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文化庁メディア芸術祭受賞作品展が開催されています

 平成27年度文化庁メディア芸術祭の受賞作品展が六本木の国立新美術館で開催されています。
 マンガ部門で田亀源五郎さんの『弟の夫』が優秀賞を受賞したことはすでにお伝えした通りですが、ほかにもLGBT関連の受賞作が展示されています。

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 アート部門で優秀賞を受賞した長谷川愛氏の作品「(不)可能な子供、01:朝子とモリガの場合」は、実在する同性カップル(タレント/ライターとして活躍する牧村朝子さんとその妻、モリガさん)の一部の遺伝情報からできうる子どもの遺伝データをランダムに生成し、それをもとに「家族写真」を制作した作品です。現在の科学技術では同性間の子どもを誕生させることは不可能ですが、遺伝子解析サービス「23andMe」から得ることができるカップルの遺伝データを、簡易版シミュレーターへアップロードすると、できうる子どもの遺伝情報が外見や性格、そして病気のかかりやすさにいたるまで情報リストになって出力されるそうです。二人の女性から“生まれた”二人の女の子たちは、未来の家族のあり方や現代社会の多様性、そして命とは何かということを問いかけます。
 審査員の中ザワヒデキ氏は「審査会で議論になった作品である。ヒト遺伝子操作の是非と、愛と、アートの役割という題材の強さ並びに現実との接続や論文参照の努力は、いかにも優等生的で、ポリティカル・コレクトネス(社会正義)的な手法をとった芸術の一例だ。(中略)SFを美術に仕立て問題提起を装いつつ、虚実ないまぜに人々を感動させるプロジェクトだとすれば、美術としては嫌悪感を抱かれかねない前述の指摘はすべて、むしろ称揚されるべき諸点へと反転する。この構造を評価した」と語ります。
 
 それから、フォトグラファーのレスリー・キー氏が大勢のLGBTの写真を撮り下ろしていることで話題な(身近なお友達や、たくさんの方が参加してきた)『OUT IN JAPAN』が、エンターテインメント部門審査委員会推薦作品に選ばれています。

 メディア芸術の創造とその発展を図ることを目的に、文化庁メディア芸術祭実行委員会(文化庁、国立新美術館)が主催しているアートとエンターテインメントの祭典「文化庁メディア芸術祭」に、このようにいくつものLGBT関連作品が選ばれるのは画期的なこと。この機会に、田亀さんの『弟の夫』をはじめ、受賞作をご覧になってみてはいかがでしょうか?

  
第19回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展 
会期:2016年2月3日(水)~2月14日(日)
会場:国立新美術館ほか



文化庁メディア芸術祭受賞作品展 多様化する現代社会と向き合う(産経新聞)
http://www.sankei.com/life/news/160211/lif1602110015-n1.html

ますます多様性を増す「文化庁メディア芸術祭」、編集部の私的おすすめ作品を紹介(JAPAN DESIGN)
http://www.japandesign.ne.jp/editors/19th-festival-j-mediaarts/

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