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日本IBMが同性パートナー登録制度を新設

 日本IBMは11月30日、LGBTの社員が安心して働き、能力を最大限に発揮できる環境を整えることの一環として、社員が配偶者と同じと考える同性パートナーを会社に登録する「IBMパートナー登録制度」を新設し、2016年1月から施行すると発表しました。

 思想や文化、人種、性別や出身地などさまざまな違いを持つ人材の多様性(ダイバーシティ)はイノベーションの源泉であり、IBMではダイバーシティを重要な経営戦略の一つとしています。LGBTに関しても、他社に先駆け、2004年から認知度と理解を向上させるため、社内外での研修やイベントの実施などの活動や制度面での検討を行い、2012年からは社内のゲイやレズビアンの社員にも結婚祝い金を支給してきました。また、2012年には国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチと共同で日本でのLGBT就業者支援に関するイベント(work with Pride)を企画するなど、自社だけにとどまらない活動を見せています。

 今回新設された「IBMパートナー登録制度」の対象は日本IBMの正社員とその同性パートナーです。双方が成人であり、配偶者がなく、パートナーが近親者でないことが条件となります。この登録により、以下の特別有給休暇、休職、慶弔見舞を登録されたパートナーを事由とする申請が可能となり、赴任旅費の支給対象を登録されたパートナーに拡大します。

■特別有給休暇
結婚、パートナーの出産、パートナーまたはパートナーの子の死亡、パートナーの父母または兄弟姉妹の死亡、正社員が国内赴任で新勤務地に家族(パートナーを含む)帯同で赴任するとき、家族の看護、介護など

■休職(無給)
育児、介護

■慶弔見舞
慶事:結婚祝い金※、出産祝金(※結婚祝い金は2012年から支給)
弔事:社員のパートナー、パートナーの子女、パートナーの父母

■赴任旅費
赴任手当、別居手当、一時帰省の補助など

 日本IBMでは、今後も、関係機関の動向を確認しながら、制度の拡大を検討していきます、とのことです。

 この「IBMパートナー登録制度」は、社内のゲイやレズビアンの従業員の同性パートナーもストレートの従業員の配偶者と同等だと認め、日本の法律のなかでできる最大限の人事制度や福利厚生を適用しようとするもので、画期的です。いわゆるドメスティックパートナー制度の採用にあたるものだと思います。
 アメリカでは1985年、ウェストハリウッド市とバークレー市でドメスティックパートナー制度が認められ、同時期にリーバイス社とビレッジ・ボイス社が初めて企業としてドメスティックパートナー制度を採用、IBMやディズニーなどがこれに続きました(今ではフォーチュン500に載っている企業の大半が採用しています)。そこからシビルユニオンや、現在のような同性婚へと至るのです。
 今後、日本IBMのようなドメスティックパートナー制度採用の動きが日本の他の企業にも伝播していくことを期待します。



同性パートナーの環境整備、企業でも取り組み進む企業にも「LGBT」と呼ばれる性的マイノリティの環境を整備する動きが進んでいる。(ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1511/30/news107.html

日本IBM、同性パートナー登録制度を新設し人事プログラムを拡大(日刊工業新聞)
https://www.nikkan.co.jp/releases/view/199

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