g-lad xx

NEWS

パッション・ピットのフロントマン、マイケル・アンジェラコスがカミングアウト

[+dr.title+]
 アメリカのエレクトロポップバンド「パッション・ピット」のフロントマンであるマイケル・アンジェラコスが、ゲイであることをカミングアウトしました。
 
 小説家のブレット・イーストン・エリスのポッドキャスト「B.E.E」でインタビューに応じたマイケルは、自身のセクシュアリティについて語り、スタイリストのカースティ・ムッチとの結婚生活に終止符を打ったことを明らかにしました。
「意識しないところで、いつも頭の中で渦巻いていた」
「異性愛と同性愛の境目で揺れていて、どうすればいいかわからない時は、自分が知っていることに戻ると気分が落ち着くんだ。誰かに問われることじゃない」

 マイケルはティーンの時に診断されて以来ずっと、双極性障害を患ってきました。しかし抑圧された同性愛によって多くの別の問題が起きました。2011年にはマイケルがアパートの窓から飛び降りようとして、カースティに助けられています。
「僕はとにかく、どうしてもストレートになりたかった。彼女のことをものすごく愛していたから。別れることを決めた時、それは最も心が痛むことのひとつだった」
 そして、カースティは離婚した後も「素晴らしく」、彼にカミングアウトするよう励ましてくれたのだという。「正面から向き合っていこうと決めたのは、彼女が背中を押してくれたおかげだとも言える。『あなたがこれ以上自分を嫌いにならないように、あなたのセクシュアリティがどうなっているのかをはっきりさせる必要がある』って彼女に言われたんだ」

 マイケルにセクシュアリティの公表をためらわせていた別の原因は、社会的な環境だったといいます。
「特にセクシュアリティについて言えば、双極性障害と違って、ひたすら『治療はいらない。誰にも相談するな』というものだった」とマイケルは語り、大学に通い、音楽シーンでの活動を目指していた時期はカミングアウトが特に難しかったとつけ加えた。「僕の周囲にはゲイの人たちがほとんどいなかった。理解されなかったとは言わないけれど、タイミングが正しくなかったんだ」
「僕らのバンドは女の子のことを歌っている。当時は女の子のことを語るのがとても簡単だった。そんな曲ばかり作っていた。でもその音楽に教えられるような感じがしていた。一般的に、僕は女の子とのトラブルが本当に多かったけど、妻とつきあいはじめると、そのすべてが落ち着いていった。妻は親友だった。問題がすべて消えていったんだ」

 また、もっと若い時には自分がゲイであるということを拒絶しようとしたそうです。なぜなら、これから大人になるという時に、目標とできるような人がいないと感じ、「ゲイだと、絶対に自分が目指すようなクールな存在にはなれないと思った」と。だから、なんとか自分をストレートにしようと無意識のうちに努力していたそうですが、あるところまできた時に「そんなこと気にしないでいられたら、どれだけよくなれていたのか」と思ったんだそうです。
「まだ内輪のごく数人にしか打ち明けていないんだ。だって、どうやって話せばいいかわからないだろう?」 
「本当に尊敬しているアーティストと話せるのは、全てのアーティストが求めている状況だと思う。だから、最近になって今回の機会を得られるとわかった時、僕はここで話すのがベストだと決めたんだ」
「何が起きたのかはわからないけれど、直感のようなものだよ。“OK、自分がゲイだとみんなに話さなければ”って決めた時と同じ直感だ。それだけさ。とにかく言う必要があるんだ。これはまさに脅迫を感じずに済む状況なんだ」 

 マイケルは、このポッドキャストの後、Twitterで、歌詞を引用して「everything's going to be okay」とコメントしています。「たくさんのあたたかい、支えになるメッセージを今日は受け取ったんだ。僕に手を差し伸べてくれて、優しくしてくれてありがとう」 

 マイケル・アンジェラコスについて、RO69(ロッキン・オンの音楽情報サイト)の記事が、今回のカミングアウトに関連づけて彼の音楽性に触れる、とても興味深いものでしたので、ご紹介したいと思います。
「彼は、エレクトリック・ポップ・シーンにおいて、類い稀なる作曲とアレンジの才能を見せつけてきた。バイポーラー(双極性障害)であることも告白していたが、苦痛に満ちた正直で内省的なその歌詞と、あまりに高揚感のあるポップなサウンドの矛盾が、例えばフランク・オーシャン同様、現代のソウル・ミュージックとでも言える音楽を生み出していた。彼のライブに行くと、心が引き裂かれるような思いがありながらも、踊らずにいられないところが素晴らしいところだ。彼はこれまでの歌詞で、その時の彼の心境をあまりに正直に吐き出してきた。アルバムを聴く時に、彼の物語の続きを聴きたいと思うような内容なのだ。今後どんな物語を綴ってくれるのか、ますます楽しみだ」 
 


パッション・ピットのシンガー、同性愛を告白(MTV News)
http://www.mtvjapan.com/news/music/26246

Passion Pitのマイケルがゲイであることをカムアウト(RO69)
http://ro69.jp/blog/nakamura/133790

パッション・ピットのマイケル・アンジェラコス、ゲイと明かした後のファンの声に感謝(NME)
http://nme-jp.com/news/8355/

パッション・ピットのマイケル・アンジェラコス、ゲイをカミングアウト(T-site)
http://top.tsite.jp/news/celebrity/i/26246931/

INDEX

SCHEDULE