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オレゴン州とペンシルベニア州で同性婚が認められ、全米で19州に——国民の支持を背景に

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同性婚禁止は違憲だとして提訴していた
ベン・ウェストさん(右)、ポール・
ランメルさん(中)のカップルと、
息子のジェイくん(左)
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長年の夢がかなって結婚できることを
歓びあうポートランドのカップル
 5月19日、オレゴン州のマイケル・マクシェーン米国地方裁判所判事は、合衆国憲法の「法の下の平等」の保護に違反するとの理由で、同州の同性婚禁止法を無効としました。
 この結果、オレゴン州は同性婚が可能な全米で18番目の州となりました。『The Oregonian』紙によると、同性婚を認める判決が出ることを期待して登録所の前に同性カップルたちが列をつくっており、判決から数分後には、オレゴン州初となる同性カップルの結婚が成立したそうです。
 
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ペンシルバニアの同性婚支持者たち
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フィラデルフィアの結婚登録所にて
 続く5月20日、ペンシルバニア州の連邦地方裁判所は、同性婚を禁止した州の1996年結婚防衛法(他州での同性婚も無効とするもの)が憲法に反すると裁決しました。この判決は控訴の間の猶予を含みません。John Jones III判事は、同性婚については意見が分かれており、いくらかの人々は「深く不快」になっているが、「しかしながら、同性婚によって不快になるということはその禁令を合憲にするものではない」「そして、これまでの伝統であるということは、適正処置と平等保護の基礎的な憲法による保証に対する切り札にはならない」と記しました。「われわれはいま、すべてのカップルが結婚における平等な尊厳を受けるに足ると結論づけた州に加わるのだ」
 これに対してホワイトハウスの公式Twitterはオバマ大統領のコメントをツイートしました。「どんな人であれ、誰を愛していようと、すべてのアメリカ人が平等に扱われるとき、われわれは今以上に自由になれるのだ」
 ペンシルバニア州では昨年、モンゴメリー郡が州法に反抗して同性カップルに対しても結婚許可証を発行しはじめ、これに対して州側が訴訟を起こしていました。モンゴメリー郡の法務官、レイ・マクギャリー氏は「結婚は、憲法が認める基本的な公民権だ」と述べていました。
 また、2012年には、オープンリー・ゲイのブライアン・シムズ氏が初めて州議会議員に当選していました(ブライアン・シムズ議員へのインタビューがこちらに掲載されています)
 
 オレゴン州、ペンシルバニア州に先立ち、5月9日、アーカンソー州巡回裁判所(高裁)の判事が、同州の同性婚禁止は憲法違反であるとする判決を下しました。そして翌10日には結婚許可証の発行が開始され(バイブルベルトに位置する州としては初めてのことです)、同性カップルが結婚登録所に詰めかけました。が、14日、同州の最高裁が結婚許可書の発行を一時的に停止。今後、高裁の決定に対して州が上訴する可能性と見られています。
 5月13日には、アイダホ州の連邦地方裁判所が、合衆国憲法の平等保護条項に違反し、同性カップルを二級市民扱いするものだとして、州の同性婚禁止を無効とする判決を下しました。異性婚の定義は「大人の情緒的関心」よりも子どもの福祉のためであり、それに信仰の自由を保護したという州知事の主張を却けるものでした。キャンディ・デール判事は、上級審によって保留されない限り、判決は現地時間16日午前9時に発効すると述べました。が、5月15日、連邦控訴裁判所は、同性婚禁止を取り消した判決について、州側の申し立てを受け入れ、より長期の猶予を与えるかどうか決定するまで実行を保留しました。
 同様に、オクラホマ州、ミシガン州、テキサス州、バージニア州でも同性婚を禁止する州法を無効とする判決が下されながら、その可否が連邦控訴裁で決定されることになっています。これらの裁判は最終的に連邦最高裁までもつれ込むと見られています。

 一方、アメリカの世論調査会社ギャラップが5月21日、アメリカ国民の同性婚支持率が過去最高の55%に達したと発表しました。
 同性婚の支持者は若年成人層で最も多く、78%が同性婚に賛成だと回答。地域別にみると南部の州で反対派が多いことがわかりました。
 ギャラップ社は1996年から結婚の平等に関する調査を行ってきました。初年は国民の68%が同性婚に反対で、賛成はわずか27%でした。同性婚支持率が初めて過半数に届いたのは2012年のことです。 

 昨年6月、連邦最高裁によって(結婚防衛法が撤廃され)結婚の平等が認められて以来、アメリカでは続々と同性婚を認める州が増えています。以前は、たとえ州議会で同性婚が承認されても、住民投票にかければ(2008年のカリフォルニア州がそうであったように)まず間違いなく反対派が多数を占め、州法で禁止されるというパターンでした。が、今は違います。国民の過半数が同性婚を支持するようになったからです。(2012年11月のワシントン州の住民投票がその画期となりました)
 そして、(キリスト教右派が多く)同性愛に厳しいと言われてきた州(ユタ州など)でも、裁判所が州法の同性婚禁止条項を覆すケースが相次いでいます。5年後には半数の州で結婚の平等が達成されるようになるとも言われています。
 


オレゴン州の同性婚禁止法に違憲判決、19日から同性婚始まる(JUNGLECITY)
http://www.junglecity.com/news/judge-strikes-down-oregon-gay-marriage-ban-weddings-begin/

U.S. judge strikes down Pennsylvania law barring gay marriage(REUTERS)
http://www.reuters.com/article/2014/05/21/us-usa-gaymarriage-pennsylvania-ruling-idUSBREA4J0S820140521

Arkansas first Bible Belt state to issue same-sex marriage licenses a day after ban lifted(FOX NEWS)
http://www.foxnews.com/us/2014/05/10/arkansas-first-bible-belt-state-to-issue-same-sex-marriage-licenses-day-after/

U.S. judge overturns Idaho ban on gay marriage(REUTERS)
http://www.reuters.com/article/2014/05/14/us-usa-idaho-gaymarriage-idUSBREA4D00Y20140514

米国民の55%が同性婚に賛成、過去最高(AFP)
http://www.afpbb.com/articles/-/3015622

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