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朝日新聞が1面トップでLGBTの記事を掲載

2014年11月04日

 11月2日(日)、朝日新聞の朝刊1面トップから2面にわたって、LGBTについての記事が掲載されました。
 1面トップを飾ったのは「「自分」追い詰めた性別」という見出しの記事。性同一性障害に生まれ、21歳で亡くなった廣田爲佐さんの苦悩について、書かれていました。
 続く2面では、LGBT支援団体「いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」の共同代表をつとめる大磯貴廣さんが自らいじめを受けた体験を語ったり、北日本に住むゲイの専門学校生(両親に説得され、名前は非公開)のこと、デンマークに移り住んだゲイの方、アップルのティム・クックCEOのカミングアウトのことなどが紹介されています。記事の最後は、北丸雄二さんの「相手がどんな偏見や差別意識を持っているのか、どれだけ正義で公正なのか。カミングアウトしてわかるのは、カミングアウトした人の正体ではなく、された側の正体なのです」という言葉で締められています。
 
 これまでも、毎日新聞でセクシュアルマイノリティについての連載が行われたりということがありましたが、大手新聞が1面トップに載せたのは初めてのことで、コミュニティ内でも少なからず反響を呼びました(Twitterなどで「扱いの大きさにびっくり」など、多くのコメントが見られました)

 今回の記事は、今年の7月から始まった「女が生きる 男が生きる」という特集の一部(第5シリーズ)として、掲載されました。この特集は、性別や年齢、容姿といった属性が知らず知らずのうちに人々の判断や思考に大きな影響を与えがちであり、「隠れた意識」に向き合うことが大事ではないかと呼びかけるところからスタートし、男女の格差、ジェンダー(社会的性差)についてさまざま問題提起するものでした。
 この特集がさらに続いていくなら、もしかしたらまた、LGBTについて取り上げられることもあるかもしれません。この特集専用のTwitterアカウントなども設けられていますので、思うところがある方は、メッセージを送ってみてはいかがでしょうか。

 
(女が生きる 男が生きる)らしさって?:上 「自分」追い詰めた性別(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/DA3S11434734.html

(女が生きる 男が生きる)らしさって?:上 ありのままでいたいのに(同)
http://www.asahi.com/articles/DA3S11434683.html


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