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歴史的勝利!ついに全米で結婚の平等が達成されました!

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 6月26日、アメリカの連邦最高裁が結婚の平等(同性婚)をすべての州で認める判決を下し、全米で同性婚が認められることになりました。

 こちらの記事でもお伝えしましたが、2013年6月26日、連邦最高裁は「結婚を男女のものとする」という結婚防衛法を違憲とする判決を下し、州が同性婚を認めれば国も認めるという形になりました。それ以降、ユタ州をはじめ全国各地で同性婚を禁じる州法が違憲だと訴える裁判が起こされ、連邦地方裁判所は最高裁の判決に基づく形で同性婚を禁じる州法の無効を宣言してきました。が、州側が控訴し、さらに連邦高裁も同性婚禁止は違憲だと判決を下し、さらに州側が上告、2014年10月には最高裁がこうした5つの州からの上告を棄却し、一気に30州以上で同性婚が認められるようになっていました(正確には37州とワシントンD.C.およびグアム)。しかし、昨年11月、オハイオ州シンシナティの第6巡回控訴裁判所(連邦高裁)が、オハイオ、ミシガン、テネシー、ケンタッキーの4州において同性婚を禁止した州法を支持する判決を下しました。これによって連邦高裁の判断が分かれたため、最高裁が是非を決定せざるをえない状態となっていたのです。
 多くの識者は、最高裁が同性婚をすべての州で憲法上の権利だと認める判決を下すと見ていました。今回の訴訟(禁止された州の同性カップルが原告)では、市民の平等を否定する州法を無効とする合衆国憲法修正第14条に基づき、(1)同性婚が全州に共通する権利か(2)共通ではなくても他の州が受理した同性婚を認める必要があるか、が問われていました。審理の結果、同性婚は「法の下の平等な保護」を定めた合衆国憲法上の権利であり、州は同性婚を認めなくてはならないとの判断が下されました。婚姻が社会の重要な基盤であり、同性カップルだけにその受益を認めないのは憲法の「法の下の平等」に照らして差別だと結論づけるものでした(判決は5対4で、以前と同様、中道派のケネディ判事が同性婚支持に回りました)。同性婚を宗教や倫理的な争点ではなく、人権問題として捉えるアメリカ社会の声を司法が受け止めることとなったのです。
 
 アメリカでは長年、同性婚を認めるか否かが国を二分する議論となってきました。1969年のストーンウォール事件以降、ゲイ解放運動が活発化し、1970年代には同性カップルが州政府に同性婚を認めるよう求める裁判を起こす動きも始まります。これに対し、「結婚は男女間のもの」とするキリスト教原理主義者や保守派を中心に根強い反対運動も起こり、1973年以降、同性婚を禁止する州法が次々に成立し、連邦レベルでは1996年に「結婚防衛法」が制定されます。こうしたなか、2003年にマサチューセッツ州最高裁が同性婚を認めない州の政策は個人の尊厳と権利の平等を定めた州憲法に違反するという判断を下し、翌年、マサチューセッツ州が全米で初めて同性婚を合法化しました。これに続き、コネチカット州やアイオワ州などでも同性婚が認められました。
 マサチューセッツ州から数えて約10年、同性婚運動が始まってから実に40年以上の歳月を経て、ようやく全米で結婚の平等が達成されることになりました。

 この判決が出た直後、オバマ大統領はTwitterで「平等な社会に向けた大きな前進だ。同性愛者は、ほかの人たちと同じように、結婚する権利を持てるようになった」とコメント。その後、あらためてホワイトハウスで「米国は平等の原則のもとに建国された。(判決は)アメリカにとっての勝利だ。完全な融和に向けて一歩近づいた」との声明を発表しました。同様に民主党の大統領候補、ヒラリー・クリントン前国務長官も「この歴史的な勝利を祝えることを誇りに思っている」とツイート。また、ワシントン・ポスト紙は「歴史的勝利」と讃えました。
 オバマ大統領が大統領選で勝った2008年11月には(カリフォルニア州が住民投票で同性婚を禁じられたため)、同性婚は全米でたったの2州しか認められていませんでした。しかし、2012年にオバマ氏はアメリカの大統領として初めて同性婚支持を表明し、2013年の大統領就任式では「ゲイの同胞たちが完全に平等になるまでは、私たちの旅は終わらない」とスピーチするなど、全面的に支援のスタンスを見せるようになってきました(それだけでなく、米軍での同性愛者のカムアウトを禁じる政策を撤廃したり、連邦職員に関して同性パートナーへの福利厚生を認めたり、毎年6月にLGBT支援の声明を発表してホワイトハウスでレセプションを催したりもしてきました)

 カリフォルニア大の調査によると、同性カップルは全米で100万組規模に上り、このうち39万組がすでに結婚しているそうです。今後しばらく、全米で同性婚フィーバーが起きそうですね。
 そして、ニューヨーク州で同性婚が認められた2011年、結婚防衛法が撤廃された2013年に続き、今回も、まさにニューヨーク(をはじめとする全米各地)のパレードの直前に判決が出るというイキなはからい。日曜日のパレードは史上最高の盛り上がりを見せるにちがいありません!

 


米連邦最高裁 全州で同性婚認める判断(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150626/k10010129271000.html

同性婚、全米で合法 最高裁「禁止の州法は違憲」(日経新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM26H9N_W5A620C1MM8000/


同性婚は合憲、米連邦最高裁が判決 論争決着の節目(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASH6V7R3KH6VUHBI044.html

連邦最高裁判決:全米で同性婚容認 禁止の州法違憲(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20150627k0000m030130000c.html

米最高裁、同性婚を「合憲」と認める判決(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150626-OYT1T50156.html

同性婚、全米で容認=連邦最高裁が歴史的判断(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015062601067

米、同性婚全面解禁へ(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/jpUSpolitics/idJP2015062601002553

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