%のLGBTが学校時代にいじめを経験。言葉によるいじめがもっとも多いが、暴力を振るわれるものや、服を脱がされるなどの性的ないじめもある。いじめてくる相手は同級生がほとんどだが、11%が教師からいじめを受けたと告白。半数が、いじめ被害を他人に訴えることはできなかった。自殺を考えたのは32%。そのなかには、実際に自傷行為に至った人も多い」「日本では、このような調査はほとんど行われていない。この調査だけですべてを判断してはいけない。けれど、苦しんでいる子どもが存在していたこと、今も存在しているだろうことは確かに言える」

 まずは「Love Is All You Need?」をご覧ください。
 そして、少しでも多くの人たち(特にホモフォビックな人たち)がこの作品を観てくれたら…と望むものです。
 

男と女の関係なんて信じられない。世界を「逆転」させた映画が全米で話題(エキサイトニュース)
http://www.excite.co.jp/News/reviewmov/20140730/E1406650835497.html

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